京都府八幡市、国道1号線沿いのラーメン激戦区に「麺場 田所商店 八幡店」が2021年6月3日に新店オープン。京都では珍しい味噌ラーメン専門店。すでに京都で2店舗、大阪でも3店舗を展開中です。味噌へのこだわりが強く、日本中から厳選した味噌で作るラーメンのレパートリーが多いお店です。
京都府八幡市で「麺場 田所商店 八幡店」が2021年6月3日に新店オープンします。
この「麺場 田所商店」というのは、京都ではまだ珍しい味噌ラーメンの専門店。京都(伏見店・城陽店)と大阪(3店舗)で出店していますがまだ多くの方には知られていません。
場所は京都府八幡市と大阪府枚方市の境界近く、国道1号線沿いのラーメン激戦区のところです。
食べてみたところ、味噌へのこだわりが強いお店、
メニューは味噌ラーメンだけで「北海道味噌・信州味噌・九州味噌」と地方で味が違う味噌を食べ比べることができます。
味噌商品を扱う売店もあり、味噌の販売や味噌を使った商品も販売していて異色のラーメン店という印象。
食事予算はラーメン1杯792円(税込)からとなっていました。
今回はこの「麺場 田所商店 八幡店」を紹介します。
2021年6月3日オープン 麺場 田所商店 八幡店
京都府八幡市で「麺場 田所商店 八幡店」が新店オープンしました。
オープン日(開業日)は2021年6月3日で、訪問日は2021年6月20日です。
京都ではまだ珍しい味噌ラーメン専門店なので期待が高まります。
場所は京都府八幡市の国道1号線沿いで、ほぼ大阪府枚方市という京都南部にあるお店。近くにあるラーメン店は「一蘭 京都八幡店」や「麺屋 たけ井 R1号店 」に「ラー麺ずんどう屋 京都八幡」さらには「どうとんぼり神座 八幡店」で、周辺エリアはラーメン激戦区という立地です。
ロードサイドなので駐車場を完備した大型店になっていました。
このエリアは京都ではまだまだ新しい街で、近くには松井山手というショッピングモールや飲食店が多いエリアがあります。
国道1号線沿いにも多数の飲食店が建ち並び、若い世代のご家庭が多いこともあって、週末土日はマイカーでランチを食べに来るお客さんが多数訪れます。
今回「麺場 田所商店 八幡店」を訪問した時も駐車場は満車で入店待ちのお客さんが多数いらっしゃいました。
麺場 田所商店とは
運営会社は「株式会社トライ・インターナショナル」という味噌にこだわりがある会社。
正式には「蔵出し味噌 麺場 田所商店」というのが正しい名称で、ラーメンには蔵元から直送される味噌が使われているのが分かります。
京都の店舗はFC店(暖簾わけ)で、すでに京都府城陽市と京都市伏見区に2店舗あるので「麺場 田所商店 八幡店」は京都3店舗目です。
原材料の味噌は「北海道味噌・信州味噌・九州味噌」を使っていて、地方で異なる味噌の味を食べ比べすることができます。
店内入口には味噌商品の販売ブースもあり、厳選されたお薦めの味噌を購入することもできました。
待ち時間に商品を見たりして待てるのが良いですね。
こういった待ち時間にお客さんを飽きさせない工夫は他にもあります。
麺場田所商店はITを活用したシステムづくりにも積極的です。
入口すぐのところに「タッチパネル発券機」があるので、それで入店予約をして「LINE(ライン)」に登録すると通知でいつ入店できるのかを知ることができます。
夏場の暑い時期にはクーラーが効いた駐車場に停めた自家用車の中で待つこともできますね。
注文方法も各テーブルに注文用タッチパネルがあるので、それで商品の写真を見ながら注文することができます。
店員さんとの会話も少なくすることができるため、コロナ対策で大手チェーンが採用している運営方法を積極的に採用しているのが印象的でした。
あと1点、面白いなと思った点はテーブル席もカウンター席も目の前に「配送レーン」が設置してあることです。
回転寿司に必ずある回るレーンと似たものですが、線路のようになっていて自走式の配膳マシンが走ってくるという仕掛けです。
私の時はこのマシンがいつ来るのかドキドキしながら待っていたのですが、全商品を店員さんが運んできました。タイミングによりこの配膳マシンである場合と店員さんが人力で運んでくるパターンの2通りありました。
実はこちらの「麺場 田所商店 八幡店」では、この配膳レーンとは別に2021年6月3日~13日まで「自律走行型配送ロボットの実証実験」も行っていました。あらゆるIT技術で飲食店の未来が見えるお店です。
麺場 田所商店 八幡店 雰囲気
お店の雰囲気は味噌蔵をイメージしたもので木のぬくもり感でデザインされた店内デザインです。
他のテーブルとは仕切られたボックス席を採用(コロナ対策)していて、テーブル席は6名が楽に座れるほどの広さがあります。
広さは大人6名に小さい子供がいてちょうど良いくらいです。
カウンター席も広くて、隣の席との間隔は大きめになっていました。
客席ひとつひとつに「水・コップ・おしぼり・卓上調味料・メニュー・お店の説明書き」が置かれているのが好印象です。
なぜ好印象なのか?
