なぜ「富喜製麺研究所 京都店」に何日も通ってラーメンを食べたのかを説明します。
今回行った京都の店舗では「鰹昆布水のどごし生麺・中華そば・罪なき二郎・豚そば・罪なきまぜそば・熊本ラーメン」の6種類のラーメンを食べることができます。
おしゃれラーメン店にある昆布水に浸かった麺で食べる「つけ麺」が定番。ほかにも二郎インスパイアの「二郎系」に「まぜそば」といった他店でも人気がある種類のラーメンが揃っているメニュー構成です。
これは店名に「研究所」とつくように、いろいろな種類のラーメンを自社製麺で作って提供することで麺の研究が行われていることを意味しています。
それぞれのラーメンに合う麺が提供されているので、ひとつのラーメンを食べただけでは「富喜製麺研究所 京都店」を語ることはできないと判断したことがオープン日から何日も通った理由です。
富喜製麺研究所 京都店はどんな店?
外観
富喜製麺研究所 京都店 は2024年11月16日に開業(創業)したラーメン店です。1902年(明治35年)創業の老舗で熊本のラーメン店で一番使われている製麺所「富喜製麺所」が自社製麺を使用したラーメン店を2016年から開業しています。2024年時点で熊本で5軒、東京に1軒、京都で1軒のラーメン店を経営しています。
お店がある京都・河原町三条は繁華街でありながら四条河原町のように外国人観光客ばかりという立地ではなく地元の方も立ち寄るエリアです。そのため、京都府発祥以外のお店が世界へ自社ブランドを発信するための足掛かりとして京都に出店する際に選ぶ場所です。店舗はなるべく目立つようなデザインにしたいところですが、京都には「景観条例」がありますので落ち着いた雰囲気ながらも重厚感がある店舗デザインになっていました。
店内
店内の雰囲気は今風のスタイリッシュな雰囲気ですが、オープンキッチンが見渡せるカウンター席は大きなヒノキの一枚板で作られていて店舗づくりへの意気込みを感じました。
二階もあって、二階席からは京都の西木屋町を眺められるようになっていました。
店員さんはミャンマー人の女性数人と男性数人でスタッフ数が多い印象。スタッフは全員社員だそうです。
富喜製麺研究所 のラーメンについて
熊本・東京・京都で使っている麺は同じ熊本県上益城郡益城町(ましきまち)の製麺工場で作られたものを使っています。毎日直送でお店に届くようになっていました。そして、スープは店炊きできちんと出汁をとっています。
メニューとスープベースは熊本とそれ以外(東京・京都)で異なっていて、熊本では魚介醤油と鶏ガラ出汁のラーメン「鰹昆布水のどごし生麺・中華そば」の2種類を提供。東京と京都では魚介醤油と豚骨出汁の「鰹昆布水のどごし生麺・中華そば・罪なき二郎・豚そば・罪なきまぜそば・熊本ラーメン」の6種類のラーメンを提供していて熊本の店舗よりもメニューが多くなっています。
東京と京都にある「熊本ラーメン」は熊本のお店にはありません。
今回食べた「4種類のラーメン」の感想
鰹昆布水 のどごし生麺 実食レビュー
まず紹介するのが定番の「鰹昆布水 のどごし生麺」です。
青森産昆布「がごめ昆布」のトロミが強い昆布の風味がとてもよく感じられる昆布水につかった平打ち太麺はスープにつけなくても昆布水だけで食べられます。添えられた「本ワサビ・藻塩」をと昆布水だけで食べられる麺は小麦感も強く感じられる逸品です。
スープは「魚介」がスープベース(出汁)。味付け(タレ)は醤油で辛さ控えめだが香ばしい醤油ダレです。
麺は全粒粉入り太麺の平打ち麺で、麺量は200gです。茹で加減は普通くらいで噛むほどに麺の旨味が感じられます。
付いてくる「本ワサビ・藻塩」だけで食べると小麦の風味が存分に楽しめる麺で、特にワサビは麺の甘味を引き立たせて美味しく食べることができました。これはさすが製麺所直営のラーメン店というところでした。
チャーシューは「豚肩ロース・鶏むね肉」の2種類で低温調理で肉の旨味を封じ込めてありました。チャーシューも美味しくて良い出来栄えでした。
罪なき 二郎 実食レビュー
二郎インスパイアの「罪なき 二郎」は「麺増し・野菜増し・脂増し・ニンニク増し」が可能(スマホ注文時に指定)なボリューム感がある一杯です。
