今回の「京都ラーメンブログ」は、京都の地元で人気の高いラーメン店「桃花春(とうかしゅん)」のラーメンを紹介します。「桃花春」は右京区の鳴滝(なるたき)という交通不便な場所にあるので、行く場合は車かバイクが良いと思います。駐車場は2つ合計11台あるので地元の人が車で20分くらいかけて食べに来たりしています。
最新情報:桃花春の新店舗(事業譲渡先が運営)の場所が確定しました。こちらの記事をご覧ください。元・桃花春オーナーの新店「愛宕菜館」の情報は以下の記事を読み進めてください。
京都の地元民に人気がある京都ラーメン「桃花春(とうかしゅん)」
今回の「京都ラーメンブログ」は、地元では人気の高いラーメン店「桃花春(とうかしゅん)」さんのラーメン紹介です。
この鳴滝にある店は「桃花春」の二代目、100年近く前に新京極通にある路地「花遊小路」にあった中華料理店「桃花春」の親戚であった現在の店主が店名と看板を引き継いで開業したのが鳴滝の「桃花春」です。
立地的には、かなり不便な場所にあるのですが、駐車場が完備されているので地元の人でいつも賑わっています。
今回は、この「桃花春」さんのラーメンとチャーハンを食べてきました。
やや「にんにく」の香りがする独特の味わいですが、どのようなラーメンなのでしょうか。
にんにくの香りするラーメン 実食レビュー
店内は狭くもなく広くもないのですが、一度に結構収容できるお店です。
中を覗いて、混んでいたら外で並ぶのがルールです。
あらかじめ並んでいたら最後尾に並んでください。(わざわざ、中の店員に言う必要はありません)
ラーメンは600円からと、京都では安い方の価格設定で、これも地元で人気の理由ですが、チャーシューがそれでもたくさん入っています。
ラーメン(大)800円
焼めし 500円
焼きめしセット 900円
チャーシュー麺(並)800円
チャーシュー麺(大)1000円
餃子 250円
ライス 100円~
写真を見ていただくと分かるのですが、ラーメン並でチャーシューがたくさん入っています。
これも人気のひとつで、常連さんにインタビューしたところでは「安くてチャーシュー多いのが良い」という声が聞かれました。
ちなみに「チャーシュー麺」だと丼が埋め尽くされるほどチャーシューが入っていますが、冷めるのも早いのでオススメはしません。
野菜高騰の時でしたが、青ねぎもたくさん入っていました。
スープは鶏ガラで、背脂の京都によくあるラーメンです。
やや粉っぽい食感が感じられます。
本来、このスープだと鶏臭いのですが、にんにくを使っているので鶏の香りを抑えてありました。
麺は太めのストレートで量もあるので食べ応えはあります。
前述のにんにくの香りがよくしているのでクセになる味なのですが、ニンニクを料理で使うのは香り消しとクセにさせるためで、料理人はこの方法をよく使います。
ここのオーナーも元中華の料理人です。
他にも「八角」や「丁子(チョウジ=クローブ)」を使っていると思われ、香りが独特であるのもクセにさせる要素でしょう。
チャーシューが多いとも書きましたが、これは肉の仕入れにコネがあるからだと思います。
詳しくは書けないのですが、桃花春のオーナーから肉を仲介してもらった他のラーメン店さんがあるからです。
味はまぁまぁですが、安いので昼時は少し待つと思います。
焼めし(チャーハン)紹介
今回は「焼きめしセット 900円」を食べたので、300円の小サイズです。
焼きめしといっても、京都の醤油辛い焼き飯ではなくて、普通にチャーハンです。
卵が多く使われており、ニンジンや青ねぎも結構使われています。
京都では、まぁ美味しい方だと思います。(卓上の酢を大量にかけて食べました)
桃花春が2017年11月末から長期臨時休業
この桃花春ですが2017年11月末から長期臨時休業状態となっています。
体調を崩されたようで、お店をオープンできない状態のようです。
12月15日に確認したところ「貼紙」に「誠に勝手ながら急用のため臨時休業させていただきます。」と書かれています。
桃花春が2018年1月に閉店確定
2018年1月時点で閉店となりました。
1月中旬の時点で看板がなく、ラーメン店としての営業は完全に終了しています。
貼紙にはあいかわらず「長期休業」と書かれていますが、完全閉店なのが実情です。
実は、桃花春のオーナーさんが過労で倒れてしまったのが原因です。
桃花春の閉店理由と営業再開について(2018年2月1日)
2018年2月1日に店頭(正確には隣家)に新しい看板が設置され、閉店理由と再開目途について告知がされています。
この看板は前日にはなかったので2月1日に設置されたようです。