このように各席に必要なものが揃っていれば隣のお客さんに気兼ねすることが一切ないからです。
では次にメニューを見てみましょう。
【メニュー】麺場 田所商店 八幡店のメニュー
メニューは「味噌らーめん・味噌野菜らーめん・味噌超バターらーめん・味噌肉ネギらーめん」が基本の4種類(次のバリエーションによってはないメニューもあります)。
それぞれに味噌のバリエーションがあって「北海道味噌・北海道辛味噌・信州味噌・江戸前味噌」の4バリエーションがありました。
値段は792円~1199円で、どの味噌かで値段も変わってきます。
お薦めメニューは「北海道味噌らーめん(803円)」で、お店のメニューでも一番最初に書いてある商品です。
サイドメニューは「餃子3個+小ライス(286円)・餃子5個+小ライス(407円)・ミニ味噌チャーハン(363円)・チャーシュー丼・ジャージャー丼」などの他に「おつまみメニュー」も豊富に揃っているので「居酒屋的な使い方」も出来るようになっています。
北海道味噌野菜らーめん(924円)
北海道味噌らーめん(803円)
北海道味噌肉ネギらーめん(979円)
北海道味噌バターらーめん(924円)
—————–
北海道辛味噌野菜らーめん(1034円)
北海道辛味噌らーめん(913円)
—————–
信州味噌漬け炙りチャーシュー(1188円)
信州噌野菜らーめん(913円)
信州味噌らーめん(792円)
信州味噌肉ネギらーめん(968円)
信州味噌タンタン麺(902円)
—————–
江戸前味噌漬け炙りチャーシュー(1110円)
江戸前味噌野菜らーめん(946円)
江戸前味噌らーめん(825円)
江戸前味噌肉ネギらーめん(1001円)
江戸前味噌バターらーめん(946円)
—————–
お子様らーめん
餃子3個+小ライス(286円)
餃子5個+小ライス(407円)
ミニ味噌チャーハン(363円)
チャーシュー丼
ジャージャー丼
ライス小(110円)
ライス中(165円)
ライス大(220円)
餃子3個(209円)
餃子5個(330円)
味噌唐揚げ2個(176円)
味噌唐揚げ4個(418円)
おつまみ3種盛り(352円)
炙りチャーシューネギ盛り(528円)
味噌きゅうり(242円)
味噌野菜炒め(528円)
ハムカツ(418円)
ポテト(319円)
ごろごろ味噌チャーシューまん(286円)
※メニューと値段は2021年6月時点のものです。
【#実食レビュー】麺場 田所商店 八幡店 実食レビュー
今回は「北海道味噌肉ネギらーめん(979円)とミニ味噌チャーハン(363円)と餃子3個」を紹介します。
合計金額は1551円(税込)です。
北海道味噌肉ネギらーめん(979円)は、スープをひと口啜るととても懐かしい味わいがしました。
私が学生の頃まで東京には札幌みそラーメンのお店が結構あり、その時食べた札幌味噌独特の芳醇な香りがするスープです。
少し違うのは甘さがさほど感じない点。
私が昔食べていた札幌みそラーメンは味噌味の奥に野菜スープの甘さを感じたものですが、田所商店のスープは塩気を感じる味噌の味そのままの味付けにしてありました。
嬉しい点は本格的な札幌味噌ラーメンであること。
京都という土地は味噌ラーメンが根付くことが少なくて、開業しても長く続かないお店が多いからです。京都人は濃い口のものを食べないという特色があり、特に塩辛いとか魚くさいとかを嫌がる傾向にあります。そのため本格的な味噌ラーメン店が少なく、味噌ラーメンを提供するお店があったとしても香りも味もマイルドだったりすることが多いのです。
今回は札幌味噌を選んでいますが、味噌汁でよく使われている信州味噌は少しマイルドな味わい。甘口が良いなら江戸前味噌を選ぶと良いでしょう。
クセのない芳醇か香りが特徴。長期熟成のためコクと深みのある味噌。濃い口。
【信州味噌】
日本で一番親しまれている味噌。酸味と旨味のバランスがよく香りも良い。やや濃い口。
【江戸前味噌】
