今回の「京都案内」は、京都の通りでイマイチ話題にならないけどナンバーワンの道「一条通」を歩いてみます。区間は「仁和寺前~西大路一条」と徒歩で20分ほどです。
「京都の通り案内」でも省かれることの多い「一条通」に今回は焦点を当ててみたいと思います。
平安京の北端「一条通 仁和寺前~西大路一条」

京都の西北「一条通」から仁和寺を望む
今回の「京都案内」は「京都の通り」です。
京都の通りはご存知だと思いますが「四条通」とか「西大路通」とか有名な通りもありますが、結構忘れられているような通りもあったりします。
今回は平安京の北端「一条通 仁和寺前~西大路一条」までを歩いてみます。
行った時期によって見つかるものも違うし、季節によっても変わってきますが、今回は2017年秋の「一条通 西側」を歩いて、見たこと感じたことを書いていこうと思います。
仁和寺前

京都の仁和寺前を通っているのが「一条通」です
京都の仁和寺前を通っているのが「一条通」です。
「一条通」は平安京の北端を通る道で、かつての「一条大路」ですが、現在は大きな通りとは言えない道です。
そのため「京都通り案内」などでは、1番目の道なのに紹介されていないことも多い通りです。

広大な敷地ですがあまり見るところはありません
さて、仁和寺は広大な敷地ですがあまり見るところはありません。
桜の季節なら「御室桜」の名所になるくらいで、あとは仁和寺五重塔が外国人観光客の撮影スポットになっているでしょうか。
ということで、今回はここをスタート地点として、西から東へ向かいます。
古民家のおばんざい「おからはうす」

仁和寺前の一条通にはお店が並んでいます
仁和寺前から嵐電(京福)「妙心寺駅」まではお店が並んでいる通りです。
入口のカフェ「御室さのわ」さんをはじめ、自転車店(ロードバイク)、洋食店やカフェ・パン屋、おばんざいのお店などが立ち並びます。
そこに「おからはうす」さんという、古民家をリノベした落ち着くお食事処もあったりします。

おからはうす(京都市右京区)のランチ
野菜やお肉を使った「おばんざい」を和室で食べることができるお店です。
おばんざいというのは「京都の家庭料理」のことです。
ここは仁和寺から妙心寺まで向かう道の途中なので、観光客が通ることからお店がそこそこあるのです。
看板建築「ヘアーサロン イノウエ」

ヘアーサロン イノウエ
今は営業していませんが、嵐電(京福)「妙心寺駅」の南側に「ヘアーサロン イノウエ」さんという立派な洋風建築っぽい美容室があります。
こちらは「看板建築」だと思われ、和風の民家の外壁だけを洋風にしたものだと思います。
お向かいには「ぱんぼっくす」という小さいパン屋さんと「ワンダアカフェ」という喫茶店もあります。
どちらもちょっと個性的なお店です。

脇道にも個性的なお店があります
脇道にも個性的なお店があります。
ステーキとビーフシチューがおいしい「鉄板割烹しま田」さんなど、知る人ぞ知るというマニア系なお店もあったりします。
また「パティスリーcocoru」さんのような焼き菓子のお店もあったりと、知られていないけどちょっと気になるお店があったりするのが、このエリアです。
広大な寺院群「妙心寺」

妙心寺、立派なお寺です
妙心寺は京都でもかなり広い敷地に寺院群が立ち並ぶ場所です。
一条通から「大本山 妙心寺」という立派な門があり、そこから自由に入ることができます。
たまに、時代劇の撮影ロケをしていたりもします。

南門は妙心寺通沿いにあります
南は「妙心寺道」という通りがあり、そこまで行くとJR山陰本線「花園駅」が目と鼻の先くらいです。
この通りまで来れば「妙心寺の会館にレストラン」があったり、「ラーメン親爺」という京都ブラック系ラーメンの老舗もあります。
「木辻通商店街」という通りでもあるのですが、食事するところがいくつかあります。

