今回は滋賀県の琵琶湖にある「琵琶湖博物館」をたっぷりと見てきましたのでレビューします。琵琶湖博物館では琵琶湖の古代から現在までの展示物が実際に触れるようにもなっており、施設も広く水族館もあることから滋賀県のデートスポットにもなっています。撮影もできて楽しめる博物館です。
かなり充実している施設という印象でした。
滋賀県の琵琶湖博物館 に行って来ました
琵琶湖博物館に行ってきましたので評価・レビューしたいと思います。
2016年7月14日にリニューアルオープンしたばかりで、ずいぶんとキレイで展示物も多く、たくさんの琵琶湖の歴史を体感できる施設となっていました。
館内は広く、展示室A~C、さらに水族館や図書館も併設されています。
展示室A 琵琶湖のおいたち
展示室B 人と琵琶湖の歴史
展示室C 湖のいまと私たち
水族館
屋外展示
ディスカバリールーム
図書館
レストラン
実際に触れる展示物も多く、また撮影も問題ないということでした。(一部だめなものもある)
自由研究かなにかで、当日は中学生なども団体で来ていました。
琵琶湖博物館 駐車場
当日の滋賀県・琵琶湖周辺は曇り模様でした。
琵琶湖博物館の正門を入ると駐車場がありました。
普通車 550円
自動二輪・原付 200円
駐車場は有料なので車だと550円が必要です。滋賀県では県立は有料であることがほとんどだと思ってください。
今回はバイクだったので200円が必要ということでしたが、駐車場に入ると係員さんが「博物館の前に停めてください」と手招きしていました。
どうやら、空いている時はバイクだけは館内の駐輪場に停めさせてくれるようです。そのため駐車代金は不要でした。
館内の駐輪場はスタッフ用の駐車場の脇にありました。
小さいのでさほど停めることはできません。
しかし、無料で停められるのは有り難いことです。
琵琶湖博物館 入館料750円
琵琶湖博物館の建物は古いですが、2016年7月14日に展示物などはリニューアルしており、中はキレイになっていました。
入口もちゃんと飾り付けをしており、なんとなく期待感をそそります。
これ何もないと「やっぱり県立か」という雰囲気になっちゃいますが、そうならないように考えているようです。
入館料は750円で、規模を考えればお安い方という印象です。
大人 750円
学生 400円(中学生以下は無料)
それではさっそく入ってみましょう!
琵琶湖博物館 チケットの買い方
入館するとチケット売り場があります。
ここでチケットを買うのですが、館内入るために必要ということではなく、展示エリアに入るときに必要なチケットです。
京都でも寺で「本堂や庭園に入るチケット」を寺の入口で売っていたりしますが、別に買わなくても入れる部分は入れるという話です。
この先には「レストラン」と「ミュージアムショップ」があるのですが、それだけの利用であればチケットは買わないで入ってください。
レストラン にほのうみ
こちらは、レストラン「にほのうみ」です。
開放的でキレイなレストランというのもありますが、ここら辺は他にレストランらしきものはないので、食べるならこちらを利用するとよいでしょう。
ここでは名物の「ブラックバス丼」があります。
普通のランチが980円ほどで食べられたりもしますが、ブラックバス天丼やカレーラーメンなど意欲作が多めです。
ブラックバス丼の実食レビューは別記事になっていますので、気になった方はそちらもご覧ください。
ブラックバスを食べたことがありますか?滋賀県では、なんとブラックバスを料理して食べるというのです。臭みがあって食べられないというブラックバスですが、琵琶湖の近くではそれを美味しい天丼にしてしまうというのです。
ミュージアムショップ
こちらは館内の「ミュージアムショップ」でお土産物などが売られています。
学生の頃にこういうところでバイトをしていましたが、結構売れるんですよね。
展示エリア
展示エリアは主に2階にあります。
エレベーターがありますので、乗るところでチケットを係員さんに見せてください。
展示エリアは2階に3つあり見応え十分です。