野菜は「もやし・キャベツ」でキャベツがもう少し入っているほうが嬉しいです。
非乳化ですがパンチがあるスープは雑味がなく上品さも感じます。また、麺の茹で加減がよく湯切りもキッチリとされているのでスープの味が最後までブレないのが素晴らしいです。
スープは「豚骨」がスープベース(出汁)。味付け(タレ)は醤油で辛さ控えめで甘味も感じる二郎系らしい味わい。雑味がなく一般的な二郎系よりもアッサリとしたスープですが万人受けする甘辛いスープでした。
麺は極太麺でワシワシ感があるちぢれ麺で、麺量は200gですが無料で300gまで増量できます。
二郎系にありがちな荒々しさがある麺とは違い製麺所らしい見た目のこだわりと喉ごしの良さも感じられました。二郎らしく硬めの茹で加減で麺の弾力もちょうど良いと思います。
ニンニクは増しもできますが普通がおすすめです。
辛みがあるのでスープの味わいが変わります。スープが美味しいのでニンニクは控えめがおすすめです。
チャーシューの部位は食べてみると「豚肩ロース」でやや厚切りにカットされたホロホロとした食感で醤油辛くないように煮込んであるので食べやすいです。
二郎系では豚肉が醤油辛すぎて困ることがありますが、富喜製麺研究所では豚肉が見た感じよりと違って醤油辛くないのが嬉しい点です。
罪なき まぜそば 実食レビュー
まぜそば「罪なき まぜそば」は私が今回食べた中では一番おすすめしたいメニューです。
背脂とニンニクでパンチがあります。また、麺も硬めの茹で加減なのでハード系な雰囲気でしたが、混ぜると生卵の黄身がハードな部分をやんわりと打ち消して全体のバランスが整えられました。
スープは「豚骨」がスープベース(出汁)。味付け(タレ)は醤油で辛さ控えめで甘味がある美味しいスープで、まぜそばの割にはスープ量が多めに感じましたが麺量300gにしたので混ぜるとちょうど良い分量でした。
甘味のあるスープ(醤油ダレ)で美味しいです。
麺は極太麺でワシワシ感があるちぢれ麺で、麺量は200gですが無料で300gまで増量できます。二郎系で食べた時よりもとても硬めの茹で加減で弾力があります
メニューの中では麺が一番硬めですが、その分だけスープとの馴染みが良いようです。味わいを堪能できる麺だと思います。
チャーシューは二郎系と同じでした。
中華そば 実食レビュー
魚介スープで食べる「中華そば」は煮干しの風味が良い(煮干し苦さや臭さを感じない)スープで食べるラーメンです。
麺は啜ってみると太さは中太のエッジはやや丸みもある角ストレート麺で、麺量は150gなので一般的なラーメンよりも食べ応えがあります。茹で加減は硬め。麺大盛にも対応していました。
スープは飲んでみると「魚介」がスープベース(出汁)。味付け(タレ)は醤油で辛さ控えめで煮干し感はやや抑えめで苦みなどがないのが良い感じで魚介の風味がとても良く感じます。後から旨味が追いかけてくるスープで美味しいです。
チャーシューは「豚肩ロース・鶏むね肉」の2種類で低温調理で肉の旨味を封じ込めてありました。昆布水つけ麺とチャーシューは同じです。
麺はとても主張が強く感じました。
製麺所なので当たり前かなと思いましたが、京都の人は普段からスープとの一体感を感じられる細麺に親しんでいるので主張が強い麺だとスープとの一体感が感じられず「バランスが悪い」と感じる危惧があると思いました。
この点はお店の方に伝えたところ、後日「中華そばの麺は変更を検討しています」とのことでした。麺にこだわりがある製麺所らしい対応で良いと思いました。
今回食べた「ローストポーク丼」の感想
サイドメニューの「ローストポーク丼」はサイドの割には値段がしますが、甘いタレとレアチャーシューが抜群の相性でとても美味しいです。
生卵の黄身がコクがあってご飯と混ぜるとパクパクと食べてしまうほどでした。
ちょっと高いですがチャーシューもたっぷりなのでラーメンと一緒に食べるのがおすすめです。
メニューと値段
※メニュー写真は2024年11月16日時点のものです。上記メニューには一部商品(まぜそば・熊本ラーメン)は掲載されていないものです。
