干しタコ たこめし @明石市「生だこより圧倒的に美味しいタコ飯」

今回は兵庫県明石市の「タコ飯」を紹介したいと思います。ちょうど7月2日は雑節で「半夏生(はんげしょう)」ということで、関西ではタコを食べる習慣があります。タコ飯といっても、やはり食べたいのは「干しダコ」のタコ飯です。でも、今は干しダコのタコ飯は希少なんです。

ということで、明石市で希少な「干しダコのタコ飯」を探して食べて来ました。

関西では半夏生にタコを食べる風習がある


関西には半夏生(はんげしょう)の日にタコを食べる習慣があります

関西には半夏生(はんげしょう)の日にタコを食べる習慣があります

京都も7月4日から大雨となり、5日も1日中雨が振り続けています。

この頃に必ず大雨が降ると言われており、7月2日頃に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と昔から呼んでいます。

半夏(はんげ)」とは、この時期に咲く薬草のことで、暦日では7月2日を「半夏生(はんげしょう)」としています。半夏生は日本独特の「雑節(ざっせつ)」のひとつで農作業に関連したものが多いのですが、7月2日の半夏生は「田植えを終える日」ということになっています。

関西では、なぜか半夏生にタコを食べる人が多いということで、この時期になるとタコの名産地である明石市では「タコを食べよう」というキャンペーンが行われています。

半夏生にタコを食べる理由


関西では半夏生にタコを食べる習慣があります

関西では半夏生にタコを食べる習慣があります

一説には、半夏生にタコを食べる理由は、タコには疲労回復の効果が高い「タウリン」が含まれるからとされており、夏のスタミナ食材にタコを食べるという風習になったともされています。

タウリンは魚介類に多く含まれる栄養成分で、特に多く含まれるのが「サザエ、真ダコ」です。

夏の暑い時期にスタミナ源をタコに求めたことが「半夏生にタコを食べる理由」なんです。

タコめしは「干しダコ」で食べるのが一番うまい


ちょっとまって!そのタコ飯は「干しダコ」ですか?

ちょっとまって!そのタコ飯は「干しダコ」ですか?

ということで、今回は「たこめし」を実食レビューするのですが、たこ飯には大きく2つあります。

・生ダコを茹でたタコ飯
・干しダコのたこ飯

生だこ」と「干しだこ」・・・・一見すると「生だこ」のものを皆さん食べてしまうかもしれませんが・・・・

実は・・・・

美味しいのは圧倒的に「干しだこ」を使ったタコめしなんです。

明石にあったタコ飯は、ほとんどが生ダコを使ったもの

明石にあったタコ飯は、ほとんどが生ダコを使ったもの

しかし、観光地で見られるのは「生ダコのたこ飯」ばかりです。

なぜなのでしょうか?

実は、干しダコは作る工程が当然必要になり、最近は生産者が減って「価格高騰」しているのです。

そのため、高価な「干しだこ」をタコ飯の材料にできなくなっているというのが理由なんです。

希少な「干しダコのたこ飯」を発見!


探しに探して「たこめしの素」を置いてる「座古海産」へ到着

探しに探して「たこめしの素」を置いてる「座古海産」へ到着

でも、タコの名産地である明石で聞いてみると、やはり「たこ飯は干しダコのものに限る」と言う方が多くいらっしゃいました。

理由は、干しダコの方が旨味が凝縮して美味しいからです。

ということで、明石の観光名所でもある商店街「魚の棚(うおんたな)」で「干しダコのたこ飯」を探すことにしたのですが、やはりというか、ほとんどが「生ダコを使った(茹でた)タコ飯」ばかりです。

そして、半ば諦めかけた頃に「座古海産」というお店で干しダコを使った「たこめしの素」を見つけたのです。

干しダコのたこ飯があった「玉子焼 かねひで」

干しダコのたこ飯があった「玉子焼 かねひで」

座古海産」の方に聞いたところ、なんとお向かいの「玉子焼 かねひで」さんで「干しダコのたこ飯」を提供されていることを教えてもらえました。

実は、その干しダコを作っているのが「座古海産」さんで、その干しダコを使っているのが「玉子焼 かねひで」さんだったのです。

ということで、干しダコのタコ飯をゲットしました

ということで、干しダコのタコ飯をゲットしました

ということで、干しダコのタコ飯をゲットしたのですが、なんと昼過ぎで最後のひとつだけ残っていて、なんとかそれを入手することができました。

最近はコストの高くなる「干しダコのタコ飯」は希少なので、まとめ買いが入ると売り切れてしまうそうです。

干しダコのたこ飯 実食レビュー


一膳分しかなかったので「玉子焼」とのセットで購入

一膳分しかなかったので「玉子焼」とのセットで購入

今回は、まとめ買いが入ったそうで「最後の一膳」だけ残っていました。

そのため「玉子焼」とのセット(850円)で購入しましたが「タコ飯」だけの販売も通常は可能です(600円)。

ということで、上の写真が貴重な「干しダコのたこ飯」です。

干しダコはタコを数日かけて天日干ししたもので旨味が凝縮されているのと、味が付いているので甘味もあって、噛めば噛むほど旨味と甘味がタコからあふれ出てきます。

タコの旨味と甘味が濃厚なのは、やはり「干しダコ」ならではのもので、明石市でも「たこ飯は干しダコのものに限る」と言われるのに納得できる美味しさでした。

ご飯は定番の「羅臼昆布」の出汁で炊き上げてあって、通常であれば600円で店内&お持ち帰りが可能です。

明石で「干しダコのたこ飯」が食べられるお店


魚の棚にある「かねひで」さん

魚の棚にある「かねひで」さん

今回「干しタコ たこめし」を入手したのは、明石市の商店街「魚の棚」にある「かねひで」さんというお店です。

玉子焼のお店ですが「タコ飯」も販売しており、干しダコを使っています。

他にもあるのかもしれませんが、今回の調査では「かねひで」さんでのみ購入することができました。

「座古海産」では、干しダコの「タコ飯の素」が販売

「座古海産」では、干しダコの「タコ飯の素」が販売

お向かいの「座古海産」でも、干しダコの「タコ飯の素」が販売されています。

買って食べるのもよし、「タコ飯の素」を使って自宅で作るのも良いと思います。自宅で作った方がコスパは良いですね。

兵庫県明石市本町1丁目5−20
営業時間:11時~15時(土日は17時まで)
定休日:木曜日
飲食店レビューについてのご留意事項

※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。

※紹介したいお店は「美味しいお店」ではなく「気持ちよく食事ができるお店」です。お客様に対して失礼な対応があるお店は記事掲載後でも削除しています。


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記事を書いている人
ノーディレイ

記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2600件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。