一本南の「妙心寺通」には商店街があります
至るところで見る京都の大衆食堂「大力食堂」

妙心寺の北通りにある「大力食堂」
さて、北の「一条通」に戻ります。
妙心寺の前から少し道幅が広くなり、バスも通ったりしています。
この付近からも飲食店などがチラホラあったりして、麺類一式のお店「大力食堂」などがあります。
麺類一式のお店というのは、関西でよく見る「大衆食堂」のことです。
ボロボロだけど激安「ステーキハウスヤマ」

ステーキハウスYAMA
さて、一条通はここでまた少し狭くなります。
それを抜けると「京都光楠学園」というのが見えてきて、そこまで来るとあるのが「ステーキハウスヤマ」さんです。
こちらは、平日のステーキランチが690円という激安価格ですが、お店はほどよく朽ち果てています。
窓ガラスの「ステーキ」の文字も「ステキ」となり、一層ステキになった店内ではご高齢の夫婦がステーキを焼かれています。
平日でも行列のできる店「お好み焼ジャンボ」

人気の行列店「お好み焼ジャンボ」
さらに東へ少し歩くと、大きな団地が見えてきます。
花園団地という南北に細長くのびる大きな団地群ですが、その北側に「お好み焼ジャンボ」さんという人気行列店があります。
地元では、太麺の焼きそばが美味しいということで知られていたのですが、2017年3月頃に『有吉のザツガクルーズ』で全国放送で紹介されるなどし、平日昼間でも行列が見られるようになりました。
それまでは、そこまで行列もなかったのですが(人気店ではありました)、テレビの力というのはスゴイようです。
お好み焼きジャンボには2号店があった

お好み焼きジャンボには2号店があった
この「お好み焼きジャンボ」さん、40年以上前だと思いますが、かつては現在の店舗の斜め前くらいに2号店がありました。
「お好み焼きジャンボ」さんの前は「花園団地」で、その西を通る道の所です。
この隣には「スーパーよしむら」さんというお店(2号店)もあり、1号店は仁和寺前にあったのですが、両店ともに現存はしていません。(オーナーはご健在です)
京都学園「グラウンド北側道路閉鎖」

京都学園「グラウンド北側道路閉鎖」
最近、等持院駅から花園団地付近で、こんな貼り紙をたくさん見かけます。
「京都学園さん 半世紀に及ぶグラウンド北側道路 今になって閉鎖しないでください」
「京都学園さん グラウンド北側の道路閉鎖で住民は困っています」
一条通沿いにも貼られており、結構目立っています。

京都学園北にあるグラウンドの私道
京都学園と近隣住民のおつきあいの話なので、外野がとやかく言う話ではありませんが、京都学園のグラウンド北側の舗装されていない道(私道)が少し前から閉鎖されているのです。
この道は、嵐電(京福)の「等持院駅」南側に住んでいる方しか使わないような道です。
この道がなくても、等持院駅の踏切方面に出れば別に生活には支障はないように思えますが、ありゃあったで便利なのかもしえません。
昔の値段な大衆食堂「千成餅食堂」

千成餅食堂(北野白梅町)
先ほどの「お好み焼きジャンボ」の先にコンビニ「セブンイレブン」があります。
そこが「馬代一条」という交差点で、南北に通る道が「馬代通」です。この道を北に向かうと「金閣寺」方面に出ることができます。
今回は、さらに東へ進みますが、するとあるのが大衆食堂「千成餅食堂」です。

丼物や定食も豊富で安いです
先ほどの麺類一式のお店ですが、こちらは昔のままのお値段で、店内はいかにも京都の大衆食堂という感じもするのでオススメです。
ちなみに、京都の中華そばは「最初からコショウが大量にかかって」出てくることが多いです。
西大路一条

西大路一条のすぐ北が北野白梅町駅です
ということで、京都の通り「一条通」という若干忘れられがちな道を「仁和寺前~西大路一条」まで歩いてみました。
北野白梅町駅から仁和寺まで続く道で、途中には妙心寺のような巨大な寺院もあります。
通りには飲食店もあったり、ちょっと気になるお店もあったりしますので、お散歩が好きで、他の観光客が知らないような場所を歩いてみたい方にはオススメです。