関東では有名な「横浜家系ラーメン」ですが、京都ではあまり見かけません。大阪では、最近やっとチェーン店がやってきて家系ラーメンも増加中ですが、京都で家系ラーメンが新店オープンするのは非常に珍しいことです。しかし、探せば数軒あったりします。(最終更新日:2022年1月29日)
最新情報:最新の京都家系ラーメン「おすすめTOP3」のラーメン記事を公開しました。そちらのほうが情報が最新なのでページを移動してください。
山下醤造(京都市中京区)

家系らしい見た目と味わい 山醤らーめん(大)800円 (2016年8月17日撮影)
京都のJR「二条駅」すぐ近くにある家系ラーメンが「山下醤造」(やましたしょうぞう)です。
2013年9月オープンで、京都では早い段階から家系ラーメン店を出しています。(前店舗は「千亀屋」というラーメン屋)
(1)トッピングが最初からほぼ全のせ
(2)京都では早い段階で家系ラーメンとして出店
(3)味はクリーミーで関東の家系にやや近い味わい
(4)接客が良い
(5)二条駅から近い
(6)駐車場・駐輪場はない

山下醤造 メニュー
具は家系のポイントをおさえており、茹でキャベツ(チャーシュー下)も入っています。
・チャーシュー(大判やわらかい)
・茹でキャベツ
・ホウレンソウ
・海苔
・白ネギ

麺は極太麺です。
麺はかなりの太麺です。
スープの味はクリーミーな家系ですが、豚骨醤油の家系らしい香りがして関東の家系にやや近い風味。やや辛みがあるタイプです(2021年3月に再チェックしたところ辛さは控えめになりました)。
・並盛
・麺普通
・味濃いめ
・油多め
カウンターには家系必須のニンニクがありました。

山下醤造 外観
接客もよく、店長さんがお客様に対して、外で深々といつもお辞儀してお見送りするお店です。
紫蔵(京都市北区)

紫蔵(北区)
京都でものすごい人気のある行列店「紫蔵」(しくら)です。
元は、一乗寺にあったのですが、今は平野神社の北側に移転しています。
麺は横浜家系の吉村家の系統しか使えないという「酒井製麺」です。
(1)大判レアチャーシューがやわらかく大きい
(2)京都ではラーメン店の中でも人気が高い超行列店
(3)味はコクが深く完成度が高いが、味は京都人向けにアレンジされている
(4)吉村家の系統でしか使えない「酒井製麺」
(5)行列は少し離れた平野神社壁際に並ぶ
(6)カウンターは指定された席へ
(7)駐車場・駐輪場はない

上品でコク深い ベストな家系ラーメン 紫蔵
・チャーシュー(大判レア)
・海苔
・ホウレンソウ
・白ネギ(少し)
味は、上品ながらも横浜家系のポイントを押さえたタイプで、センスの良い味付けですが、京都人向けにアレンジされてマイルドな味わいになっています。
チャーシューはかなり厚みのある大判のレアチャーシューで、ホロホロとほぐれるのでライスに乗せて食べると格別です。
味濃いめだと辛いので、オーダーは「味普通」が良いでしょう。
・並盛
・麺固め
・味普通
・油多め
・ライス中

京都・紫蔵 並び方は平野神社の壁沿いです
平野神社の壁沿いに、道と歯医者を挟んで並ぶルールです。
行列が無い場合は、店内で並んでいるので覗いてみましょう。
入店時には誘導されますので、入口でチケットを購入し、指定された席(水が置いてある)に座ります。好きな席には座れません(カウンターのみです)。

紫蔵 外観
駐車場などはありませんが、店の前には絶対に駐車しないでください。
自転車はお店の左脇のスペースです。
漫天兄弟(京都市南区)

醤油の味はそれほど濃くなく出汁の旨味が記憶に残る(漫天兄弟)
JR京都駅の近くにある家系ラーメンが「漫天兄弟」(まんてんきょうだい)です。
京都の家系ラーメンでは一番おいしいお店でメニュー「こってり」(750円)が、家系ラーメンにあたります。
麺はやや平打ち、家系ラーメンの定番「うずら卵」が基本トッピングにあるのも嬉しい点。
注文時に必ず「白ネギ」を無料トッピングしてください(言わないとネギ抜きです)。
食べ方の推奨は「麺かため・味濃いめ・油多め」で。
(1)京都では早い段階で家系ラーメンとして出店
(2)古き良き家系ラーメンのトッピングにあった「うずら卵」を使っている
(3)毎月10・20・30日にいくと(次回から使える)割引券をくれる
(4)京都駅から徒歩圏
(5)空いている
(6)本来の家系ラーメンの味に一番近い京都の家系ラーメン店
(7)駐車場2台・駐輪場はない

