京都の秘境を走る路線バスが2018年5月20日放送『ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP』で紹介されます。紹介されるのは山路を走る「京都バス花背線」と海路を走る「丹海バス経ヶ岬線」の2路線です。タレントのタカトシさんと温水さんが路線バスに乗って、その土地のグルメや名所を紹介する番組で、今回は京都の秘境路線バスが特集となっています。「京都バス花背線」は地元を走る路線で「鞍馬、百井峠、花背(花脊)」など経由して広河原バス停まで行くバスです。「丹海バス経ヶ岬線」は日本海を望む路線で「天橋立屋、浦嶋神社、伊根の舟屋」などを経由して宇川温泉よし野の里バス停まで行くバスになります。
では「京都バス花背線、丹海バス経ヶ岬線」とはどのような秘境を走るバスなのでしょうか。
- 京都にある2つの秘境路線バスが『ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP』で紹介
- 京都バス・花背線(京阪出町柳駅~広河原)について
- 丹海バス・経ヶ岬線(上宮津~宇川温泉よし野の里)について
- 牛若丸が修業した伝説の木の根道(京都バス・花背線 鞍馬寺バス停)
- 国道477号の急カーブ 百井別れ(京都バス・花背線 百井別れバス停)
- 日本の原風景が残る里山(京都バス・花背線 花背高原前、尾花町バス停)
- 集落唯一の食事処 とり幸(百井別れ)
- ブリしゃぶ発祥の地の漁港めし(丹海バス・経ヶ岬線 蒲入バス停)
- 伊根の舟屋(丹海バス・経ヶ岬線 伊根バス停)
- 日本最古の浦島太郎伝説 浦嶋神社(丹海バス・経ヶ岬線 浦嶋神社前バス停)
- 幻の滝「布引滝」(丹海バス・経ヶ岬線 今田バス停)
- 京都バス花背線と丹海バス経ヶ岬線 ニチファミで紹介 まとめ
- ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP 2018年5月20日 予告
京都にある2つの秘境路線バスが『ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP』で紹介

京都バス花背線(別所上の町バス停)、見てのとおりの秘境バス停です
2018年5月20日放送『ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP』で、京都にある2つの秘境が紹介されます。
紹介される秘境とは「花背(はなせ、花脊)」と「伊根」のことで、花背は出町柳駅から京都バス花背線で行くことができ、伊根は上宮津から宇川温泉よし野の里まで行く丹海バス経ヶ岬線などを使って行くことができます。
・伊根(丹海バス経ヶ岬線、海路)
京都バス花背線の区間では狭い山間部を走る区間(京阪出町柳駅~広河原)で「牛若丸が修業した伝説の木の根道」と「日本の原風景が広がる秘境の里山」を紹介。
丹海バス経ヶ岬線の区間は断崖絶壁を駆け下りる区間(上宮津~宇川温泉よし野の里)で「ブリしゃぶ発祥地で漁港めし」と「伊根の舟屋」に「日本最古の浦島太郎伝説が残る神社」を紹介すると予告されていました。
なお「花背(はなせ)」の表記は2つあって「花背・花脊」があります。どちらも使われている文字ですが、より正確に記載するのであれば住所表記にもなっている「花脊」です。しかし、ここでは一般的な文字としての「背」で統一することにします。
京都バス・花背線(京阪出町柳駅~広河原)について

京都バス・花背線の終着「広河原バス停」で停車中の京都バス32系統
通称「花背線」、京都バスの秘境路線で「京阪出町柳駅」を始点に、終点の「広河原」まで行く路線バスです(京都バス公式サイト)。
系統番号は「32」、1日往復3便だけの山路線になります(土曜休日のみ4便)。
(2)10:00発(出町柳)→11:52着(広河原)、14:20発(広河原)→16:15着(出町柳)
(3)14:50発(出町柳)→16:42着(広河原)、17:22発(広河原)→19:17着(出町柳)
(土休)7:35発(広河原)→9:30着(出町柳)
土曜休日のみに追加されている便は広河原発の路線なので、地元の方が朝から出町柳駅まで行けるようにしている路線です。
基本は往復3便のみで、(1)と(3)で一台が運用。(2)をもう一台で運用しています。