三河八丁味噌の旨味と京都の白味噌の上品さを兼ね備えた味。なめらかで甘味がある。
麺を啜った感じではモチモチとしており、やや柔らかめの食感です。
札幌みそラーメンの特徴とも言える「ちぢれ麺」なのは同じですが、一般的な札幌みそラーメンのような熟成した独特の香りはあまりしない優しい香りの麺です。
トッピングは「辛味で和えた白髪ねぎ・ポテト・もやし・チャーシュー」で、田所商店は味噌ラーメンに「ポテト」が入っているのが特徴です。
嬉しい点は「白髪ねぎ」が使われていること。
関西では関東と「ネギ文化」が真逆でネギの葉(緑の部分)を食べるという食文化だからです。そのため、白髪ねぎを使うお店がとても少ないのです。関西の人はネギの白い部分は食べないのですが、私は東京出身なので白ネギが大好物なんです。なお、関東と関西のネギ文化の違いについてはこちらの記事に詳しく書きました。面白い記事なのでお時間ある時に読んでみてください。
ミニ味噌チャーハンは想像していなかった味付けです。
関西のやきめしに味噌で軽く味付けしたチャーハンになっていて、味噌の香りがするというよりも少しコクがある焼き飯という印象です。
餃子はニンニクの香りが強めで京都の餃子のように生姜が強い餃子ではなく、関東地方でよく食べられている餃子の味わいがしました。
肉汁感もあり、美味しい餃子ですが白菜の甘味といったものはあまり感じませんでした。
餃子のタレは信州味噌を使っていて、甘みと酸味がほど良い美味しいタレだと思いました。
この餃子のタレはお持ち帰り商品としても販売されているので気に入ったら買っていくこともできますよ。
【評価】麺場 田所商店 八幡店 の味は美味しい?
ここでは、今回紹介した「麺場 田所商店 八幡店」の味を評価します。
味噌ラーメンは、本場の札幌みそラーメンをアレンジして誰にでも食べやすく良いと思うのですが、逆に言えば本場の札幌みそラーメンとは違う味になっていました。
味噌を主人公にしたラーメンであり、味噌の味をなるべくダイレクトに伝えようという努力が見られます。
今回はコテコテの札幌みそラーメンの味を期待していたので、やや思っていた味とは異なりましたが、スープに甘さがない点と麺が熟成麺とは違った味わいであった点を除けば本格的な味噌ラーメンだと思います。
【アクセス】麺場 田所商店 八幡店 場所と営業時間
今回紹介した「麺場 田所商店 八幡店」の場所は京都府八幡市八幡水珀の国道1号線沿い、交差点でいえば八幡南山のところです。
周辺には「麺屋 たけ井 R1号店 」と「ラー麺ずんどう屋 京都八幡(地図)」と「一蘭 京都八幡店(地図)」もあるというラーメン激戦区。
住所でいえば「〒614-8053 京都府八幡市八幡水珀59」で、地図で見たい場合はこちらをクリックしてください(Google Mapsが開きます)。
駐車場・駐輪場は完備のロードサイド店です。
公共交通機関は「水珀(京阪バス停)」が近くにあり、松井山手駅や樟葉駅から出発するバスが利用できます(京阪バス公式ページで確認)。
食事予算「1000円~1500円」
営業時間「11時~21時30分(土日は10時30分から営業)」
定休日「なし」
駐車場・駐輪場「あり」
住所「〒614-8053 京都府八幡市八幡水珀59」
地図「こちらをクリック(Google Maps)」
公式「https://misoya.net/store/yawata/」
テイクアウト「一部商品で可能」
出前「なし」
電子決済・電子マネー「あり(各種クレジットカード・交通系電子マネー)」
コロナ対策「検温・手指消毒・マスク・仕切り板」
オープン日「2021年6月3日」
京都ラーメンの最新情報「京都のラーメン店オープン情報(閉店含む)」です。
主に関西の新店・リニューアルオープンをご紹介します。店舗などをまとめ、それを参考に商品開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。