京都のラーメン店「天天有」は4系統ある
天天有は歴史を辿ると4系統あって「中華そば 天天有 一乗寺本店・天天有ひるまや・天天,有・京都ラーメン 天天有」があります。
私の記録によると京都市左京区の一乗寺にある「中華そば 天天有 一乗寺本店」が最初に開業したお店です。新聞記事(*1)によれば1971年に「萬来軒」という屋号で修学院の屋台ラーメンとして始まったのが最初だそうです。一乗寺に店舗を構えたのが1976年頃のことですが、その場所にはすでに「天天有」という製麺業が経営していたラーメン店があったそうで、それを引き継いで今の天天有(一乗寺)があるとのことです。
私が京都に移り住んだ頃、一乗寺の天天有の場所では「天天有」と「ひるまや」が同じ店舗で時間を変えて営業していました。昼は「ひるまや」が営業、夜は「天天有」が営業していました。2014年頃に「ひるまや」が京都の久御山町に移転して「天天有ひるまや」という店名になりました。ラーメンは豚骨と煮干豚骨となっているので他の天天有とは異なる味わいのラーメンです。
もうひとつの「天天有」は本店の親戚筋の方がされていたラーメン店で「天天,有」という屋号です。ただ、こちらは詳しいことまでは知らなくて、新聞記事(*2)によれば大阪の「天天,有」は本店先代の弟さんのお店です。福岡にも「天天,有」があり、そちらも新聞記事(*2)によれば大阪の「天天,有」の創業者の娘さんが嫁いだ先が経営しているお店だそうです。
もうひとつ「京都ラーメン 天天有」というお店があり、こちらは公式サイトによれば一乗寺の本店で修業された方が本店の許可を得てフランチャイズ本部を設立(株式会社未来)。COCON烏丸の地下一階に「天天有 四条烏丸店」を開業したのが始まりです。直営店は「桂川街道店・葛野大路店・東京大井町の店舗」と記載がありますが桂川街道店は閉店しています。それ以外にフランチャイズ店があり、半直営店もあると書かれています。ただ、このページは西暦の表記が誤字っぽい(19年と記載)のと別の店舗情報ページと少し記述に違いがあるので最新の店舗状況は地図で調べてください(実際には閉店している店舗もあります)。
※一乗寺の「天天有」についての出典(*1)はこちら。
※福岡の「天天,有」についての出典(*2)はこちら。
京都のラーメン店「天天有」味の違いは?
私が食べに行ったことがあるのは京都市左京区(一乗寺)の「中華そば 天天有 一乗寺本店」の先代の時、二代目の息子さんの時。
それ以外だとフランチャイズ展開している「京都ラーメン 天天有」の「四条烏丸店・葛野大路店・桂川街道店(2023年12月31日閉店)」です。
一乗寺の「中華そば 天天有 一乗寺本店」で食べたラーメンはスープに甘みを感じるとろりとした食感の鶏白湯でポタ系で、ベースは「鶏ガラ・野菜・豚ガラ白湯(脱脂)」です。
先代の時はカエシにやや醤油感というか辛さがありましたが、二代目の時には甘さが表立った味わいに思えました。
フランチャイズ展開している「京都ラーメン 天天有」もとろりとした食感の鶏白湯で甘みのある味わいなのは同じです。ベースは「鶏・野菜」でカエシは控えめですがやや醤油感があります。
一乗寺の本店と大きな味の違いは感じませんが濃厚さは一乗寺の本店のほうがあるように感じました。
京都のラーメン店「天天有」メニューの違いは?
天天有(本店)とフランチャイズ展開の天天有ではメニュー構成が違います。
本店は一種類のスープですが、フランチャイズ展開の天天有は4種類から選べます(鶏白湯・醤油・黒・鶏塩)。
上の写真はちょっと古い2022年5月10日撮影のものですが、一乗寺本店ではラーメンはスープが一種類です。
サイドメニューは「キムチ・餃子・豚の細切れ・ライス」です。裏メニューというか温泉卵入りの中華そばとライスを一緒に注文すると、卵かけごはん用の特製タレが一緒に提供されます。ラーメンの温泉卵をライスに乗せ換えてタレをかけて食べる「卵かけごはん」が作れるという裏技があります。
京都ラーメン天天有ではスープは「鶏白湯・醤油・黒・鶏塩」から選べるようになっていて、サイドメニューも「ライス・餃子・唐揚げ・焼き飯・ビビン飯・キムチ・コロッケ」があります。
お得なセットメニューもあるので一般的なフランチャイズ展開している大手ラーメン店のようなファミリー向けのメニュー構成になっています。
まとめ
天天有の一乗寺本店とフランチャイズ展開している天天有の違いを解説した記事はいかがでしょうか。
京都発祥のラーメン店「天天有」は4系統あり、京都では3つの店舗(系統)が営業していて、代表的なのが一乗寺の本店とフランチャイズ展開の天天有です。
今回は4系統の解説に加え「天天有の一乗寺本店とフランチャイズ展開している天天有の違い」も調べ、メニューや味などに違いがあることを書きました。
記事で興味をもって食べ比べしてもらえれば嬉しいです。