漫天兄弟 メニュー(2016年5月)
味は家系よりややマイルドで、ラーショ(ラーメンショップ)っぽい感じが少しあります。
東京大田区あたりで食べていたガテン系の豚骨醤油という感じで、本来の家系ラーメンの味に一番近い京都の家系ラーメン店だと思います。
・チャーシュー
・海苔
・ホウレンソウ
・白ネギ(要オーダー、無料)
・うずらたまご
卵がついているのが特長ですが、私が関東で食べていた家系ラーメンには「うずら卵」が入っていたので「家系ラーメンはうずら卵必須だよねぇ~」と喜んで食べてしまいました。
白ねぎは無料ですが、オーダー時に言う必要があります。ニンニクは言うと冷蔵庫から持ってきてくれます。

家系でもガテン系の味わい
味濃いめだと京都の方には少し辛いかもしれませんが、関東育ちの私にはちょうど良かったです。
・並盛
・麺固め
・味濃いめ
・油多め
毎月10・20・30日にラーメンを食べると、1杯150円引きのチケット(4枚つづり)をくれます。これはかなりお得です。
10・20・30日であれば、割引チケットを使っても、またもらえます。

漫天兄弟 外観
駐車場は店前に2台程度しか停められません。平日でもお昼時は混むので、バイクなどでも駐輪場の中に停めちゃうと出られなくなります。
あと、前の道は一方通行なので、車だと南側からしかアクセスできません。
有料(300円)ですがバイク駐輪場はお店を出て左(北)の大通りを右折するとバス停のところにあります。自転車駐輪場もありました。
営業時間:11時30分~15時、17時~21時(当面はラストオーダー20時で20時30分に閉店)
定休日:土曜日・日曜日・祝日
Twitter:https://twitter.com/mantenkyoudai
麺家あくた川(京都市上京区)

麺家あくた川 並(650円) ネギ(100円)をトッピング
「麺家あくた川」は、2016年2月8日にオープンしたばかりの家系ラーメンで、今出川の同志社大学近くにあります。
このブログでもオープン時にネット最速で一番詳細なレビューを掲載したお店です。
(1)2016年2月8日にオープンしたばかり
(2)関東の「武蔵屋」出身オーナーのお店
(3)東京で食べる家系に一番近い濃いめの味 → 最近は家系らしくない味付け(濃いめの豚骨醤油)
(3)味はコクがあり、やや醤油辛い → 最近マイルドに変化
(4)吉村家の系統でしか使えない「酒井製麺」
(5)オープン~ランチは行列ができる
(6)ごはん おかわり無料
(7)カウンターのみ(2階はいちおうある)
(8)駐車場・駐輪場はない

関東で食べていた家系に近い味わい
吉村家の系統で使われる「酒井製麺」を使った本格家系で、コクのある本場家系という味わいで美味しいです。
少し辛みの強い家系ラーメンで、わかりやすくいえば、本当の家系らしい味です( → 最近は家系らしくない味付けになっています)。
オープンから3ヶ月くらいして行くと、ややマイルドになっていました。京都の人の舌に合わせたそうですが、格段に美味しくなっており、京都の家系の雄である「紫蔵」と良い勝負になりそうだと感じました。その後、さらに改良が重ねられていき「濃いめの鶏豚骨醤油」という味わいになりやや家系らしさからは遠のいています。
※2022年時点で店主は寺町通の「燻とん あくた川」へ異動しており、二代目店主が今出川店を引き継いでいるので味が変わっている可能性があります。
・チャーシュー(レア)
・海苔
・ホウレンソウ
・白ネギ(かすかに入っている)
・並盛
・麺固め
・味普通
・油多め
味は「普通」がちょうど良いです。

