2019年の元旦正月に京都の上賀茂神社で初詣する場合の注意点や見るべきスポットを紹介します。初詣の混雑具合や駐車場の行列に「お守り、絵馬、御朱印」の値段(初穂料)なども網羅してあります。
地元の神社なので現地へ行って調査している正確な情報です。
元旦・正月の「上賀茂神社」は大混雑も初詣の待ち時間は短め

元旦・正月の「上賀茂神社」には多くの参拝者が訪問します
京都市北区にある「上賀茂神社」は、京都の神社でも格式が高い神社としてよく知られており、元旦正月には初詣に訪れる参拝者が多くいらっしゃる神社です。
正確には「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」と言いますが、通称として「上賀茂神社」と呼ばれることがほとんどです。
写真は正月の上賀茂神社の風景で、参拝客が多い割には敷地が広大なので初詣にかかる時間は、そんなに長くはかかりません。

境内は広いので開放感があります
本殿前も行列はあっても「待ち時間は短い」ので、初詣のしやすい神社と言えますが、他の神社よりも立地的に行くのが大変な場所にある神社です。
その分、境内は広いので開放感があって初詣に行きたい神社でも上位に入る神社です。
上賀茂神社 初詣の混雑状況

本殿前は混雑しますが流れはスムーズです
上賀茂神社での初詣の混雑状況です。
地元の神社で毎年行っていますが、本殿前は混雑して行列もあるのですが流れはスムーズと言えます。
本殿前は横に人が流れるようになっていて効率的な流れになっているのが特徴で、本殿前から帰りの参道も別経路にするなど行列に配慮されています。
実際に並んでみた感じだと、本殿に入る前から並んでも20分かかっていませんでした。

通常はここで参拝しますが元旦は奥に入れます
正月元旦の日は、上の写真の拝殿の中を通って参拝することになります。
奥に本殿がありますので、その前まで行って初詣をして、右手の帰り道から帰るという経路になっています。
通常は入れないのですが、お正月三が日の初詣の時は入ることができるようになります。

帰り道は別経路になっています
帰り道は本殿右手から出るようになっており、石段が続いています。
車いすの方は、ここは通れませんので社務所の方に相談した方が良いでしょう。
新年は、元旦午前0時の太鼓を合図に「楼門」が開きますので12月31日に参拝される方はそれまで行列で待つ必要がある点にだけは注意してください。
年越大祓式(12月31日)

12月31日「年越大祓式」では人形を清める祭式が行われます
大晦日の日は古来より「大祓の日」で、上賀茂神社でも12月31日に「年越大祓式(としこしのおおはらえしき)」を行っています。
これは、本殿の前を流れる「ならの小川」に、この日までに集まった「人形(ひとがた)」を流して清めるという祭式です。
人形は12月1日から授与所にありますので、希望される方は12月30日頃までに申し込んでおきます。
これは人だけではなく「自動車・バイク」でも行うことができるようになっています。

人だけではなく「自動車・バイク」でも行うことができます
・時間は16時から
・人形を「ならの小川」で清める祭式
・初穂料:100円以上
御祈祷について

新年の御祈祷は1月1日0時より開始
新年の御祈祷は1月1日0時より開始され、その一番祈祷のみ上賀茂神社204代宮司が執り行います。
一番祈祷以降の正月期間初祈祷は三が日に随時行われますので、申し込めば誰でもご祈祷を受けることができます。
「家内安全、厄除け、神恩感謝、商売繁盛、心願成就、交通安全、合格祈願」などいろいろありますが、希望するものを選べば良いでしょう。
御祈祷料は個人は5000円以上、会社は1万円以上からです。授与品は価格によって変わると思います。
・会社1万円以上
・3万円以上だと本殿祈祷で希望者には神楽奉奏がある
関連祭事

