日本最古のクッキーのお店が京都市上京区にあります。室町時代の文明9年(1477年)創業で544年続く菓子店「水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)」の銘菓「唐板(からいた)」というお菓子です。水田玉雲堂は創業以来、この唐板のみを販売し続ける京都の老舗菓子店です。
京都には日本最古のクッキー「唐板(からいた)」がある
京都市上京区、応仁の乱(1467年)発祥の地「上御霊神社」のすぐ近くに日本最古のクッキーのお店があります。
お店の名前は「水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)」といい、創業は室町時代の文明9年(1477年)という544年続く超老舗の菓子店です。
その水田玉雲堂では何百年間もひとつのお菓子のみを作り販売してきました。
それが・・・・
日本最古のクッキー「唐板(からいた)」
です。
上御霊神社の鳥居お向かいにある「水田玉雲堂」には菓子店らしい華やかなショーケースはありません。
販売しているのも「唐板」のみ。
お店に入ると、台の上にあるカゴの中に袋入りの「唐板」だけが置かれているというお店です。
今回はこの日本最古のクッキー「唐板(からいた)」を紹介します。
日本最古のクッキー「唐板煎餅」の由来
ということで、応仁の乱発祥の地で日本最古のクッキー「唐板(からいた)」を購入しました。
値段は袋入り(50g)で税込み700円です。
後ろに写るのは上御霊神社、この唐板が室町時代から作られている日本最古のお菓子。
販売している水田玉雲堂の創業は文明9年(1477年)ですが、唐板が初めて作られたのはそれよりも遥か前の貞観5年(863年)と言われています。
由来書きによれば、清和天皇の貞観5年(863年)に疫病が天下に蔓延したとき、天皇はいたく悩み貞観5年5月20日に神泉苑(中京区)で御霊会(ごりょうえ)を行ったそうです。
その際に煎餅を作ったそうで、これを神前に奉納。
その煎餅を疫病除けの「唐板煎餅」と名付けたそうです。
その疫病退散の御霊会は応仁の乱(1467年)まで毎年行われたそうですが、応仁の乱で廃絶してしまいます。
しかし、応仁の乱後に水田玉雲堂の祖(創業者)が上御霊神社の境内に茶屋を出して、古書を頼りに乱からの復興を祈願して「唐板煎餅」を復興させたと伝わっています。
その茶屋が今でも代々続いていて、昔ながらの製法で「唐板(からいた)」を作り続けているのです。
唐板(からいた)紹介
では、日本最古のお菓子と言われる「唐板煎餅」を食べて紹介したいと思います。
これ日本でいえば「せんべい」の一種ですが、味は紛れもなく・・・・
クッキー
です。
材料は「小麦粉・砂糖・鶏卵」とシンプルですが、西洋の焼き菓子のような味わいで甘くサクッとした食感です。
素朴な味わいですがクセになる味でもあり、老若男女だれが食べても身体に優しいお菓子だと言えます。
こんなハイカラなお菓子が平安時代の貞観5年(863年)からあったなんて想像もできませんが、水田玉雲堂では創業以来(1477年)このお菓子だけを作り続けてきたそうです。
京都という町には創業500年の老舗というお店が多いですが、まさかクッキーが500年以上も売られているとは思いもしませんでした。
場所は次で詳細を記しますが、鞍馬口駅から近い上御霊神社の門前で売られています。
日本最古のクッキー店 水田玉雲堂への行き方は?(駐車場の有無など)
では、日本最古のクッキー店「水田玉雲堂」はどこにあるお店なのでしょうか。
場所は鞍馬口駅から200メートルほどなので、歩いても数分の場所です。
駅を出て南へ、ヤマザキデイリーストアの南側道を東へ歩くとすぐお店があります。
上御霊神社の鳥居お向かいなんですぐに分かります。
住所でいえば「〒602-0895 京都府京都市上京区 上御霊前通烏丸東入上御霊前町394」で、地図で見たい場合はこちらをクリックしてください(Google Mapsが開きます)。
駐車場・駐輪場はありませんが、閑静な住宅街で車通りもなく道も広いところです。
予算「700円~」
営業時間「10時~17時」
定休日「日曜日・祝日」
駐車場・駐輪場「なし」
住所「〒602-0895 京都府京都市上京区 上御霊前通烏丸東入上御霊前町394」
地図「こちらをクリック(Google Maps)」
テイクアウト「持ち帰りのみ」