あくた川 メニュー
営業時間:11:30~20時(途中でスープ調整あり、スープなくなり次第終了)
営業時間(2018年7月以降):11時~15時、17時~22時
定休日:日曜(2018年7月以降定休日なし)
Twitter:https://twitter.com/Akutagawa_CD
二代目 麺家 あくた川(京都市北区)

京都人の口に合うよう改良(写真は二代目のラーメン)
先ほどの「麺家あくた川」さんの支店にあたるお店「二代目 麺家 あくた川」が、2016年11月3日に立命館大学東門前にオープンしています。
先に紹介した「紫蔵」さんからも近い立地で、スープは濃厚まろやかで、京都の方の口に合うよう醤油辛さは抑えた家系ラーメンになっています。
2018年8月に再訪したところ、味は濃いものの「家系ラーメンらしさは薄らいで」いおり、濃厚な鶏豚骨ラーメンという味わいになっていました(2022年時点で店主は今出川店に移動しています)。
2022年に再訪したところ店主が変わって、やや家系に近い味わいになっていました。
(1)京都で2店舗目となる「あくた川」の店
(2)立命館大学 衣笠校の東門徒歩2秒の場所にある
(3)鶏と豚の濃厚スープ
(4)吉村家の流れをくむ家系ラーメン店でしか使えない酒井製麺を使用
(5)「家系」よりも豚骨醤油に近い味で、最近は家系らしくない
(6)駐輪場がある
営業時間:11:30~15時、17時~21時
営業時間(2018年7月以降):11時~15時、17時~21時
定休日:日曜
Twitter:https://twitter.com/akutagawa_002
町田商店 長岡京店(京都府長岡京市)

町田商店の家系ラーメン
2018年4月17日に新店オープンした「町田商店 長岡京店」です。
国道171号を大阪から京都へ向かう途中、長岡京駅の手前くらいにある家系ラーメンのチェーン店です。
発祥は東京、価格は安く680円からラーメンを食べることができます。
味は「醤油、塩、味噌」があり、家系らしからぬ感じもしますが、クリーミーな「壱系」と呼ばれる系統の家系ラーメンを出してきます。
(1)2017年4月17日にオープンしたばかり
(2)東京都町田市の「町田商店」が材料や出店ノウハウをビジネスとして売ってチェーンを拡大
(3)東京で食べる家系にしてはマイルドな味付け
(3)味はコクがあり、クリーミー
(4)麺は独自の平打ち麺を使用
(5)昼前でもかなり混雑していた
(6)刻みタマネギのトッピングが無料
(7)カウンター、4人席が多く収容人数が多い
(8)駐車場・駐輪場は広い

町田商店 長岡京店 メニューと値段
関西では珍しいのですが、関東ではポピュラーな「白髪ねぎ」がトッピングされた「ネギラーメン」があります。
京都だと「ねぎラーメン」というオーダーがないことがほとんどで、さらにネギといえば青ねぎになりますが、関東では「白髪ねぎのネギラーメン」はポピュラーです。
また家系ラーメンの定番「うずら卵」が基本トッピングにあるのも関東系のチェーン店らしい所です。
・チャーシュー
・海苔
・ホウレンソウ
・白ネギ
・うずら卵

独特のクリーミーさがあるスープ
スープは醤油辛さ控えめなので「関西人好み」ですが、やや独特の香りのあるスープです。
油多めでも鶏油の香りも控えめになっているようで、注文は「油多め」が良いと思われます。
・並盛
・麺普通
・味辛め
・油多め

2018年4月17日新店オープンの「町田商店 長岡京店」
国道沿いということもあり、駐車場は完全完備です。
トラックでの利用は難しいのですが、自家用車なら15台近くは停められるスペースがあります。
ただ、京都市内方面から国道171号を使う場合は「JA京都」の敷地にある「京都米のサイロ」が見えてスグ先の高速下を通り抜ける抜け道を使って京都方面に戻ってから駐車場にアクセスする必要があります。
営業時間:11時~24時
定休日:年中無休
町田商店 京都東インター店(京都府長岡京市)

町田商店 京都東インター店 7月31日グランドオープン時の写真
2018年7月31日に新店オープンした「町田商店系」の京都2号店です。
ラーメンの詳細については前述した「町田商店 長岡京店」と同じなので割愛しますが、セントラルキッチンなので味やメニューなどは同じです。
場所は京都東インターの手前、国道1号上り路線沿いになります。
営業時間:11時~24時
定休日:年中無休
らーめん食堂 大義家(京都市中京区)