正月三が日には白馬もお披露目されます
正月三が日には白馬もお披露目されて、ニンジンなどをあげたりできるのですが、他にもイベントがあります。
まず、1月1日朝5時に「歳旦祭(さいたんさい)」が行われます。
大晦日から行くと朝まで待つことになりますが、古式による神饌を供し本年に安泰を祈願する祭典です。
また、1月5日は新年の祭事の締めくくりに「新年竟宴祭(しんねんきょうえんさい)」と「舞楽奉納」が行われることになっています。演奏や踊りなどが見られるので、1月5日に初詣というのもひとつの手です。
・除夜祭 12月31日16時
・歳旦祭(さいたんさい)1月1日朝5時
・新年竟宴祭(しんねんきょうえんさい)1月5日9時
・舞楽奉納 1月5日16時
・昭和天皇遙拝式 1月7日10時
・白馬奏覧神事 1月7日10時
新春能楽奉納

新春能楽奉納(1月2日13時30分開始)
1月2日に行われる祭事で「新春能楽奉納」も行われます。
13時30分開始で、境内の「橋殿」で行われ、行けば誰でも見ることができます。
橋殿は鳥居の先右手にある「小川」にある小さい舞殿です。

橋殿
お守り(初穂料800円)

各種お守りもあります
初詣では「お守り」を授与受けされる方も多いでしょう。
お守りは「強運守、福守、うまくいく守、錦守、勝守、雷除守、学業守、合格守」などがあります。
初穂料は800円のものが多いのですが、500円~1500円程度だと思ってください。

お守りの初穂料は500円~1500円です
・強運守、福守、うまくいく守、錦守、勝守、雷除守、学業守、合格守など
絵馬(初穂料500円)

絵馬は5種類(初穂料500円)
絵馬は5種類あり、初穂料は500円です。
境内にある第一摂社「片岡社」専用の絵馬もあり、ハート形の絵馬になっています。
日本画家・寺岡多佳による日本画が描かれた絵馬や「必勝絵馬、雷の矢絵馬、戌年の絵馬が2種類」あります。
・5種類
・恋愛成就は「片岡社」専用
御朱印(初穂料:300円)

御朱印受付は境内入って左側です
御朱印を受けたい方は、境内(二番鳥居)入って左側に「朱印受付」があります。
そちらで初穂料300円で御朱印をいただけるようになっています。
一か所しかないので少し混雑しますので、もらい受ける方は初詣のお詣り後すぐに行っておく方が良さそうです。
・朱印帖箱 1500円
檜皮奉納(ひわだほうのう)

檜皮奉納(ひわだほうのう)
檜皮奉納(ひわだほうのう)もあり、初穂料2000円で行うことができます。
これは第42回式年遷宮のための奉納で、屋根の葺替(ふきかえ)に使われます。
2017年5月19日、高橋一生さんが上賀茂神社でNHKドラマ『わろてんか』の撮影ロケをしていたのですが、葵わかなさんも上賀茂神社にいたようで、この「檜皮奉納(ひわだほうのう)」をされたそうです。
実際に、葵わかなさんが書いた檜皮が展示されていました。
縁結びの社「片岡社」

紫式部ゆかりの恋愛の神様「片岡社」
本殿前には、紫式部ゆかりの恋愛の神様「片岡社」があります。
第一摂社「片山御子神社」のことで、平安時代より恋愛の神様や子宝・安産といった祈願でお詣りされていました。
紫式部も上賀茂神社へ来たことがあるとされており、絵馬がハート型の紫式部になっています。
絵馬は社務所で売られています(初穂料500円)。
格安バスツアー 新春恒例「伊勢神宮初詣」も開催

上賀茂神社から伊勢神宮へ行くバスツアーがあります
毎年開催されているのが「新春恒例 伊勢神宮初詣」というバスツアーです。
上賀茂神社から三重県伊勢市の伊勢神宮まで行って「特別参拝」と「御神楽奉納」に参加して神宮会館での昼食までセットです。
価格は1名7000円で、三重県伊勢市までのバス代込みなのでお得感があります。
実は、これに参加したことがあって特別参拝は普段は入れない御垣内での参拝になっていました。一般の方々が外で参拝して「見られている感」もありますが、なかなか体験できないツアーです。
また「御神楽奉納」といって巫女の舞を舞殿で見ることができます。複数人の巫女が一糸乱れず舞を踊るのは伊勢神宮の名物にもなっています。
・上賀茂神社、久我神社から出発
・三重県伊勢市の伊勢神宮まで行って参拝する
・特別参拝と御神楽奉納に参加
・神宮会館での昼食
・申込期限は1月15日まで
上賀茂神社の屋台

