2019年3月に閉鎖した京都商工会議所のカフェにあったモザイクタイルが京都府立陶板名画の庭で見られるようになっています。十二支を白黒の大理石でモザイク画として美術家・矢橋六郎氏が描いた作品です。
普段見られなかったこの作品を見られる良い機会です。
京都商工会議所のカフェにあったモザイクタイルはどこにいった?
2019年3月に閉鎖が決まった「京都商工会議所」、その一階の喫茶店にモザイクタイルがありました。
1964年に京都商工会議所が竣工した時、矢橋六郎氏が床に大理石のモザイクを設置したものです。
この「大理石モザイク」は円盤を中心に白と黒の石を使い十二支を描いたものです。
1964年当時はロビーでしたが、その後ここにカフェができたので、テーブルの下に隠れて見えなくなっていました。
その矢橋六郎氏の作品「大理石モザイク」、2019年3月に閉館となった京都商工会議所から持ち出されて、今は別の場所で見られるようになっているのです。
矢橋六郎氏「大理石モザイク」が見られる場所
実は、この「大理石モザイク」は京都商工会議所の閉館が決まった際に保存運動が行われて、ロビーにあったモザイクを丸ごと取り外して移動されていたのです。
それがあるのが「京都府立陶板名画の庭」というところで、北山駅すぐ近くにある美術館です。
2019年4月15日~9月15日まで、マルモザイコさん主催で展示されています。
作品展は「モザイクが動いた」で、9時~17時まで入園料は100円で見ることができます。
作者の矢橋六郎氏(1905年~1988年)は全国の民間ビルや官公庁舎に数多くのモザイク画を残している芸術家で、1964年に京都商工会議所の一階ロビーに作品「大理石モザイク」を設置しました。
それが今は「京都府立陶板名画の庭」のB2階に展示されており、身近で見ることができるようになっています。
岐阜県大垣市出身の美術家で、家業である石材業の経験を生かして、1964年に京都商工会議所の一階ロビーに作品「大理石モザイク」を設置した。師匠は梅原龍三郎氏で、自由美術家協会を設立したひとり。全国の民間ビルや官公庁舎に数多くのモザイク画を残している。
京都府立陶板名画の庭「モザイクが動いた」
京都府立陶板名画の庭「モザイクが動いた」展は2019年4月15日~9月15日の期間で見ることができます。
入館料は100円、開館時間は9時~17時までとなっています。
場所は地下鉄烏丸線「北山駅」徒歩1分「京都府立陶板名画の庭」にて展示されています。
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