2019年の元旦正月に京都の北野天満宮へ初詣する場合の注意点や見るべきスポットを紹介します。実際に現地へ行っている地元民の記事なので、お守りや絵馬に御朱印の値段(初穂料)などもほぼ網羅してあります。初詣の混雑具合や、駐車場の行列も近くに住んでいるので、その経験で書きました。
バリアフリーなどについても書いてありますので、車いすの方にも参考になります。
京都の北野天満宮では2018年正月(初天神)の準備が進んでいました

元旦の北野天満宮(2019年1月1日撮影)
京都の北野天満宮では、元旦・正月の「初詣」の準備が行われており、来年の干支であるの巨大絵馬が飾られるなどしています。
北野天満宮といえば学問の神様である菅原道真を祀る有名な神社で、毎年多くの人々が初詣に訪れる神社です。
正月三が日は、北野天満宮の西を通る「西大路通」まで、駐車場へ入るための車の列が続くほどで、ものすごく混雑する神社としても知られています。
そこで、今回は「北野天満宮」の初詣で注意すべき点や、見ておきたい初詣スポットなどを紹介したいと思います。
北野天満宮の初詣の混雑状況

北野天満宮の社殿、大晦日から元旦は人で埋めつくされます
北野天満宮の初詣は大晦日から元旦までは、社殿まで続く参道が参拝客の行列であふれて進む気配すらないというほどの盛況ぶりですが、日の出直前くらいから初日の出前くらいならまだなんとか行けそうな雰囲気になってきます。
ただし、元旦の朝から正月三が日の日中は混雑しますので、初詣だけしたいなら「自分が想像しないような時間(朝5時とか)」を狙うというのもひとつの手段です。
また、3日頃からかなり空いてきますので「4日目以降を狙う」というのもよく行う手です。
このブログでは「北野天満宮」の記事が非常に多いですが、なぜなら近くに住んでいるからです。そのため、北野天満宮の初詣・混雑状況が分かるのです。
・元旦の2時くらいだと行列があっても進む
・元旦でも朝5時とかは行列は少ない
・元旦7時頃からまた混雑する
・1月3日頃からかなり空いてくる
・1月4日なら楽に初詣は可能
北野天満宮の初詣 参拝時間

北野天満宮の御祈祷受付所(本殿入ってすぐ右)
お正月なので「御祈祷」や「授与品」の入手をしたい方も多いはずです。
通常は「社務所」も「授与所」も開いている時間は「9時~17時」なのですが、正月期間はさすがに受け付けています。
こういうと商売くさくなりますが、実家が神社だったので大晦日と元旦三が日は、ほぼ徹夜で「授与所」でご奉仕していました。つまり、正月三が日は深夜でも受付していたのですが、小さい神社でもだいたいそうです。
北野天満宮も正月期間は「御祈祷」は随時受付で、授与所も大晦日から元旦まで開けています。むしろ、逆に開けていない神社が不思議なくらいです。
・駐車場は9時~17時まで
・社務所は9時~17時までだが正月期間は随時受付
・授与所は9時~17時までだが正月期間は開いている
・正月は夜間も開門されており参拝自由
北野天満宮の御祈祷料(初穂料)

北野天満宮の御祈祷料は「5000円、8000円、1万円」
北野天満宮の祈祷初穂料は値段が決まっています。
「5000円、8000円、1万円」の3つあり、それによって「おさがり(授与品)」の内容が異なります。
何をご祈祷できるかは特に考えなくても大丈夫です。御祈祷したいことを申込書に書いて、受付で初穂料と一緒に提出すれば問題ありません。
神社の初穂料というのは原則として「値段は決まっておらず」、お気持ちとして自由に値段設定するのが本当なのですが、北野天満宮のように便宜上の価格設定をしている神社もあります。
私も神社の元旦奉仕でご祈祷受付を何年もしましたが、だいたい聞かれるのが(耳打ちされる)「御祈祷料っていくらなんですか?」という質問です。
こう聞かれて「おいくらでも」というと余計に困惑させてしまうので「3000円、5000円、7000円、1万円などの奇数にしてください」と言うようにしていました。(神社では奇数を使います)
・値段で授与品の内容が違うだけ
・祈祷の内容で値段が変わることはない
御朱印(期間限定版)