上賀茂神社の「大衆遊技場」屋台
上賀茂神社は広い敷地があるので、正月三が日には境内に屋台がたくさん出ます。
「大衆遊技場」屋台、食べ物の屋台など様々ですが、二番鳥居の手前では「厄よけぜんざい、大根炊き」の縁起物の屋台も出ています。
大根炊きは京都では年末行事ですが、食べそびれた方は正月の上賀茂神社で食べることができます。
・大根炊き 500円
上賀茂名物「やきもち」

上賀茂名物「やきもち」おすすめのお餅です
上賀茂神社に来たら、上賀茂名物「やきもち」を食べて帰るのも良いと思います。
焼餅のことですが、なかなか美味しいのでよく食べています。
1個100円程度で、大鳥居前のバスターミナルの「葵家総本舗」で販売されています。
初詣シャトルバスについて

初詣シャトルバスが北山駅から運行しています
実は、上賀茂神社では初詣専用の「初詣シャトルバス」という路線バスが走っています。
元旦~1月3日まで運行されており、10分~15分間隔で出ているバスです。
乗車賃は100円と安く上賀茂神社へ行くことができますが、地下鉄烏丸線「北山駅」からしか出発していませんので、利用する場合はご注意ください。
・乗車賃100円
・地下鉄烏丸線「北山駅」から10分~15分間隔で運行
駐車場・駐輪場について

正月は大渋滞する上賀茂神社の駐車場前
上賀茂神社には大駐車場がありますが、ここへ至る道は御薗橋が細いので毎年大渋滞する場所です。
駐車場の利用時間は午前6時~23時まで入場可能(出場は24時間)、駐車料金は30分100円(22時~朝6時は1時間100円)となっています。
料金は1000円札と小銭しか使えませんので、小銭は準備しておかなければならないのと、毎年三が日は驚くほど渋滞します。
この駐車場へ至る御薗橋は平日でも渋滞する狭い道なので、自動車でここへ到達するまでに時間がかかると思ってください。
・出場は24時間
・駐車料金:30分100円(22時~朝6時は1時間100円)
・1000円札しか使えない

大鳥居の右手にもあります(有料500円)
自転車、バイクについては上賀茂神社では明確な利用場所がありません。
イベント時には境内東側の駐輪場が使えるのですが(無料)、お正月はこちらは「駐車料金が500円」という看板が掲示されているので有料だと思われます。
自転車などで行くには不便ですね。
トイレについて

観光トイレは新しくなりました
駐車場の北側に新しい豪華な観光トイレがあります。
こちらは広くて「オストメイト対応」になっており、車いすでも利用可能になっています。かなりバリアフリー度の高い観光トイレです。
ジュースの自販機などもありますので、ちょっと休憩できるスポットですね。
上賀茂神社 アクセス方法

上賀茂神社へ行くには北大路駅からバスを使います
上賀茂神社への行き方(アクセス方法)ですが、地下鉄で「北山駅」へ行き、そこから「初詣シャトルバス」に乗るのが一番早くて安いと思います。
京都駅や北大路駅からも京都市バスが出ているのですが、御薗橋で渋滞に巻き込まれるのでひとつ手前のバス停で降りて歩くなどの対策は必要となります。
京都駅からは市バス「4系統、9系統」、北大路駅からは「37系統、北3系統」、北山駅・出町柳駅からは「4系統」、大宮駅からは「16系統」を使うことで行くことができます。
URL:http://www.kamigamojinja.jp/
・伏見稲荷大社
・岩清水八幡宮
・下鴨神社
・北野天満宮
・平野神社
・電電宮・法輪寺
・松尾大社
・梅宮大社
・今宮神社
・護王神社
・菅原院天満宮神社
・武信稲荷神社
・車折神社(芸能神社)
・金閣寺
2019年の元旦正月に行っておきたい京都の神社のまとめです。有名神社から空いている神社、一風変わった神社まで「厳選した京都のお薦め神社」のみ紹介しています。
京都をメインに関西のユニークで面白い 「名所・神社・寺」を紹介しています。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
※紹介したいお店は「美味しいお店」ではなく「気持ちよく食事ができるお店」です。お客様に対して失礼な対応があるお店は記事掲載後でも削除しています。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2400件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。