2018年6月8日、京都の鷹峯に新しい石碑が建ちました。それが「琳派四百年記念碑」で、日本芸術に大きな影響を与えた「琳派(りんぱ)」の始まり400年を記念に建てられました。テレビなどでも活躍する服飾評論家・市田ひろみさんが寄贈したもので、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)から始まった「琳派」発祥の地・鷹峯の新名所になっています。
では、この「琳派(りんぱ)四百年記念碑」いったいどういう石碑なのでしょうか。
京都・鷹峯に「琳派四百年記念碑」が誕生
少し前から、地元の鷹峯(たかがみね)に何か見慣れないものがありました。
鷹峯消防分団のある「鷹峯会館」の一角に庭園風の植え込みを作り、そこに立派な石碑があるのです。
実はこれ「琳派(りんぱ)四百年記念碑」と呼ばれるもので、服飾評論家でテレビでもおなじみの「市田ひろみ」さんが寄贈した石碑なのです。
2018年6月8日には、京都市長や市田ひろみさん本人が参加して「除幕式」が行われていました。
琳派(りんぱ)は本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)を祖とする日本芸術の流派で、現在の日本の美意識に多大な影響を与えたとされています。
そんなスゴイものが、なぜここにあるのでしょうか。
それは、この鷹峯が「琳派 発祥の地」だからです。
琳派(りんぱ)とは
京都の鷹峯といえば、江戸時代に「光悦芸術村(こうえつげいじゅつむら)」があった土地です。
光悦芸術村というのは、1615年(元和元年)本阿弥光悦が(弟子・一族で)移住して名付けた村「光悦村」のことで、芸術家であった光悦はこの地で多くの芸術作品を生み出します。
光悦の作品は後の日本芸術に多大な影響を及ぼすのですが、その影響を受けた芸術家が「俵屋宗達(たわらやそうたつ)、尾形光琳(おがたこうりん)、乾山(けんざん)」といった日本を代表する芸術家達です。
後に、その流派は「琳派(りんぱ)」と呼ばれるようになり、400年を経た今でも日本の美意識を象徴する流派として受け継がれているのです。
ということもあって、この鷹峯に「琳派四百年記念碑」が出来たということになります。
では、この「琳派四百年記念碑」どこに行けば見ることができるのでしょうか。
琳派四百年記念碑 への行き方(アクセス方法)
琳派四百年記念碑があるのは鷹峯小学校真正面「鷹峯会館」です。
京都市バスくらいでしか行くことができないのですが、地下鉄烏丸線「北大路駅」から「北1系統」で「鷹峯源光庵前バス停」で下車して徒歩1分ほどです。
四条大宮・JR京都駅からなら「京都市バス6系統(佛教大学・玄琢行き)」でも行くことができます。
わざわざ、それだけを見に行くというものではないのですが「源光庵・光悦寺」といった観光名所もあります。
これから暑くなるシーズンで、鷹峯からハイキング客も多くなってきますので、ちょっとした新名所になるかもしれませんね。
※地図登録しておきました。
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