今回は京都市左京区(一乗寺)のラーメンストリートで私が二番目に好きなラーメン店「中華そば 天天有 一乗寺本店」さんへ行って来ました。
以前、一乗寺で一番好きなラーメン店として紹介した「濃厚味噌とんこつラーメン・つけ麺 あらじん」さんのお向かいにあるラーメン店。あらじんは穴場的なお店でしたが、天天有は一乗寺では老舗のラーメン専門店です。
創業は1971年、初代店主さんが修学院で屋台ラーメン「萬来軒」を始めたのが最初。1976年に一乗寺で既に営業していた(現在の場所)ラーメン店「天天有」を引き継ぎ今に至ります。その時の一乗寺にはまだラーメン店が数軒しかなかったそうで、近くに「珍遊」があったくらいだそうです。
この辺の詳しい天天有の歴史は別記事『天天有の一乗寺本店とフランチャイズ展開している天天有の違いを解説』を参照してください。
さて、天天有といえばほんのり黄色味をおびたトロっと白濁した鶏白湯のクリーミーなスープが特徴的で京都でもファンが多くいます。
そのスープは他のお店では食べられない唯一無二の存在。私が京都に移住してきて比較的早い時期に食べたラーメン店で、最初に食べたときは衝撃的な美味しさと共に、どこでも食べたことがなかったスープにビックリしたものです。
ということもあり、度々食べに行っている一乗寺のラーメン店ですがこの記事は2017年3月14日に投稿されたもので情報も随分と古くなってしまいました。そこで、2024年6月21日に食べた際の情報を元に記事を再編成して投稿日も新しい日付にして紹介をお届けします。
なお、最初食べた時は初代が店主さんでしたが、現在は二代目店主さんになっています。
中華そば 天天有 一乗寺本店 さんは京都市左京区(一乗寺)にある1971年(昭和46年)創業の老舗ラーメン店です。
2017年の頃は茶色いタイル壁の古いビルに「ラーメン専門店 天天有」という明かりのついた看板が壁に設置してありましたが、いつぞやから黒壁のビルに代わり看板も撤去されて壁に小さく「京都ラーメン 天天有」と貼りだされる見た目になりました。
初めて食べた時は夜営業のみでしたが、2018年頃には日曜祝日限定ですが昼営業をスタートさせています。コロナ禍で昼営業が定着化して現在は12時~22時の通し営業(水曜日休み)となり昼に食べ歩くことが多い私には断然行きやすくなりました。
中華そば 天天有 一乗寺本店の私がお店に入店して感じた雰囲気(店内)は昔ながらのラーメン店という雰囲気で、カウンター席が8席ほどでお座敷席もありました。昔は確か奥にテーブル席があったのですが、いつか知りませんがリニューアルして今の店内になっています。
中華そば 天天有 一乗寺本店 さんでは何を食べるのがおすすめなのでしょうか?
天天有ではラーメンにチャーシューが4枚入っているのですが、チャーシューを一部減らして「煮玉子もしくは温泉玉子」に変更することができます。
そこで温泉玉子を選択し、ライスを注文した場合に限り「卵かけごはんのタレ」が付いてくるという裏メニュー(今となっては正式メニュー)があります。
また、お好みにも対応していて「麺の硬さ・タレの濃さ・ネギの量・こってり指定・麺を平麺に変更」が選ぶことができます。店頭に「極太麺」あります的な貼紙も出ている時があり、その時は太麺(極太ではなかった)を指定できます。
白色のお皿にのったラーメンどんぶりには「九条ねぎ・チャーシュー2枚・もやし・メンマ」がトッピングされています。
スープは透明感も感じる白濁したクリーミースープでコクと甘みを感じるポタ系スープです。味付けは醤油味ですが醤油の味はほとんどわかりません。味濃いめにすると醤油感が出ますがデフォルトでの注文で良いと思います。
スープの材料なのですが、2000年初頭に発行された京都ラーメン本には「鶏ガラ・豚骨・野菜」と書かれていたり、他の本には「鶏ガラ・野菜のみ」と書かれていたりするので色々と進化を重ねているようです。さらに二代目になってからも進化を続けているそうです。ただ、このトロリとした食感と白濁感を出すには鶏ガラだけでは無理で鶏足(もみじ)などを使う必要があると思って調べたのですが、福岡県にある初代の親戚筋の「天天,有」では「鶏足(もみじ)・頭・小骨」の3種を7~8時間煮込んだスープとのことなので鶏足も使っているかなと思います。厨房に平和シーリング社製の圧力寸胴があるのでそれで一気に煮込んでいるようです。現在のスープの材料は大まかに「鶏ガラ・野菜・背脂」で、前述したように天天有では「こってり指定」ができるのですが、こってりにすると「背脂・一味」が入ったスープで提供されます。
麺を啜った感じでは低加水の中細ストレート麺で製麺所「来来軒」の麺を使っていることが知られています。
茹で加減はやや硬めでパツンとした細麺の隙間に濃厚スープが入り込むのでスープをよく持ち上げる麺です。
チャーシューの部位は豚モモ肉です(お店で確認しました)。
2000年初頭の頃は脂身が少ない(わざわざ脂を削いでいた)チャーシューだったそうですが、現状のチャーシューを見るかぎりでは脂身が結構ありました。
