今回の「京都ラーメンブログ」は北野白梅町の麺類一式のお店を紹介します。京都に多くある大衆食堂「千成食堂」さんで、昔懐かしい味の中華そば(ラーメン)を食べてきましたので紹介します。
京都には似たような「麺類一式・丼物一式」の大衆食堂が多く「力餅食堂」など色々な店名で実在してますので、地元の方ならご存じの方も多いでしょう。
京都にある「麺類一式」とは何なのか?
京都では「麺類一式」等と書かれた昔ながらの大衆食堂が繁華街から少しはずれたような場所などに存在していることがあります。
屋号は「大力餅(力餅)」とか「千成餅(千成)」という看板を掲げているお店が多く、いわゆる大衆食堂のことです。
ラーメン激戦区のひとつ、京都・一乗寺にも裏通りに「千成食堂」はあったりします。
一見すると・・・・
うどん屋
にしか見えないのですが、「麺類一式」や「丼物一式」と看板や暖簾(のれん)に書かれている場合が多く、「定食・ラーメン」などを食べることができるお店です。
うどん・丼もの・ラーメン・定食などを扱う大衆食堂
取り揃えは「うどん・丼もの・ラーメン・定食」で、メニューには書かれていませんが「そば」にすることもできます。
京都名物「にしんそば」も多くは「麺類一式」のお店で食べることができます。
またお店によっては、定食が豊富だったり、カレーライスなどを扱うお店もあります。
うどん
丼物
ラーメン
定食
蕎麦
カレーライス
お餅
いなり寿司
赤飯
おはぎ
前述した「大力餅(力餅)」とか「千成餅(千成)」の多くでは、店頭に「お餅・いなり寿司・赤飯・おはぎ」を並べていることもあります。
いなり寿司は1個80円~100円程度で高いものではありません。
「麺類・丼物・定食」も400円~1000円程度と大衆食堂の価格帯なので、お客さんの多くは京都の地元の方ばかりです。
京都にある大衆食堂のラーメンを紹介
ということで、今回は北野白梅町に近い「千成餅食堂」へと行ってきました。
別の場所にも同じ屋号でお店があるので(9店舗ほど)、探せば近くにも存在するかもしれません。
今回行った北野白梅町のお店は、京都の大衆食堂のイメージにぴったり合うお店なのでオススメです。
うどんは400円~600円です。
一番高いので「にしんそば 600円」ですが、これは京都でも安い方の価格帯です。
そのため、お昼前から近隣の住民の皆さんでお店は大変繁盛していました。
今回食べたのは・・・・
「中華そば 450円」です。
安いですよねぇ~。
それでも量はあるし、美味しいのです。
こちらの「中華そば」は鶏ガラの出汁に中太麺(低加水)のものです。(注:お店で違いがあります)
ややコシの強い麺に、スープは鶏ガラ以外にもカツオなんかも使っているかもしれません。
トッピングはだいたいどこでも「チャーシュー・かまぼこ・もやし・ねぎ」という構成です。
コショウが卓上になく、ラーメンに最初から胡椒が大量に入っているのも特徴的と言えます。
スープの奥底には大量のコショウが沈んでいるので、最後までスープをすすると舌がヒリヒリしてきます。
そのため、味わいはピリッと辛いものになっており、それが記憶に残る味わいになっていました。
京都にはお店も多く、リーズナブルなので観光で立ち寄った際にでも食べてみてください。
京都市内にはどの程度「麺類一式」のお店があるのか?
同様のお店が京都市内にはたくさん存在しており、把握しているだけでも40店舗ほどあります。
上の地図で「麺類一式」と検索すると一覧が表示されるようになっています。
大力餅(力餅)
千成餅(千成)
みやこ食堂
美濃屋
市乃家
篠田屋
あいおい
きくや
有名なお店では四条河原町にある「京極スタンド」なんかも似たような大衆食堂です。
なお、京都・六角が発祥の「力餅食堂」は明治時代からあって、関西一円にお店があります。
ゆるやかな信頼関係に基づく「のれん分け」でお店が広まっており、ラーメン二郎のように新規開店時には他の「力餅食堂」から応援に来るといった風習もあります。
京都にある「麺類一式」まとめ
「麺類一式」というのは「うどん・そば・中華そば」一式がある食堂に書かれている言葉です。
全部のお店で書かれてはいませんが、そういったお店の多くでは「麺類一式」扱っていることがほとんどです。
これらのお店を「うどん屋」と紹介しているところもありますが、うどん屋ではありません。
正確には「麺類・丼物・定食」をリーズナブルな値段で提供する大衆食堂です。
明治時代にはお餅などを販売していましたが、後に麺類や丼物を扱い始めて大衆食堂になったので「うどん屋」ではないのです。
暖簾に「麺類一式」などのように書かれ、うどん・そば・ラーメン・いなりずし・お餅・かつ丼や定食など多くのメニューが400円~1000円以内で食べられるお店です。