京都バス花背線は山間部の離合困難路線を走り、冬には雪が多い(十王橋バス停付近)
京都バス・花背線(京阪出町柳駅~広河原)は山間部の離合困難路線を走る路線バスで、夏と秋は鞍馬寺へ向かう観光客が利用しますが、冬はかなり豪雪となるため運行困難になることもあります。
番組で紹介されるのは「牛若丸が修業した伝説の木の根道、日本の原風景が広がる秘境の里山、唯一の食事処」などです。
・国道477号の急カーブ(百井別れ)
・日本の原風景が広がる秘境の里山(花背高原前)
・唯一の食事処(百井別れ)
丹海バス・経ヶ岬線(上宮津~宇川温泉よし野の里)について

丹海バス・経ヶ岬線で立ち寄れる「伊根の舟屋」
通称「経ヶ岬線」、丹海バスの秘境路線で「上宮津」を始点に、終点の「宇川温泉よし野の里」まで行く路線バスです(丹海バス公式サイト)。
系統番号は「9」、1日往復4便だけの海路線になります。
ただし、番組では京丹後市丹後町「袖志バス停」から「伊根」を目指すと予告されていたので復路の途中から乗車して「袖志バス停~天橋⽴駅バス停」間を走破するものと思われます。
(2)9:25発(上宮津)→11:38着(宇川温泉よし野の里)、12:38発(宇川温泉よし野の里)→14:55着(上宮津)
(3)11:20発(上宮津)→13:33着(宇川温泉よし野の里)、14:24発(宇川温泉よし野の里)→16:41着(上宮津)
(4)13:23発(上宮津)→15:36着(宇川温泉よし野の里)、17:03発(宇川温泉よし野の里)→19:16着(上宮津)

丹海バス・経ヶ岬線は天橋⽴から丹後半島北端まで行く路線バスです(天橋⽴元伊勢籠神社バス停付近)
番組で紹介されるのは「ブリしゃぶ発祥の地の漁港めし、伊根の舟屋、日本最古の浦島太郎伝説が残る神社、幻の滝」などです。
・伊根の舟屋(伊根)
・日本最古の浦島太郎伝説が残る浦嶋神社(浦嶋神社前)
・幻の滝 布引滝(今田)
牛若丸が修業した伝説の木の根道(京都バス・花背線 鞍馬寺バス停)

牛若丸が修業した伝説の木の根道
ここからは、この2つの秘境路線バスで見ることができる名所を紹介したいと思います。
番組予告では「牛若丸が修業した伝説の木の根道」が紹介されるのですが、これは鞍馬山にある「木の根道」のことです。
牛若丸(源義経)は幼少時に鞍馬寺で修行をする身でした。
その時の伝説が「鞍馬山・鞍馬寺」界隈には多く残っており、鞍馬山山頂にある「木の根道」も幼少時の源義経が修行した道であるとされています。
上の写真が実物の「木の根道」で、木の根が地表から出てしまっている現象です。
この付近の地質が固いために起こる現象で、根が地中まで入り込めないことから地表に根が見えてしまっています。
この「木の根道」は、京都バス・花背線「鞍馬寺バス停」から入山(鞍馬寺)し、登山道の山頂付近で見ることができます(拝観料が必要です)。

鞍馬山でしか食べることができないラーメン「鞍馬山らーめん」
なお、鞍馬では名物「木の芽煮」が紹介されました。
木の芽というのは山椒の若葉のことですが、それのしぐれ煮のことです。
なお、ここまで来たら鞍馬山でしか食べることができないラーメン「鞍馬山らーめん」も食べて行っていただきたいです。
番組で紹介されるか分かりませんが、ここを紹介しなかったらリサーチ不足です。
なお「鞍馬山ラーメン」の紹介記事もありますので、ぜひご覧ください。
国道477号の急カーブ 百井別れ(京都バス・花背線 百井別れバス停)

国道477号の急カーブがある「百井別れ」
京都バス・花背線は山間部を走る「山路線」です、途中には離合困難な細い道や急カーブの続く山道があります。
番組でも「百井別れ」に立ち寄っているのが予告で判別できますが、急カーブの続く山道の途中にある「百井別れ」には340度はあろうかという急カーブがあります。
国道477号と京都府道38号線が接続する箇所にある急カーブで、この急カーブへ行く細い山道の方が実は国道という難所中の難所です。