刀剣の御朱印は1000円で期間限定です
北野天満宮の御朱印は「通常版」と「期間限定版」があるのですが、期間限定のは「鬼切丸(髭切)、国丸、巴形薙刀、師光、助守」などといった「刀剣乱舞」のコラボっぽい御朱印があります。
オリジナルクリアファイル付きで初穂料は1000円です。
「鬼切丸(髭切)」だけは2種類あって、オリジナル金文字フェルト付きのタイプもあります。
御朱印(通常版)と御朱印帳

御朱印(通常版)は300円、御朱印帳は1500円
通常版の御朱印はどこでも同じで初穂料は300円です。
「御朱印帳」と「御朱印帳ケース」もあって、こちらは初穂料が1500円になっています。
御朱印は4種類あって「奉拝、文道大祖、和魂漢才、至誠」など、すでに紙に書かれたものが授与されます。(その場では書きません)

御朱印帳(初穂料1500円)
大福梅

北野天満宮の「大福梅」
12月13日頃から北野天満宮では「大福梅」が授与されています。
これはすでにレポートした通りなのですが、師走の縁起物です。
限定品ですが、まだ残っていれば入手できる場合もあります。
・限定品なのでなくなるまで授与
・大福梅(700円)、守護縄(500円)、お屠蘇(500円)、祝箸(200円)
・全部入り「ことはじめセット」3000円
一刀彫・干支絵馬・天神矢

一刀彫などの授与品
一刀彫というのは木を細工した干支の置物のことです(初穂料1500円)。
北野天満宮では縁起物として、この「一刀彫」以外にも「干支根付(700円)、干支絵馬(1000円)、天神矢(1200円)」が授与所にあります。
天神矢は小さいものなので初穂料はリーズナブルな価格になっているようでした。
・干支根付 700円
・干支絵馬 1000円
・天神矢 1200円
・合格祈願絵馬 600円
・お札 700円~2000円
・学業鉛筆 800円~3000円
各種お守り(500円~800円)

各種お守りは初穂料500円~800円
ここ1年~2年だと思うのですが、北野天満宮では縁起物やお守りなどのレパートリーが一気に増えています。
お守りは「交通安全・身体健康・学業・厄除け」など、初穂料は500円、700円、800円になっていました。
学業の神様なので「合格祈願」もありますが、こちらは1000円~2000円と初穂料は高めになっています。(学力向上は700円)
お燈明(おとうみょう=灯明)

お燈明(おとうみょう)はローソクの奉納することです
お燈明(おとうみょう)もあって、献燈受付も行われています。
初穂料100円と見えますが、これは井草の灯芯を献燈するものです。
300円の表記もあり、わかりづらいですが、その場でお燈明する場合が初穂料100円で、25日の天神市の日に1回分お願いすると300円ということです。
ローソクのものは200円~300円になっていました。
・25日の天神市の日に1回分 300円
・毎月25日と大晦日の年13回分 3600円

お燈明の方法
神楽と特別神楽

神楽の舞をしてもらうこともできます
北野天満宮の宝物殿の隣で「神楽」の舞をしていることがあります。
これはご祈祷と同じように、申し込みすると目の前で「神楽の舞」を巫女さんが行ってくれるというものです。
タイミングが合えば見ることができます。
初穂料は1000円なのですが、特別神楽は3000円となっていました。
長五郎餅は食べて帰るべきな美味しさ

北野天満宮の長五郎餅
北野天満宮の北東にある鳥居の手前に「長五郎餅」という出店があります。
毎月25日「天神市」の日と年末年始にのみ営業するお店で、北野天満宮に来たなら「長五郎餅」は食べてもらいたいものです。
なぜなら「激ウマ」だからです。

これが長五郎餅です
餡子が入ったお餅なのですが、普通に売られているものとは何が違うのか分からないほど美味しいお餅なのです。
豊臣秀吉も絶賛したという和菓子で、キメの細かすぎる餡子は適度な甘さ、表面を包むお餅は柔らかすぎて上品の味わいというのでしょうか。
とにかく、食べて「旨い」と思うしかないのです。
価格は2個で250円ほどなので、ぜひ一度食べてみてください。
もうひとつの初詣スポット「観音寺」

