京都市北区の家系ラーメン店「らーめん 紫蔵(しくら)」実食レビューです。場所は京都市北区の平野神社北隣りで西大路沿いにあります。紫蔵は京都最強家系ラーメンと言われる有名店。オープン直後から閉店間際まで行列ができるほどの人気店です。

京都最強の家系ラーメン らーめん 紫蔵(京都市北区)
こんにちは、京都中を観察して飲食新店を探しているリサーチャー「ノーディレイ(Twitter:@nodelayworks)」です。毎日、京都市内・京都府南部・京都府北部」を巡って見つけた新店をこれまで1600店舗以上紹介してきました。
場所は平野神社の北隣り、京都以外からも食べにくるお客さんが多くてオープン直後から閉店間際まで大行列ができるお店です。
記事の内容
らーめん 紫蔵(しくら)とは

京都市北区の家系ラーメン店「紫蔵」
らーめん紫蔵は京都市北区にある家系ラーメン店です。
2011年10月6日に左京区の一乗寺にも近い茶山で開業すると(移転前住所→地図)、瞬く間に人気となり行列店となりました。
しかし、近隣との騒音問題などの理由により閉店(2011年3月29日)、その後同じ年の10月6日に現在の場所(平野神社北側)に移転することになります。
店主は静岡県の家系ラーメン店「蔵前家」で修業をした方(蔵前家は東京の蔵前にあったお店ですが、現在は静岡県浜松市に移転)。
その後、千葉県四街道市の「恵家(閉店)」で修業して、さらに茨城県取手市の家系ラーメン店「王道家」のグループ店「柏王道家(千葉県柏市)」でも修行して京都で独立しました(出身は京都)。
王道家とは横浜市の「吉村家(家系本家)」の直系(今は直系からはずれている)、蔵前家も吉村家直系である「六角家」で修業した方のお店です。
そのため直系の味に近い家系ラーメン店として知られており、京都で本場・横浜の家系ラーメンが食べられるお店として人気行列店となりました。
グループとしては「王道家」に所属しているので、本家「吉村家」の流れにはありませんが、味やビジュアルは「蔵前家」を踏襲しているので正統派の家系ラーメンと呼べるものになっています。
実食レビュー

コクがありながら上品な味わいの家系ラーメン(紫蔵)
らーめん紫蔵の家系ラーメンは、家系独特の香りと旨味がよく感じられる正統派の味わい。
所属グループの「王道家」のようなガツンとくる味わいではなく、修行先のひとつ「蔵前家」のようなスッキリとした味わいが特徴です。
トッピング(ビジュアル)は正統派家系ラーメンそのもので「チャーシュー・海苔3枚・ほうれん草・白ネギ少々」という本家・吉村家に近いものです。
海苔3枚
ほうれん草
白ネギ(少し)
スープの味はブレがある

スープの味はブレがある
上品な家系ラーメンとも言え、醤油辛さは控えめです。
関西は出汁文化なので薄口醤油を使うということもありますが、京都の人は辛いのが苦手なので「らーめん 紫蔵」の家系ラーメンは食べやすい味わい。
そこが京都で人気行列店になった要因だと考えています。
ただ、季節要因やその時によりスープの濃度やタレの辛さなどがマチマチなのがやや難点。
私は何度も「らーめん 紫蔵」で食べていますが、今日は薄いなとか濃いなと感じることがほとんどで、同じ味が続くことはほぼありません。
そのため、なるべく家系の特徴が出るように「鶏油(チー油)」はいつも多めでオーダーするようになりました。
麺は酒井製麺(本場家系で使われる麺)

麺は酒井製麺(本場家系で使われる麺)です
紫蔵の最大の特徴は京都で本家横浜家系ラーメン「吉村家」の系統でないと使用できないと言われる「酒井製麺」の麺が食べられることです。
正統派の家系ラーメンと呼べる条件のひとつが、この酒井製麺の麺を使っているかどうか。
京都では、他に「あくた川」という同志社大学前に2016年オープンしたお店が「酒井製麺」を使っているくらい。
やや平打ちの太麺で短めにカットしてあるのが特徴です。
余談ですが酒井製麺の箱にチョークで「杉印」と書かれているお店が直系店にあります。もし、その杉印が麺箱に書かれていれば選ばれしお店ということです。
さて、ここでひとつ謎があります。
らーめん紫蔵は「王道家」のグループなので、本来であれば酒井製麺を使うことはできません。
王道家は吉村家の直系から離脱しているからです。
にもかかわらず、紫蔵では酒井製麺が使われているのです。
これは店主が蔵前家でも働いていたからだと思いますが、京都で酒井製麺が食べられるお店は少ないので嬉しい点のひとつです。
おすすめオーダー
らーめん紫蔵は普通だと家系ラーメンの特徴的な香りのひとつ「鶏油」が少なめです。
そのため、オーダーで「油多め」にすると良いでしょう。
オススメオーダーは「麺固め・油多め」です。
味は濃い方なので普通で良いと思いますが、前述のように季節によって味にブレがあるので、暑い時期は味濃いめが良いかもしれません。
・ライス中
・麺固め
・味普通
・油多め
家系の食べ方「にんにく海苔巻きライス」

家系の食べ方「にんにく海苔巻きライス」
私は家系ラーメンでは必ずライスを注文します。
なぜなら「にんにく海苔巻きライス」にして食べるからです。
スープに浸した海苔をライスに乗せて、卓上のニンニクをその上に乗せて、ライスを海苔で巻く食べ方です。
私は1980年代後半からこの食べ方をしていますが、これが本当に美味しいのです。
この食べ方を紹介した頃は、まだ世の中の家系ラーメン店で「にんにく海苔巻きライス」が知られていなかった時。
2019年頃からこの食べ方ををお薦めする家系ラーメン店が増えて来たので、今はご存じの方が多いと思いますが、この食べ方を初めて記事にしたのは「osumituki.com」です。
メニュー

