引千切(ひちぎり)という桃の節句(3月3日=ひなまつり)に京都で食べる風習があるお菓子を食べてきました。今回は京都・上七軒(かみひちけん)という花街にある明治創業の老舗和菓子店「老松(おいまつ)」さんの「引千切(ひちぎり)」を紹介したいと思います。
甘い和菓子で今の時期だけ売られているものです。
老松 @京都・上七軒の桃の節句に食べる和菓子
今回の「京都案内」は、3月3日の「桃の節句」(ひなまつり)ということで、京都・上七軒「老松」さんに行ってきました。
和菓子店「有職菓子御調進所 老松 北野店」さんでは、弥生(3月)に販売される和菓子があります。
「引千切(ひちぎり)」と呼ばれるお菓子で、京都では3月3日の「桃の節句」(ひなまつり)に食べるお菓子とされており、この時期だけ食べられる和菓子です。
引千切(ひちぎり)を買ってきました
ということで、老松(おいまつ)さんで京都の雛菓子「ひきちぎり」を買ってきました
お店は団子発祥の地「上七軒(かみひちけん)」という京都最古の花街にあります。
石畳の静かな通りで、北野天満宮の東門に続く道です。
この時期になると販売されるのが、京都の雛菓子「ひきちぎり」です。
旧暦の弥生(現在の3月下旬~5月上旬)までは売られているということなので、3月3日に急いで買いに行く必要はありません。
今回は、この「引千切(ひちぎり)」を紹介します。
引千切(ひちぎり)紹介
引千切(ひちぎり)は生菓子で、茶席菓子とも呼ばれています。
弥生の節句の時期に販売されており、ピンク色と緑色の組み合わせであることが多いようです。
平安時代からあるお菓子ですが、この時期に宮中行事でお餅を食べていたそうです。
その際に用意するお餅の量がハンパなく多くて、丸める時間がなかったことから餅をちぎって作ったのが「引千切(ひちぎり)」です。
尾がついたような「ちぎって作った」感じの形になっているのが分かるかと思います。
上の緑色のは「よもぎ餅」を使ったものです。
甘さはこちらの方が控えめで、よもぎの香りがホンノリとするものになっていました。
こちらのピンクの方が「ひなまつり」っぽい感じですが、甘さはこちらの方がずいぶんとありました。
白あんにピンクの外郎(ういろう)だと思いますが、作り方はお店や地域でだいぶ違いがあるようです。
柔らかくて甘い和菓子です。とても、日本茶と合いそうな感じのするものでした。
今の時期なら、京都の和菓子屋さんで売られていると思いますので、京都観光で和菓子屋さんがあったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
有職菓子御調進所 老松 北野店
今回紹介した「老松 北野店」の場所は、京都の上七軒(かみひちけん)で北野天満宮のすぐ近くです。
1908年(明治41年)創業の老舗で儀式や典礼で使われる和菓子「有職菓子」などの和菓子を作っています。
ちなみに、お店は嵐山にもありますので、北野天満宮や嵐山観光の際に立ち寄ることができます。
京都府京都市上京区社家長屋町675-2
営業時間:8:30~18時
定休日:不定休
URL:http://oimatu.co.jp/