百井別れ、340度はあるかと思われる急カーブに行く方が国道、先は車一台分の山道になる
この「百井別れ」の急カーブは国道477号沿いにあるのですが「天下の酷道」とも言われます。
特にこの「百井別れ」が有名で、上の写真の右へ向かう方が国道477号です。
この先は軽トラ一台がなんとか通れるほどの細い道で、離合不可能になっていますので、運悪く対向車が来た場合は片側が深い崖の道で立ち往生することになります。
バックで戻れるような甘い道ではないので、車では通らないようにしてください。
日本の原風景が残る里山(京都バス・花背線 花背高原前、尾花町バス停)

京都バス・花背線「花背高原バス停から別所上の町」へ向かう山道
番組では「京都バス・花背線」で見られる「日本の原風景が広がる秘境の里山」も紹介されると予告されていました。
これはたぶん終着点に近い「尾花町バス停」界隈のことだと思いますが、もうひとつ「花背高原前バス停」付近も日本の原風景っぽい景色が見られる場所です。

日吉神社から見た花脊別所町(別所上の町バス停)
「花背高原前バス停」から戻ること2バス停「別所上の町バス停」からの方が近いですが、日吉神社という小さな神社があります。
そこへ続く山道は高原を歩いているかのような道で、5月から初夏にいくと緑が綺麗な美しい日本の原風景が広がっています。
上の写真が日吉神社から見た花脊別所町ですが、なかなかの風景だと思いませんか?

尾花町バス停近くも原風景が見られます
さて、もうひとつこの路線で「日本の原風景」が見られるのが「尾花町バス停」界隈です。
もう終着点「広河原」に近いのですが、春から初夏には集落に花が咲いており綺麗な所です。
ここより最強の原風景がもっと北の「久多(くた)」という地域にもあるのですが、そちらは路線バスでは行くことはできません。もし、興味があるならこちらの記事「京都 春の絶景スポット!他では紹介しない超穴場な京都の絶景を厳選」もご覧になってみてください。
集落唯一の食事処 とり幸(百井別れ)

花背そば 花竹庵(別所上の町バス停)
番組予告では、この「京都バス・花背線」で「唯一の食事処」が紹介されると予告されていました。
これ難しいのですが、この「京都バス・花背線」には食事できる場所がいくつもあります。
唯一の食事処というのはなくて、以下のようにバス停近くに食事ができる場所は複数あるのです。
・Cowbell(堂ノ町バス停)
・武庵 Bu-an(大布施バス停)
・翠峰荘(花背交流の森前バス停)
・喫茶庄兵衛(広河原バス停)※冬は休業
・花背の里茶店はしもと(大悲山口バス停)
・とり幸(百井別れバス停)
たぶん紹介されそうなのは「花背そば 花竹庵」さん、もしくはレストランのある「翠峰荘」ですが、もしかしたら広河原バス停前にある「喫茶庄兵衛」の可能性もありそうです。

カフェ Cowbell(堂ノ町バス停)

レストランがある翠峰荘(花背交流の森前バス停)

喫茶庄兵衛(広河原バス停)
当日の放送を確認したところ、大悲山口バス停の近くにある喫茶「花背の里茶店はしもと」さんと「とり幸」(百井別れバス停)が紹介されていました。
花背の里茶店はしもとさんでは、季節にもよりますが「イワナと山菜の天ぷら」の定食を食べることができます。
百井集落唯一の食事処としては「とり幸(百井別れバス停)」さんが紹介されていました。こちらは地鶏すき焼きを食べることができるお店です(完全予約制4名以上から)。
他にも百井集落で作られている「キャベツの柴漬け」が紹介されていました。こちらは「道の駅大原」で購入することができます。

大悲山口バス停と花背の里茶店はしもと
ブリしゃぶ発祥の地の漁港めし(丹海バス・経ヶ岬線 蒲入バス停)

伊根町の「漁港めし」ブリしゃぶ発祥の地だそうです
さて、次は「丹海バス・経ヶ岬線」の名所の紹介です。
海路を走る長距離路線バスで、丹後半島の宮津から半島北端「経ヶ岬」までを結ぶバスです。
番組予告では「ブリしゃぶ発祥の地の漁港めし」が紹介されるとあるのですが、これは伊根町にある「漁港めし(2000円)」のことです。
お店の名前が「漁港めし」で、蒲入水産が経営している漁師料理のお店です。
4月から9月の期間限定営業でメニューも季節で変わるので、公式サイトをよくご覧になってから行くようにしてください。
漁港めし~ぃ🎵 (@ 漁港めし in 伊根町, 京都府) https://t.co/LoD6KzcHZY pic.twitter.com/qXN893Cjk4
— 竹ヤン@NC35アルカディア号🎵 (@honda_bike_No1) 2017年6月11日
伊根の舟屋(丹海バス・経ヶ岬線 伊根バス停)