さらに、2階から1階の水族館にも続くので、全部見るのに2時間ほどかかります。
A展示室 琵琶湖のおいたち
2階の展示物の最初は「琵琶湖のおいたち」というエリアで、いきなり地層の展示物があって迫力があります。
ショボイ展示を考えていたのですが大間違いでした。
「化石林」の展示もあり、古代の琵琶湖がジャングルで象が住んでいたことも分かります。
琵琶湖は古代には海で大陸と陸続きでした。正確には日本という島がなかった時代です。
日本列島が出来た頃にはすでに琵琶湖はあって、大きな沼だったり池だったり、時には水がなかったりと、長い時代の中で色々な姿になっています。
基本的には古代には琵琶湖付近はジャングルだったようで、象などが住む密林だったようです。
いきなり地層「しょう曲」がドーンとあったりします。
NHK『ブラタモリ』は滋賀県の琵琶湖もやるべきだと思いました。実はまだ滋賀県って『ブラタモリ』で来ていないのです。
展示物は触れるし撮影もほぼOK
写真は「溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)」です。
表面の細長いひものような文様は「ガラス」です。
こういった展示物は「触っちゃ駄目」と書かれていないものがほとんどで、実際に触ることができるものが多いです。(駄目なものは書いてあります)
また、事前に撮影についてスタッフさんに確認しましたが、ほとんどOKとのことでした。
図説も豊富でわかりやすい展示物ばかりです。
琵琶湖というのは日本列島ができる中で出来た海の一部なんですね。
また、琵琶湖は古代にはもっと南の三重県上野付近にあり(大山田湖)、それが400万年かけて今の滋賀県の琵琶湖になったそうです。
牡蠣の化石などもあり、実際に触ることができます。
牡蠣といえば海で、元々は海だったことの証明になります。
巨大な象の化石も展示してあって、下を通ることができました。
古代の琵琶湖は湿地帯でジャングルだったこともあり、こういった大型のほ乳類の天国だったようです。
きっと恐竜なんかもいたんでしょうね。
実際に触れるといっても「複製」のものも多いです。
象は「黄河象」で、これは中国で発見されたものの複製でした。
とはいえ、当時の琵琶湖や三重県の伊賀上野などでも200万年ほど前にはには三重象がいたことがわかっています。それがこの黄河象に近い種類だったようです。
琵琶湖の魚も豊富に紹介
やっぱ琵琶湖は湖なので、魚の展示物も豊富にあります。
今の琵琶湖で見られる魚が多いようで、ビワマスやブラックバスなどの展示もあります。琵琶湖ナマズが一押しのようでした。
ちなみに先ほどのレストランでビワマスとブラックバスに琵琶湖ナマズは食べることができます。
B展示室 人と琵琶湖の歴史
先ほどの地層や化石もよいのですが、B展示室の「人と琵琶湖の歴史」が面白かったです。
要するに琵琶湖周辺に住む人々が、どのように琵琶湖と接してきたかを産業や文化を通じて知ることができます。
ここからは江戸時代くらいのものが多くなってきます。
写真は「丸子船」で、江戸時代から戦前まで実際に琵琶湖の輸送で使われていたものです。
日本海側と京都の物流を担っていたのですが、財力がある商人などが利用したのでしょう。
船をもたない商人は「鯖街道」などを通り、人の足で輸送をしていました。
大津市には「唐橋遺跡」というのがあります。
それの一部なども展示しているのですが、そこで発見された壬申の乱の際の武器も展示してありました。
1300年ほど前のものですね。
C展示室 湖のいまと私たち
C展示室は「湖のいまと私たち」ということで近代の展示物が多くなってきます。
1960年代くらいからの家電製品なんかも展示されており、写真は1970年代のテレビジョンです。
昔はこれでエポック社製のゲーム機「テーブルテニス」などをやったものです。
1970年代の電子レンジです。高級品だったので、当時は見た頃すらなかったです。
これも1970年代のグッズですが、「サッサ」とか「ボンカレー」など懐かしいものが並んでいます。
左下のカメラとか持ってましたねぇ。
・・・と思ったら?!