それによると「閉店理由」は「店主体調不良のため」であり、健康上の理由となっています。
また、営業権が譲渡されたようで「かねてより親交のあった(株)京動開発」に引き継ぎが行われたと書かれています。
日程と場所は不明ですが、再度「桃花春」ブランドで営業再開ということになります。料理人も変わると思われ、レシピと屋号が残るということになりそうです。
告知文を見る限りでは「場所は変更」になると思われます。
(株)京動開発というのは「天山の湯」の運営会社で、右京区嵯峨野にあるスーパー銭湯を経営しています。
桃花春の新店舗はどこで営業再開するのか?(桃花春 新店情報)
オープンは2019年4月頃になると思われ、現時点での計画では、スタッフを大量雇用して「桃花春」ブランドを復活させるという話も聞いています。
ラーメンはこれまでの鶏ガラではなく、味噌ラーメンと塩ラーメンのみになる可能性が大きい状況です。
桃花春のオーナーは元は中華料理店をされていた方で、1972年に開催された札幌冬季オリンピックの頃「札幌味噌ラーメン」を中華料理店で提供して人気を得たことがありました。その時の味噌ラーメンも提供される可能性があります。
追記:味噌ラーメンと塩ラーメンを提供する店舗になるという情報ですが、これについては元・桃花春オーナーが京都府南丹市(八木駅前)で2019年6月14日開業したラーメン店「愛宕菜館」でメニュー化されていました(後述あり)。
「桃花春」の新店舗の候補地「桃園亭 京都南インター店」跡地
では、桃花春の新店舗(京都開発の運営)はどこになるのでしょうか?
この情報は一切ネットには出回っていない話で、この記事でしか書いていない情報です(他にあったとすればこの記事のネタを拾ったものです)。
当初、関係者から聞いた情報によれば「桃園亭 京都南インター店」跡地とのことでしたが、2019年2月15日時点で別の場所を検討しているというのが実情です。
実は検討場所は京都市内だけではありません。
もうひとつの「桃花春」の新店舗の候補地「南丹 八木駅」の時計店跡地
元「桃花春」のオーナーが新店舗の候補地として考えているのが南丹市八木町の元時計店「ヨネダ時計メガネ店」の跡地テナントです。
国道9号線(山陰道)沿いでJR山陰本線「八木駅」から徒歩2分ほどの場所です。
駐車場が建物奥にあるテナントで、この場所にラーメン店をしませんかというオファーがあったようです。
しかし、テナントの状況や立地を考えると、この場所で決定する可能性は低いと考えています。
2019年6月14日オープン 愛宕菜館
結局、この「桃花春」の移転先なのですが、南丹市八木町の元時計店「ヨネダ時計メガネ店」の隣りのテナントで確定しました。
お店の名前は「愛宕菜館」
オープンは2019年6月14日、予測したように味噌ラーメンを提供するラーメン店になっています。
メニューは「塩ラーメン(800円)」と「みそラーメン(800円)」で、焼飯(600円)もありました。
桃花春としての新店ではなく、あくまでも桃花春のオーナーが再起して開業したラーメン店が「愛宕菜館」です。
そのため、京動開発さんが引き継いだ「桃花春」ブランドのお店ということではありません。
「桃花春」ブランドのお店は速くとも2019年中で2020年に京都市内で開業予定となっています。
愛宕菜館(元・桃花春)の紹介については、別記事になっていますのでそちらをぜひご覧ください。
営業時間:11時~15時、18時~21時
定休日:月曜日・火曜日
桃花春(とうかしゅん)行き方 ※旧店舗※
さて旧「桃花春」さんの場所ですが、京都市内からだと交通不便な場所にありました。
国道162号で鳴滝という場所まで行く必要がありますが、京都市バスだと「8系統」に乗車してバス停「三宝寺」で下車するのが一番最寄りです。ただし、この「8系統」は地下鉄東西線「太秦天神駅」や阪急「西院駅」から乗車できるのですが、なかなかのローカル具合です。(8系統路線)
そのため、地元の方々は車で行くことがほとんどです。
今の時期だと、高雄の紅葉帰りのバイカーが立ち寄るなどもしていますが、普段から地元客で混雑するので駐車場はかなり広いです。
自家用車とバイクの駐車場は「桃花春」さんのすぐ脇の小道を坂下って左手に「南側駐車場(5台)」があります。(駐車場の場所は下の地図参照)
北側にも6台分の新駐車場がありますので、来た方向でどちらを使うか考えれば良いでしょう。
店の前の道「国道162号」は細いくせに100番台の国道なので、けっこう交通量が多いのでご注意ください。
営業時間:11時~15時、18時~21時
定休日:火曜日、第三月曜と火曜日は連休