京都市北区には戦中の資料が数多く展示してある博物館があります。さほど有名ではないのですが「立命館大学国際平和ミュージアム」という博物館で、戦時中の実物の品々が所狭しと展示されている博物館です。なかなか見られない珍しいものもあるので、ぜひおススメしたい場所です。
展示品は旧日本軍の実物の記録から当時の生活用品にまで及び、それらは歴史の証明を大事に守ってきた市民からの寄贈品で成り立っていました。
京都で戦中の実物の品々が見られる博物館に行ってきました
今回の「京都案内」は、京都市北区にあるミュージアム(博物館)「立命館大学国際平和ミュージアム」を紹介したいと思います。
こちらの「立命館大学国際平和ミュージアム」は、「日中戦争~現代の地域紛争」に至るまでを解説した展示品が多い博物館で、旧軍時代の歴史的資料がたくさん展示されています。
上の写真は「B29迎撃用ロケット燃料精製装置(呂号陶器)」で、入口脇にポンと置かれていたりもします。
館内の展示物も本物が多く、当時の日本陸軍のユニフォームや対外宣伝用のビラ(実物)などが市民の協力(寄付)によってコレクションされています。
2月4日~3月26日までは「京都と空襲」特別展示もあります
2月4日~3月26日までは「京都と空襲」という特別展示も行われています。
京都・西陣空襲時に直径7メートルの大穴を開けたとされる爆弾の破片も展示されており、間近で実物を見られる機会となっています。
写真撮影などは禁止なので写真はありませんが、2階の展示室には「西陣空襲」の詳細な投下場所や、実物の破片がまさに目の前2ミリくらいの近さで見られるようになっていました。
どんな展示物があるのか?
この「立命館大学国際平和ミュージアム」では、戦中・戦後の様子がわかる資料を寄贈してくれる方を探しており、そうして集められた戦中の実物の品が展示されています。
例えば「赤紙」や「徴兵検査の記録票」に「シナ事変国債のポスター」、中国軍と日本軍の「通行証」に「旧日本陸軍の制服や階級章」、兵士の手紙や記録などなど・・・・
かなりの量の実物の展示品がありました。
軍事用品(ユニフォーム等)
当時の写真
戦時中の民家(再現)
写真
日用品
手紙
ポスター
チラシ・ビラ
絵葉書
軍票
軍部の記録
ベトナム戦争時にベトコンが撃墜した米軍機の機体で作ったジュラルミン製品なども展示してあり、大変興味深い内容のものでした。
立命館大学国際平和ミュージアム 基本情報
常設展示は、日中戦争~現在の民族紛争までの資料を集めた展示品となっていますが、3月26日までは京都空襲についても資料が展示されています。
京都は戦中でもほとんど空襲がない都市でしたが、それでも数度の空襲があったことが分かる展示となっていました。
他にも徴兵で出征した京都の人々の記録や写真なども多く展示してあり、軍需工場で作られた軍需品も展示してある博物館です。
場所は立命館大学のすぐ近くで京都市北区にあります。
戦争というものが何であれ「勇ましいもの」ではないということがよく分かる博物館でした。
京都府京都市北区等持院北町56−1
入館料:400円
開館時間:9:30~16:30
休館日:月曜(祝日は開館し翌日休館日)、祝日の翌日、年末年始など
URL:http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/
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