前回訪問は2019年5月14日で、今回は2024年10月26日に十条駅付近で飲食新店探しをしていた際に行列がなかった(時間は16時前頃)ので立ち寄りました。
定番メニューは「ラーメン」です。
豚肉と背脂がスープベース(出汁)の清湯醤油ラーメンで豚をスープベース(出汁)にしています。京都市南部でよく食べられている豚骨醤油ラーメンに近い味わいです。
豚骨醤油といえば京都ではJR京都駅近で観光客が長蛇の行列をつくる有名な老舗店で1947年創業(ラーメン専門店になったのは1956年)の「本家 第一旭 本店」が思い浮かびますが「ラーメン 藤 本店」も京都市民にはとても有名で1972年(昭和47年)創業と歴史があります。
むしろ京都市民にとっては外国人観光客で大行列するラーメン店よりも、外国人観光客が来ない「ラーメン 藤 本店」のような昔ながらのラーメン店で食べることが多いですね。
ラーメン 藤 本店はどんな店?
外観
ラーメン 藤 本店 は1972年(昭和47年)に開業(創業)したラーメン店です。京都市民が通う老舗ラーメンの名店です。
外観の雰囲気は黒看板と赤色を基調にしたラーメン店らしい見た目です。リニューアル前(2011年頃)は看板は黄色地に赤色でラーメン藤と書かれていました。
場所 は阪神高速京都線の近くということもあり工場や会社が多い立地で飲食店はまばらという場所です。この場所で創業時から営業を続けています。
十条駅からも近くランチ時には地元の方や周辺で働く方がお昼ご飯を食べに来て行列ができます。通し営業なので常連やタクシー運転手がランチタイム以降もやってきて客が途切れることはほとんどありません。
店内
店内の雰囲気は入店してすぐにカウンターがある昔ながらのラーメン店という昭和レトロな感じです。
座席数はカウンター席が24席ほど、テーブル席はありません。
今回食べた「ラーメン」の感想
ラーメン 実食レビュー
私が訪問(取材)した日は2024年10月26日。
今回、私が選んだメニューは「ラーメン+ライス」です。
注文後に8分ほどするとお料理が運ばれてきました。提供スピードは普通です。
見た目は白色のラーメンどんぶりでフチに水色の線が引かれている食器には「青ねぎ・チャーシュー数枚・細もやし」がトッピングされていてボリュームがあります。京都のラーメン店らしくどんぶりの下にはお皿が敷いてあります。
以前と変わらなければ「ねぎ・もやし増し」や「スープの辛さ」も調整できますが、注文時に聞かれるのは麺の硬さのみです。
スープは「豚肉(モモ肉・非豚骨)に背脂」がスープベース(出汁)。味付け(タレ)は醤油で辛さ控えめの京都ラーメンらしい味わい。表面には豚肉で出汁をとった際に出る油が浮かんでいてコク深いように見えますが見た目よりもアッサリとしたスープでほんのり豚の香りがします。第一旭ほどの豚臭さは感じません。
第一旭を代表とする京都市南部で食べられている豚骨醤油ラーメンは大貫(たいかん)豚のように保育期間が長く重量が大きい豚(子供を産んだ雌豚であることが多い)の豚骨や豚肉でスープベース(出汁)をとります。そのため豚の風味が強く味わいも濃くなります。
スープベース(出汁)は豚モモ肉を炊いてエキスを抽出したら豚肉を取り出して背脂を加えています。豚肉を炊いた脂が表面に浮かび油層をつくることで温度が下がりづらくなります。炊いたお肉は醤油タレで味付けされてチャーシューになります。
関東出身の私は最初に食べた時にスープの醤油味が薄めなことに驚きましたが、和食文化が根強い京都では食材に色をつけるような味付けをすることが少ないため醤油の色や辛さは控えめでスープベース(出汁)の旨味と醤油の香ばしさを味わうようになっています。そのため、京都以外の方にはやさしい味わいに感じることもあると思います。私も関東出身なので京都の老舗ラーメン店で食べる時はスープにパンチ力をつけるためにコショウを入れて食べることが多いです。逆に言えばコショウが合うラーメンです。
麺は太さは中太の丸ストレート麺のようですが細めに感じられます。麺量は一般的な量です。茹で加減は麺堅めでオーダーしたので麺中にひと筋の硬さを感じるアルデンテのような食感です。麺大盛や替玉はメニューに記載がありませんでした。
製麺所は近所にある「近藤製麺所」でラーメン藤はこの製麺所が運営しているラーメン店です。近藤製麺の麺を使うラーメン店は京都市南部ではとても多くて「新福菜館・本家 第一旭 本店」といった老舗の有名店も使っています。近藤製麺を使うラーメン店の多くが豚骨醤油で特に京都市南部にそういったラーメン店が多く見られます。
チャーシューの部位は豚モモ肉で、これはスープベース(出汁)をとった際に使われた豚肉です。