メニューを見てみると「鰹昆布水のどごし生麺・中華そば・罪なき二郎・豚そば・罪なきまぜそば・熊本ラーメン」がありました。ラーメンの種類が豊富でいろいろな系統のラーメンが食べられるのが特徴的です。
※熊本の店舗では「鰹昆布水のどごし生麺・中華そば」のみ提供。
また、二郎系とまぜそばは「麺増し・野菜増し・脂増し・ニンニク増し」がスマホ注文時にできます。
値段は1200円からなので、一人あたりの費用の予算は2000円程度考えておいてください。
以下のメニューは2024年11月16日時点のものです。
鰹昆布水 のどごし生麺(1300円)
中華そば(1200円)
罪なき 二郎(1500円)
豚そば 辛味噌付き(1200円)
罪なき まぜそば(1300円)
熊本ラーメン(1200円)
ローストポーク丼(680円)
※値段は税込み価格です。
※メニューと値段は2024年11月16日時点のものです。最新の情報は公式でご確認お願いします。
注文方法・決済手段
注文はスマホからメニューを見るモバイルオーダーするようになっていました。私が京都グルメを食べ歩いた経験上では、この注文方法は斬新でまだあまり見かけません。ただ、外国人経営のお店ではこの注文方法が多いようです。
支払い方法は電子決済のみ(キャッシュオンリー)で「クレジットカード・交通系ICカード・QR決済」が利用できますが一部国内でよく使われているQRコード決済が使用可能決済一覧に表示されていなかったので使えないQRコード決済があるかもしれません(d払いの記載なし)。
決済情報(クリックでオープン)
支払い方法(クレジットカード) |
✅ VISA ✅ MasterCard ✅ JCB ✅ AMEX ✅ Diners ✅ UnionPay(銀聯) ✅ DISCOVER |
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支払い方法(交通系ICカード) |
✅ Kitaca ✅ PASMO ✅ Suica ✅ manaca ✅ TOICA ✅ ICOCA ✅ nimoca ✅ はやかけん ✅ SUGOCA |
支払い方法(QR決済) |
✅ PayPay ✅ 楽天ペイ ✅ Coin+ ✅ auPAY ✅ UnionPay(銀聯) ✅ 支付宝(ALIPAY) ✅ pay ✅ WeChatPay(微信支付) |
営業時間 / 定休日 / 行き方
京都「富喜製麺研究所 京都店」の所在地(場所)は京都府京都市中京区(河原町三条)です。
最寄りの駅は京都市役所前駅で、最寄りのバス停は河原町三条バス停(バス停情報)です。
記事掲載時に確認した京都「富喜製麺研究所 京都店」の営業時間は「11時~16時・18時~24時」で、定休日は「不定休」ですが新店オープン時のものです。変更されている場合がありますので公式情報でご確認をお願いします。
富喜製麺研究所 京都店 に駐車場・駐輪場はありませんので公共交通機関や近隣のコインパーキングをご利用ください(地図)。
富喜製麺研究所 京都店 基本情報(クリックでオープン)
店名 | 富喜製麺研究所 京都店 |
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オープン日 | 2024年11月16日オープン |
ジャンル | ラーメン |
営業時間 | 11時~16時・18時~24時 ※公式で要確認 |
定休日 | 不定休 ※公式で要確認 |
駐車場・駐輪場 | なし |
所在地(住所) | 〒604-8031 京都府京都市中京区大黒町46−2 |
地図 | こちらをクリック(地図) |
最寄り駅 | 京都市役所前駅 |
最寄りバス停 | 河原町三条バス停(バス停情報) |
公式SNS | |
公式サイト | こちらをクリック |
※この記事は2024年11月28日に投稿されたもので「メニュー・値段・営業時間・定休日」は2024年11月16日時点のものです。
※お店の方にブログ・SNSでの掲載許可をいただいて記事を書いています。
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