醤油豚骨らーめん+青ねぎ
2018年7月2日に新店オープンした「らーめん食堂 大義家」さんです。
堀川通の東堀川(堀川高校近く)にあり、元は「味蔵」さんというラーメン店があった場所です。
横浜の家系ラーメン「日の出らーめん(株式会社サンライズキッチン)」のスープを使っているFC店舗になります。
スープは塩気が京都人向けの塩梅で塩辛くなく、ベースの出汁が濃いめに出ているので関西人が好きな味だと思います。
(2)麺は川崎市多摩区の製麺所「大橋製麺多摩」の家系専用麺
(3)クリーミーマイルドな味わいで「壱系」に近い
(4)塩気が強くないので京都人向きだと思う
(5)駐車場・駐輪場はない

醤油、塩、味噌の3種類
スープは最近の家系ラーメンでよく見かける「醤油、塩、味噌」の3種類です。
具は「チャーシュー、ホーレンソウ、海苔3枚」です。
ねぎは関西だからかもしれませんが「青ねぎ」を使っており、トッピングで別提供になっていました。
・ホーレンソウ
・海苔3枚

麺は「大橋製麺多摩」の家系用麺です
麺は川崎市多摩区の「大橋製麺多摩」さんで製麺している家系専用麺です。
スープによく馴染む麺で、太麺はもっちりと食感がよく、非常に食べやすい麺でした。
おすすめオーダーは聞かれませんでしたのでデフォルトで注文し、それに「青ねぎ」トッピングをしました。
カウンターにはお約束の「にんにく」もあるので、ライスを頼んでご飯を海苔で巻いて食べることもできます。
営業時間:11:30~14:30、17:30~22:30
定休日:不定休
総代麺家あくた川(京都市左京区)

総代麺家あくた川 ラーメン並+ゆで卵
総代麺家あくた川は2018年9月8日に新店オープンした「あくた川」さんの4号店です。
総代表が直々に「原点に返った集大成の店」を作りたいと京都大学前に出店しました。
場所は百万遍交差点の北東で、オープンから行列が耐えないお店となっています。

家系(直系の流れにある店)でなければ使えない酒井製麺を使用
ただ「あくた川」全店に言えることなのですが、家系ラーメンらしさというのは京都で営業する中で薄らいで来ています。
1号店で当初は関東の味付けらしい醤油辛めの家系ラーメンを提供していたのですが、京都の人に「辛い」と言われ続けて味を改良してきたからです。
今の味付けは「濃厚な鶏豚骨醤油」という味わいです。
そのため、今の「あくた川」は家系ラーメンというよりも「あくた川の味」と言うべきだと思います。
(1)京都で3店舗目となる「あくた川」集大成の店
(2)京都大学前(百万遍)にある
(3)鶏と豚の濃厚スープ
(4)吉村家の流れをくむ家系ラーメン店でしか使えない酒井製麺を使用
(5)家系ラーメンというよりも豚骨醤油に近い味
(6)台湾のルーロー飯などここだけにしかないメニュー
(7)駐車場・駐輪場はない
営業時間:11時~15時、17時~22時
定休日:日曜日(2018年9月9日は営業)
京都市の「家系ラーメン」で一番オススメのラーメン店は?

一番のオススメは「漫天兄弟」で本格的な家系の味わいです
2018年の京都市内で家系と言えるのはこの9店舗です。
人気なのは「紫蔵」で、おいしい家系ですが京都人向けにアレンジされています。
「あくた川」も美味しい家系ですが、こちらもかなりアレンジされており家系ラーメンからは少し離れた味になっています。
上記2店舗は京都ではものすごく人気があり、常に行列があるような人気店です。
本来の家系の味を求めたり、関東で家系ラーメンを食べ慣れた方は「漫天兄弟」や「山下醤造」へ行くと良いでしょう。
一番のオススメは「漫天兄弟」で本格的な家系の味わいです。
関西・京都の知られざるラーメン店を毎日探してどこよりも速く実食レビューを掲載しています。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
※紹介したいお店は「美味しいお店」ではなく「気持ちよく食事ができるお店」です。お客様に対して失礼な対応があるお店は記事掲載後でも削除しています。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2600件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。