有名すぎる伊根の舟屋
丹後半島の名所といえば「伊根の舟屋」でしょう。
こちらも当然のように番組で紹介されるとのことで、予告でも上の写真の「伊根の舟屋」をバックにした写真が公開されていました。
漁港沿いギリギリに舟を停泊できる小屋がある独特の風景が広がっています。
あまりにも有名なので、もはや解説は不要でしょう。
日本最古の浦島太郎伝説 浦嶋神社(丹海バス・経ヶ岬線 浦嶋神社前バス停)

浦島伝説が残る最古の神社「浦嶋神社」
番組予告では「日本最古の浦島太郎伝説が残る神社」が紹介されると予告されていますが、これは「浦嶋神社」のことです。
丹海バス・経ヶ岬線「浦嶋神社前バス停」の目の前にあるレストランの裏側にある神社で、浦嶋子(浦島太郎のモデル)を祀る最古の神社です。
記録によれば、825年7月22日に淳和天皇の命で建立された神社とされ、浦嶋子が龍宮城へ行ったという話を聞いた天皇が浦嶋子を祀るために作ったとされています。
近くの若狭湾には「冠島」という小さい島があり、地元ではその島を「常世」と呼んでいるなど、浦島太郎の伝説にまつわる伝承が残るのが丹後半島なのです。
詳細については別記事「浦島太郎が通った「龍穴」@京都・与謝郡の場所はどこ?」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
幻の滝「布引滝」(丹海バス・経ヶ岬線 今田バス停)

幻の滝「布引滝(ぬのびきのたき)」が国道178号線沿いから見ることができます
番組で紹介されそうな丹海バス・経ヶ岬線の名所の最後です。
予告では「幻の滝」が紹介されると書かれているのですが、これは先ほどの浦嶋神社からも近い「布引滝(ぬのびきのたき)」のことです。
少し手前「教会」の付近から見える山の上の落差100メートルある滝のことで、今田バス停で下車するのが最寄りです。
京都バス花背線と丹海バス経ヶ岬線 ニチファミで紹介 まとめ

行くのも大変、帰るのも大変な京都の秘境バス路線
ということで、今回は2018年5月20日放送『ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP』で紹介される、京都にある2つの秘境介の紹介でした。
その秘境とは「花背、伊根」で、番組では「京都バス花背線」と「丹海バス経ヶ岬線」を使って巡っています。
行くのも大変、帰るのも大変な京都の秘境バス路線ですが、もし興味があったら出町柳駅から「京都バス39系統」に乗ってみてください。
帰れる保証はありませんが。
ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP 2018年5月20日 予告
ニチファミ!・タカトシ温水の秘境路線バスの旅SP 2018年5月20日 予告は以下の通りです。
『海の京都・崖下は日本海!断崖絶壁を走り、海に浮かぶ舟屋の町・伊根に感動!ブリしゃぶ発祥地で漁港めしを味わう。牛若丸が修業した伝説の木の根道に絶句!』
タカトシ・温水の3人が路線バスを乗り継ぎながら目的地を目指し、降り立った地の絶品グルメなどを紹介!隠れた名店や商店街で地元の方々と触れ合います!タカトシ&温水ならではの爆笑トークで町・店・グルメの魅力をお茶の間にお届けする旅番組『タカトシ温水の路線バスで!』。昨年7月1日に関東地域で放送し大好評だった特別編『秘境路線バスの旅で!』の第2弾として、今回は全国放送(一部地域除く)で「秘境路線バスの旅in京都!」をお届けします!京都の“山”と“海”の二路線の“山路線”に遼河はるひ、“海路線”に大林素子をゲストに迎えて、タカトシ&温水が大都市・京都とは思えないようなまだ知らない秘境・京都の魅力に迫ります! 山路線は、豪雪地帯の山里から山道を抜けていく「花背線」。日本の原風景が広がる秘境の里山を通ります。 海路線は、断崖絶壁を駆け下りる「経ヶ岬線」。狭い山間部を走る山路線の花背線と変わり、こちらの路線は天橋立~経ヶ岬を結ぶ海の秘境バスルート!眼下一面に海が広がる断崖絶壁を走るルートは、花背線とはまた違ったスリルが味わえます!