サンスター「アーム筆入」がありました(笑)
これは、1965年(昭和40年)に発売開始されたのですが「象が踏んでもこわれない」というコマーシャルが懐かしい文具入れです。
いわゆるアイデア文具の元祖とも言える商品で、当時の小学生などはだいたい使っていました。
とおもったら・・・・
ピンクレディのおままごとキッチンがありました(笑)
これで近所の女の子とおままごとをした記憶が鮮明に残っているのですが、これも売れましたよねぇ。
ちなみに当時人気だった「コメットさん」のプチバッグもありました。
ファミコン時代(1980年代)のグッズですね。
原辰徳さんが若いですが、温泉担当は先日くらいに「この前入団した原辰徳が監督になっているんだが?」とボンヤリした寝言を言っていましたが、30年ほど前の話なんですよね。
中華三昧はインスタントラーメンですが、今でもクチが味を覚えているほど食べていました。
オリエンタルマースカレーは今でも酒屋スーパの「やまや」で復刻版を見ますね。
関係ないけど、近くの「やまや」で235円で売っています。
味は昔ながらの給食カレーに似ています。
この「C展示室」ですが、琵琶湖とか関係ないものが多いですが、なかなか懐かしいものが多くて大人の方だと懐かしいものが多いエリアです。
ワープロ「Rupo」とか1980年代半ばくらいに家庭用ワープロ機として販売されていました。当時で20万円近かったですね。
でも、その数年前にはワープロ1台で200万円していたのです。まさにワープロ革命と言える年なんですね。
ポケコンやウォークマンもありました。フロッピーディスクも見えますが、この時代はまだパンチカードやカセットテープでプログラムを記録しており、フロッピーなんかは高級品で買えませんでした。
館内に古民家がある
他にも館内には茅葺きの古民家があります。
これ中に入って部屋にあがれるという展示物で、実際にあがって撮影三昧でした。
古民家は昭和初期のものを再現しています。たぶん、設定は昭和35年前後ですね。
足踏みミシンなんかはその頃で、昭和40年代も後半になると電動ミシンが普及してきます。
さすがに我々の世代からすれば古い古民家で、いま70歳くらいの方でなんとかという時代です。
古民家には家庭用テレビがありました。
当時これがあったということは相当裕福で、商人などの家だったのでしょう。
これって力道山の時代です。
平たく言うと昭和30年代で、当時は「街頭テレビ」で見るくらいしか人々はテレビを見る機会がなかったのです。
映像にはいわゆる「ミッチー・ブーム」の時代の映像が流れていました。
水族館
さて、もう展示物に満足してお腹いっぱいですが、1階の水族館エリアに行くことにしました。
ここでは琵琶湖水系の魚の展示物がたくさんあります。
実は、今回は魚の写真が欲しかったので、ここが本来の目的地です。
館内には立派な水槽がたくさんあって、水族館も一緒に見られるという話なのです。
いわゆる・・・・
デートスポットですね・・・・
ということで我々の恐れていたものがありました。
水中回廊です。
デートのど定番ですね。
琵琶湖博物館 まとめ・アクセス方法
(1)入館料:700円
(2)駐車場:550円
(3)博物館と水族館がある
(4)レストランでは琵琶湖の魚を食べることも可能
(5)展示は古代から近現代までと豊富
(6)琵琶湖とか関係ない展示物も豊富
(7)大人も子供も半日は楽しめる
ということで、琵琶湖博物館ですがあまりにも見所の多い場所であることがわかりました。
というか、博物館と水族館を一緒に見るとは思いませんで、思っていたよりも充実していたことから、全部見るのに2時間以上かかってしまいました。
それだけ楽しんだということですが、大人でも子供でも楽しめるようになっており、なかなかの手応えです。
これは、皆さんにもちょっと行ってもらいたい感じですね。
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