このお店のメニューは?
メニューは実質的に「ラーメン」一択という構成。
メニューには「チャーシューメン」とありますが注文はできません。
麺のサイズは並が良いでしょう(大盛は多いです)。
前述しましたが、押し麦が入ったライスは必ず注文して「にんにく海苔巻きライス」で食べてください。
ライスのサイズは中がお薦めです(それでも少なめ)。
関西では珍しい白葱が増せるので、東京生まれの私はいつもネギ増しで注文しています。
家系亜流に多い「うずら卵」があれば個人的にはとても嬉しいのですが、紫蔵は正統派なので「うずら卵」はありませんが味付玉子がトッピング可能です。

紫蔵のメニュー(2021年7月)
らーめん 大盛(900円)
らーめん ミニ(700円)
————-
味付玉子(100円)
ほうれん草増し(100円)
ねぎ増(100円)白葱
のり増(50円)
ごはん(100円)大中小で同じ値段
※メニューと値段は記事掲載時点のものです(サービス内容は変更になる場合もあります)。最新情報は公式情報でご確認ください。
行列の並び方

満席であれば店内の壁際に奥から並ぶ(紫蔵)
紫蔵では行列にルールがあります。
大事なことは両隣りの店舗とコインパーキングの前には並ばないということです。
列は3つに分かれていて「(1)満席であれば店内の壁際に奥から並ぶ」が最初、次に「(2)店頭のベンチに2名並ぶ」があり、最後の列は「(3)平野神社の壁にある赤いポールからの列」です。

最後の列は平野神社の壁にある赤いポールから列を作る
(2)店頭のベンチに2名並ぶ
(3)平野神社の壁にある赤いポールから列を作る
アクセス(場所)

場所は平野神社の北隣
では「らーめん 紫蔵」への行き方についてです。
場所は京都市北区、西大路通沿いで金閣寺へと向かう途中にある平野神社北側です。
住所でいえば「〒603-8352 京都府京都市北区平野宮北町14番地」で、大きな地図で見たい場合はこちらをクリックしてください(Google Mapsが開きます)。
駐車場・駐輪場はありませんが、店の左隣りに自転車数台駐輪できます。コインパーキングやバイク駐輪場は有料のものが北100mのところ(マクドナルド)にあります。
店頭には絶対に駐車・駐輪しないでください。
営業時間・定休日

このお店の営業時間と定休日は?
営業時間や定休日など「店舗情報」です。
営業時間は「11時~15時、18時~22時」です(緊急事態宣言やまん延防止等重点措置発令は20時まで)。
定休日は「水曜日」となっていました。
ジャンル「家系ラーメン」
食事予算「800円~」
営業時間「11時~15時、18時~22時」
定休日「水曜日」
駐車場・駐輪場「なし」
住所「〒603-8352 京都府京都市北区平野宮北町14番地」
地図「こちらをクリック(Google Maps)」
電子決済・電子マネー「なし(現金のみ)」
コロナ対策「手指消毒・マスク・透明シールド」
公式SNS「Twitter・Instagram」
電話番号「タップで電話発信」予約不可
オープン日「2011年10月6日」
※営業時間と定休日は記事掲載時点のものです。最新情報は公式ページでご確認ください。臨時休業の場合もありますのでご注意ください。
評判(口コミ)
らーめん 紫蔵(京都市北区)へ行きました。京都最強の家系ラーメンと言われているように横浜家系ラーメンの正統派なお店で、さすがの味わいだと思いました。
もちろん、私は亜流の「漫天兄弟」が好きですが・・・・#京都ラーメン #家系ラーメン #紫蔵 #京都 #ラーメン https://t.co/HAJxMciRRd— ノーディレイ(京都グルメが楽しくなるブログ osumituki.com) (@nodelayworks) July 5, 2021
関西・京都の知られざるラーメン店を毎日探してどこよりも速く実食レビューを掲載しています。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
※紹介したいお店は「美味しいお店」ではなく「気持ちよく食事ができるお店」です。お客様に対して失礼な対応があるお店は記事掲載後でも削除しています。
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京都関連の記事を書いているライターは飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のあるライター「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを20年経験して早期退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は1600件以上あり、テレビ番組のディレクターやグルメ雑誌の編集者に注目されているリサーチャーです。カテゴリー「京都ラーメン速報」や「京都ラーメンマップ」が京都ラーメンマニアから注目されています。このブログに掲載した「新店情報」は大手グルメ情報サイトの新店リストにそのまま転載されたりもしています。他のローカルグルメブログからも注目されており、京都の新店情報を一番速く提供しています。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。
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テレビ関連の記事を書いているライターは全国のフードを食べ歩く旅人「まこちゃん」により書かれています。1965年東京生まれ千葉育ち・千葉県の大学卒。通称「編集」として記事に登場しています。社会人になってから京都に在住し、休みの日には近畿地方をメインに食べ歩く毎日。京都に来て、東京との経済格差に驚き「地方をなんとかしたい」と強く感じてブログを始める。テレビ大好きっ子なのでカテゴリー「テレビで話題のグルメ・名物」の執筆を担当。その他にも当ブログの人気コンテンツ「京都秘境ハンター」の大部分を執筆しています。このブログの発起人だが、2016年に京都の情報を独自に入手していたノーディレイをブログにスカウト。現在の代表はノーディレイになっている。