鳴滝にあった行列のできるラーメン店「桃花春」が事業譲渡され金閣寺で新店舗をオープン予定となっています。工事は2019年9月中旬以降で本格的に始まり、10月31日時点で内装と外観はほぼ完成に近い状況です。オープン日は2020年4月15日予定でしたが新型コロナの影響を鑑みてオープン延期。最終的には2020年6月2日にオープンで確定しました。
最新情報:2020年11月中旬に味噌ラーメン専門店にリニューアル予定です。
鳴滝のラーメン店「桃花春」が事業譲渡され金閣寺で新店舗をオープン予定
かつて、京都の鳴滝で人気のラーメン店だった「桃花春(閉店)」が2020年4月15日に金閣寺で新店舗をオープンする予定になっています。
補足:オープン日は2020年4月15日予定でしたが新型コロナの影響を鑑みてオープン延期(2020年6月2日)となっています。
場所は金閣寺から「きぬかけの路」を立命館大学へ向かったところ、元・北京亭のあったテナントです(北京亭は2018年7月31日に店主の山本圭吾さんが高齢のため閉店)。
工事は2019年7月初旬からスタートしました。
上の写真は桃花春の新店舗計画時に撮影したもので、撮影日は2019年7月6日です。
工事はまだ始まっていませんでしたが、工事用のカバーが設置されました。
工事が本格化したのは2019年9月下旬からのことで、その直前の2019年9月16日にはご近所に工事の挨拶がありました。
新しい「桃花春」を開業するために元オーナーから事業譲渡を受けた「(株)京動開発」さんらしき方が近所の民家に挨拶、その時に「ラーメン店になります」と説明をされています。
上の写真は2019年10月3日撮影ですが、この前後にチラッと内装を見る機会がありました。
桃花春新店舗(金閣寺)は入って大きな厨房とカウンターがありました。
たぶん右側が客席フロアで壁には舞妓さんや京都の風景の絵が描かれていて、左が厨房のように見えます。
2019年10月31日時点で看板も設置、厨房器具の搬入が行われるなどオープンが近いように思えました。
ただし、オープン日はまだ未確定で、元・桃花春オーナーから聞いた話では2020年です。
工事の進捗具合から、オープンが早まる可能性はありますので、これは分かりしだい続報を書きます。
2020年6月2日オープン 桃花春
さて、開業が延び延びになっていた金閣寺のラーメン新店「桃花春」ですが、2020年5月26日に設置された看板に開業日が書かれていました。
それによるとオープン日は「2020年6月2日」で確定。
営業時間は「11時~15時、17時~22時」で、定休日は「月曜日」と告知されていました。ただし、オープン後しばらくは夜のみ時短営業で20時ラストオーダーです。
グランドオープン初日はかなり混雑も想定されます。
#京都ラーメン
店内撮らしてもらいました。
桃花春https://t.co/HN3RuFo8L4 pic.twitter.com/GzuC33TZRO— ノーディレイ(osumituki.com) (@nodelayworks) June 2, 2020
オープン初日の新生「桃花春」へ行って来た
ということで、2020年6月2日の開業1時間前に行って来ました。
前にも書いたけど、家から近いです。
バイクでものの数分で到着しましたが、すでに店頭には待ち客がいました。
自転車とバイクは店頭右側の駐輪スペースがあり、そこを利用できます。
自家用車は駐車場がないので、お向かい右手のコインパーキングを使うと良いでしょう。
そこが満車なら「金閣寺 第4駐車場」まで行くと確実に空いています。
では、次に店内の様子を紹介します。
このお店の雰囲気は?
さて、この「桃花春」ですが、店内は広く、中型から大型店の規模があります。
厨房周りにカウンター席が10席ほど、ソーシャルディスタンスで席間隔は広めです。
入口右に4名テーブル席が2つありました。
さらにお座敷席が一番奥に2卓と、なかなかの広さです。
では、次にメニュー内容を見てみましょう!
このお店のメニューは?