薄切りのチャーシューは数枚入っていました。京都の老舗ラーメン店は薄切りチャーシューがたくさん入ったイメージがありますがラーメン藤では薄切りではあるものの分量は一般的でした。
チャーシューは豚の風味がよく感じられて、ライスと一緒に食べると美味しいです。
一味で味変すると風味が広がります。
入れすぎると辛いので少量ですが、京都では一味を味変で使うラーメン店が多いです。北白川の「ますたに」のように最初から唐辛子が入っていることもあります。
卓上には3種類の唐辛子を主原料として作った薬味で名物の「ヤンニン」もありますが辛いので私は使ったことがありません。
ラーメン藤は第一旭や新福菜館と肩を並べる京都の名店ですが観光客が来ないので京都のローカルフード感も楽しめるのが良いですね。逆に言えば観光客にはアウェイ感が半端ないと思います。
メニューと値段
イートインメニューと値段
※メニュー写真は2024年10月26日時点のものです。
メニューを見てみると「ラーメン・ご飯もの・餃子」などがありました。私が食べ歩いた飲食店の中ではメニュー数は少ないほうですが選びやすい商品数です。
値段は850円からなので、一人あたりの費用の予算は1000円前後程度考えておいてください。
以下のメニューは2024年10月26日時点のものです。
ラーメン(850円)
特製ラーメン(1050円)
味噌ラーメン(900円)
メンマ入りラーメン(900円)
豚めし(330円)
ギョウザ(260円)
ライス(160円)
キムチ(180円)
ゆで玉子(50円)
※値段は税込み価格です。
※メニューと値段は2024年10月26日時点のものです。最新の情報は公式でご確認お願いします。
テイクアウトメニューと値段
※メニュー写真は2024年10月26日時点のものです。
以下のメニューは2024年10月26日時点のものです。
ラーメン 並(900円)
ラーメン 特製(1100円)
ラーメン メンマ入り(950円)
ギョウザ 一人前6個(260円)
キムチ(180円)
※値段は税込み価格です。
※メニューと値段は2024年10月26日時点のものです。最新の情報は公式でご確認お願いします。
注文方法・決済手段
注文は席で店員さんに注文するようになっていました。私が京都の飲食店を食べ歩きした中ではこの注文方法が一般的です。
支払い方法は「現金のみ」です。
沿革・歴史
ラーメン 藤 本店の創業年は1972年(昭和47年)です。近藤製麺所の2代目社長時代に創業しました。
店頭にある看板には創業年は1973年とありますが、京都ラーメンの書籍では1972年創業と書かれています。
毎年、周年創業祭が11月初旬におこなれています。その表記を見ると令和6年で創業52周年と書かれています。2024年が52周年であれば逆算すると1周年が1973年になりますので1972年創業ということになります。
正確な創業の月日は公式でも公表されていません。ですが、毎年の周年創業祭が11月初旬に行われていることから11月初旬もしくは10月末頃が創業月と思えました。
営業時間 / 定休日 / 行き方
京都のラーメン「ラーメン 藤 本店」の場所は京都府京都市南区(東九条)です。
最寄りの駅は十条駅で、最寄りのバス停は地下鉄十条駅前バス停(バス停情報)です。
記事掲載時に確認した京都「ラーメン 藤 本店」の営業時間は「10時~22時(通し営業)」で、定休日は「木曜休み・第二&第三水曜日は17時で終了」ですが訪問時のものです。変更されている場合がありますので公式情報でご確認をお願いします。
ラーメン 藤 本店 に駐車場・駐輪場は完備されています。駐車場は店頭に4台分、すぐ近くの「バカラ東九条南石田町第1駐車場」に4台分あります。詳細は店頭に書かれています。
ラーメン 藤 本店 基本情報(クリックでオープン)
店舗名 | ラーメン 藤 本店 |
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オープン日 | 1972年(昭和47年)オープン |
ジャンル | ラーメン |
営業時間 | 10時~22時(通し営業) ※公式で要確認 |
定休日 | 木曜休み・第二&第三水曜日は17時で終了 ※公式で要確認 |
駐車場・駐輪場 | あり |
住所 | 〒601-8033 京都府京都市南区東九条南石田町111−1 |
地図 | こちらをクリック(地図) |
最寄り駅 | 十条駅 |
最寄りバス停 | 地下鉄十条駅前バス停(バス停情報) |
公式サイト | こちらをクリック |
※この記事は2024年10月27日に投稿されたもので「メニュー・値段・営業時間・定休日」は2024年10月26日時点のものです。
#ラーメン藤 #ラーメン