天天有のメンマは前から甘く味付けされていて、スープの甘さと相まって個人的には好きなメンマです。
全体的に甘い味わいのラーメンなので、そこは好みがあるかもしれませんが、私はこのメンマを食べるのも天天有へ行く際の楽しみのひとつになっています。
さて本題です。
天天有といえば半熟玉子入りラーメンを注文した時に、ライスも一緒に注文していると一緒に醤油ダレが出てきて「あら、これは何かしら?オホホ」とか言いながら、スープに浮いている半熟玉子をレンゲですくってライスに乗せて醤油ダレをかけたら「あら不思議、玉子かけご飯が出来たわ!おほほ」とか言いながら食べる公然の秘密的な注文方法が裏技的にあったわけですが・・・・。
最近(2022年頃からすでに)は最初から「ごはん・半熟玉子・玉子かけご飯のタレ」が出てくるので「あら不思議、玉子かけご飯が出来たわ!おほほ」とか遊ぶ余地なく「これは玉子かけご飯でございます」状態で提供されるようになりました。
そう、もはや玉子かけご飯キットと化した状態になってしまっているので、私はささやかな抵抗として別皿で出てくる半熟玉子を一度ラーメンの上に乗せてから玉子かけご飯を作るようにしています。
だいぶ前から「玉子かけご飯」が食べられることは公然と告知されてるので裏技でもなんでもないのですが、ラーメンの上にのった温泉玉子を崩さないようにラーメンを食べて、ご飯もラーメンを食べながら半分程度に減らして、そこからレンゲで半熟玉子をすくって玉子かけご飯を作っていた頃がなんかドキドキ感があって良かったのです。
ということで、半熟玉子は一度ラーメンにのせてドキドキしながら皆さんも食べましょう!
注文は席で店員さんに注文するようになっていて、ブログ開設以来11年間で私が見つけた新店(飲食店)ではこの注文方法が一般的です。
支払い方法は「現金のみ」です。
中華そば(800円)
チャーシュー麺(950円)
半玉ラーメン(650円)
餃子 5個(250円)
※値段は税込み価格です。
※メニューと値段は取材時点のものです。
メニュー(クリックでオープン)
中華そば 並(1玉) | 800円 |
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中華そば 中(1.5玉) | 850円 |
中華そば 大(2玉) | 950円 |
チャーシュー麺 並(1玉) | 950円 |
チャーシュー麺 中(1.5玉) | 1000円 |
チャーシュー麺 大(2玉) | 1000円 |
半玉ラーメン | 650円 |
半玉ラーメン(小学生以下の場合) | 450円 |
餃子 5個 | 250円 |
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キムチ | 150円 |
豚のこまぎれ | 250円 |
ライス 中 | 150円 |
ライス 小 | 100円 |
ビール(中瓶) | 550円 |
にごり酒 | 400円 |
※メニューと値段は取材時点のものです(サービス内容は変更になる場合もあります)。
住所でいえば「〒606-8112 京都府京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町49」で、大きな地図で見たい場合はこちらをクリックしてください(地図が開きます)。
記事掲載時に確認した京都「中華そば 天天有 一乗寺本店」さんの営業時間は「12時~22時」で、定休日は「水曜日」ですが、営業時間と定休日は「公式」もしくは「地図」でご確認ください。
※営業時間や定休日はお店の都合で変更になっている場合がありますので公式がある場合は直近の情報を必ず確認してください。
※売り切れ終了で閉まっている場合もあります。
中華そば 天天有 一乗寺本店 さんに駐車場・駐輪場はありませんので公共交通機関や近隣のコインパーキングをご利用ください(地図)。
中華そば 天天有 一乗寺本店 基本情報(クリックでオープン)
店舗名 | 中華そば 天天有 一乗寺本店 |
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オープン日 | 1971年オープン |
ジャンル | ラーメン |
食事予算 | 1000円前後 |
営業時間 | 12時~22時 ※公式で要確認 |
定休日 | 水曜日 ※公式で要確認 |
駐車場・駐輪場 | なし |
住所 | 〒606-8112 京都府京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町49 |
地図 | こちらをクリック(地図) |
最寄り駅 | 一乗寺駅 |
最寄りバス停 | 一乗寺北大丸町バス停(バス停情報) |
テイクアウト | 非対応 |
イートイン | 対応 |
公式SNS | X(Twitter) |
※この記事は2024年6月24日に投稿されたもので「メニュー・値段・営業時間・定休日」は最新のものです。
#天天有 #一乗寺