さて、気になるメニューについてです。
鳴滝時代の味をどれくらい踏襲しているか気になる方も多いはずですが、メニュー構成は「ラーメン、焼き飯、唐揚げ」の3本柱は健在。
値段は100円ほど高くなっていますが、これは立地なども考慮すると当然の結果かと思います。
味玉ラーメン 850円
特製和牛すじラーメン 980円
チャーシューメン 1030円
桃花春セット(半チャーハン、餃子3個、唐揚げ1個)+650円
半チャーハンセット +350円
餃子セット(ライス付き) +250円
唐揚げセット(ライス付き) +250円
唐揚げ単品1個 190円
今回は「味玉ラーメン 850円」をチョイス。
見た目は鳴滝にあった桃花春と似ていますが、チャーシューが違うものに変更(前はモモ肉、今はバラ肉)されていました。
メンマも太目のものに変わっているのと、ネギ量は前店と比較してだいぶ少な目です。
スープの白濁加減はややライトな仕上がりで、旧店と比較するとジャンクさが薄らいでいました。
ニンニクが使われているのは同じですが、旧店では大量のニンニクを使って強烈な風味があったのと比較するとライトな仕上がりに感じます。
また、一味が使われていないなと思ったのですが、底に少し沈んでいました。
ということで、桃花春そのままの味というわけではないのですが、気になった点はマネージャーの方に伝えておきました。
ひとつ懸念点を言わせてもらえれば、スープの量が少ないのでトッピングの近くだとスープ温度がとても下がっていることが気になりました。熱い部分とぬるい部分があってスープとしては落第になると思います。
→ 後日訪問したらスープが多めになっていました。
あとは、スープの美味しさが底に沈んでいるのがもったいなく、調理方法に改善が必要だと思われました。
→ これも伝えてあるので、後日改良されると思います。
麺は中金製麺の縮れ麺で、中金さんなら間違いないですが、やはり安定の美味しさでした。
ただし、中金さんの麺は香りが独特なので、その香りに負けないスープが必要です。
そのため、桃花春名物「にんにく」はもっと強くすべきだと感じました。
名物の唐揚げも健在です。
大きめサイズで旨かったし、これはサイドメニューで注文すると良いと思います。
さて、こちらも名物だった焼き飯です。
ただし、見た目はソックリですが、大きな違いがありました。
旧店舗ではもっとシットリした焼き飯だったのですが、パラパラチャーハンに変わっていました。
また、玉子の味が弱くなっており、調理方法も手順が変わっているようです。前の味は黄身とご飯を和えてから炒めていたと思われますが、新生「桃花春」では卵と飯は合えていません。
旧店舗では玉子の味とコゲ加減が強かったので、それと比較すると普通の焼き飯になっていました。
また、肉感も玉ねぎの甘さも従来のものに比べてライトに仕上がっています。
あと、卓上に「酢」がなかったですね。これも前店との違いです。
→後日、卓上に酢が追加されました。
餃子は既製品だと思います(よく食べる味)。
甘めの餃子で好きなタイプでご飯が進みます。
なお、厨房で働いている従業員の方に京都の有名なお店で働いていた方が2名いらっしゃいました。
ひとりは出町柳にあったラーメン店「麺屋一龍」の元オーナで、そこを閉店後に宇治小倉のラーメン店「ラーメン野郎 一龍 宇治小倉店」の立ち上げをした方です。
もうひとりは、チャーハンを調理していた方で、この方は京都市民に愛された「天下一品 五条桂店」で働いていた方でした。
桃花春(京都・金閣寺店)の場所について
では、元・桃花春のオーナーから事業譲渡を受けた新しい「桃花春(京動開発が運営)」の場所はどこなのでしょうか。
場所は立命館大(衣笠)のすぐ近くです。
住所で言えば「京都府京都市北区平野上柳町10−20」となり、京都市バスの「立命館大学バス停」の南東お向かいのテナントです。
市バスで行く場合は北大路駅から「M1系統」が運行しています(京都市バスサイトで検索)。
営業時間は「11時~15時、17時~22時」で、定休日は「月曜日」です。ただし、オープン後しばらくは夜のみ時短営業で20時ラストオーダーです。
自転車とバイクは店頭の駐輪場、自家用車はお向かいのコインパーキングを利用してください。
もし、近場のコインパーキングが満車なら「金閣寺 第4駐車場」まで行くと確実に空いています。店舗から徒歩5分くらいです。
これまでの「桃花春」候補地について
さて、これまで「桃花春」の新店舗についてはいくつか情報を書いて来ました。
こちらの記事で書いた候補は2店舗。
・南丹 八木駅前
ひとつは「桃園亭 京都南インター店」で、もうひとつは「南丹 八木駅前」でした。
ちなみに、どちらの場所も元オーナー情報ですが、あくまでも候補として検討しているテナントでした。
ただ、情報が少し錯綜して、桃花春の新店舗の場所なのか、それとも元オーナーの新しいブランド店なのかはハッキリとしていませんでした。
上の2つの候補のうち、八木駅前のテナントは元オーナーが新しくラーメン店「愛宕菜館」を後に開業しています。
桃花春が2020年8月31日に閉店
2020年6月2日に新店オープンした「桃花春」ですが、2020年8月31日に閉店すると告知されています。
現在のテナントは2020年秋に別ブランドでラーメン店が開業予定。
桃花春ブランドに関しては2021年春に移転して再オープンとのことです。
上の写真は2020年8月18日に食べたラーメンと唐揚げ。
その際にこれまでのご健闘をTweetさせていただきました。
#京都ラーメン
地元のラーメン店「桃花春(金閣寺)」へ。
もうちょっとニンニク入れていいのと、チャーシューは前に近づけたほうが良いとは思いますが、先代(鳴滝)の時よりラーメンは洗練され質もレベルも高くなっています。
でも、いつも空いてます。 pic.twitter.com/iQTtMJSyzc— ノーディレイ(osumituki.com) (@nodelayworks) August 20, 2020
新生「桃花春」は2020年6月の開業以来、ずっと味を調整してきていました。
当初は薄く味気もないラーメンでしたが、7月頃から味に変化があり、8月にはベースのスープに旨味を感じるようになってきていました。
試行錯誤はされていたのは食べて分かっていたので今後の成長を楽しみにしていましたが、閉店の報は地元の者として寂しいかぎりです。