観音寺は北野天満宮の参道脇にあるお寺です
実は、北野天満宮の参道の西に「観音寺(北野東向観音寺)」というお寺があることは、あまり知られていません。
こちらも初詣ができるので、一緒に立ち寄ってみるのも良いかもしれません。
こちらでは「厄除け」の祈願ができるのですが、他に「子宝」と「財運招福、家内安全」が祈願できるスポットもあります。
白衣堂:子宝
弁財天:財運招福、家内安全
北野天満宮の屋台

大晦日~正月三が日は屋台が出ています
北野天満宮では大晦日~正月三が日は屋台が出ています。
大晦日から元旦は深夜でも営業している所が多いですが、2日~3日は10時頃から夕方くらいまでの営業になります。
稼ぎ時なので人が多ければ商売するのは当たり前ですよね。
・大晦日から元旦は深夜でも屋台が出ている
・1月2日~3日は10時頃から17時くらいまで営業している
童謡「とおりゃんせ」の道は北野天満宮にある

北野天満宮を通る紙屋川は有名な童謡で歌われている
この北野天満宮宇の西側には「紙屋川」という川が流れています。
そこに「もみじ苑」という散歩道があり、そこが童謡「とおりゃんせ」の道だという説もあるのです。
この話はあまり知られていない京都通の観光ガイドなどは知っていたりする話です。
これについては「童謡「とおりゃんせ」の道はどこにあるのか?」という記事に詳しく書いてあります。
今回の「京都秘境ハンター」は、もっともっと身近な場所の話です。その場所とは「北野天満宮」で、そこに「怖い童謡の道」があるらしいのです。童謡とは「通りゃんせ(とおりゃんせ)」のことで、今回は「行きはよいよい 帰りはこわい」の意味を解き明かしに行きました。
駐車場について

駐車場(無料)がありますが大渋滞します
北野天満宮は駐車場があるのですが、北野白梅町駅方面(西)からしか入れないうえに、元旦は大渋滞で駐車場待ちで何時間もかかることがあります。
毎年、正月に西大路通を通ると平野神社付近から700メートルほどの車の行列ができているのですが、北野天満宮の駐車場を使うのに何時間も待つなら、有料でも近くのコインパーキングを使うべきです。

駐車待ちの車列が毎年このような長い距離になるので歩きで行くのがオススメです
近隣のコインパーキングについては別記事で完全ガイドがあるので、そちらをご覧ください。
・参拝者用の駐車場があるが混んでいる
・1月1日~3日は西の「西大路通」まで渋滞になる
・天神市の日は利用不可
・北野白梅町駅方面(西)からしか入れない
北野天満宮のバリアフリー

社殿前が玉砂利なので車いすの方は注意(2017年8月から)
実は、これはまだどこも書いていませんが、2017年8月頃から社殿前が少しずつ整備されていて、年末の時点では一面に白い「玉砂利」が敷かれています。
参拝客の多くが「あれ?玉砂利になってるの?」と不思議がっており、中には「歩きづらくなったね」というご年配の方を行くたびに見かけます。
車いすの方が通ったのを見かけたこともあるのですが、前輪(小さい車輪)が玉砂利で動かないので、後輪だけで進んでいました。(ウィリー状態)

本殿手前の階段はスロープを利用
一時期、介護旅行(バリアフリー観光)の仕事もしていたので、この玉砂利を見た瞬間に「車いすだとキツイな」と分かりました。
お正月には「車いす」や「杖」の方もたくさんいらっしゃいますので、もし北野天満宮での初詣を考えているなら、一度事前に行ってみることをオススメします。
・年末の時点で全面に玉砂利が敷いてある
・一応、左右に玉砂利のない箇所はあるが元旦の混雑では無意味
・事前に車いすで進めるか下調べが必要
北野天満宮 アクセス方法

2017年1月1日 11時50分頃の北野天満宮(参考)
上の写真は参考ですが、2017年1月1日 11時50分頃の北野天満宮の大鳥居前です。
参道には屋台が並んでおり、この先では参拝者の行列が出来ています。
それでも北野天満宮へ行きたい方は、京都市バスで行くのがもっとも便利です。
・地下鉄烏丸線「今出川駅」から(51、102、203系統)
・京阪「出町柳駅」から(102、203系統)
・阪急「大宮駅」から(55系統)
・阪急「西院駅」から(203系統)
URL:http://kitanotenmangu.or.jp/