今回は2019年1月26日に開催された「当尾文化祭」で食べた当尾野菜やジビエ料理を紹介したいと思います。当尾文化祭というのは京都府木津川市にある当尾(とうの)地区で年に一度開催されているイベントで、当尾の食材や文化を知ることができる貴重な機会です。
京都府木津川市で開催される「当尾文化祭」へ行って来ました
京都の山間部にある「当尾(とうの)」は京都府と奈良県の県境にある小さな集落です。
この地では鎌倉時代から室町時代にかけて奈良仏教の大衆化(俗化)に反対していた僧侶たちが隠遁のために移り住んだ歴史があるのですが、今もそんな雰囲気が残る山間部にある隠れ里のような雰囲気のところです。
住所的には京都府木津川市加茂町で、JR関西本線「加茂駅」東口から府道47号線でひたすら山に入っていくと行くことができます。
前述のように小さな集落ではあるのですが、毎月第一日曜日には「当尾郷まつり」が開催されています。
そちらは2019年1月6日の記事で紹介したように「フリーマーケット、当尾野菜や地元食材の販売、当尾ごぼうおにぎりの販売」くらいなのですが、1月26日に開催された「当尾文化祭」はそれよりも規模の大きいイベントです。
当日は木津川市長もオープニングに参加するなど、当尾の食材や文化を知ることができる貴重な機会のひとつです。
・当尾野菜の販売(当尾ごぼうの販売もある)
・当尾の食材を販売
・当尾の工芸品を販売
・イノシシ汁の販売
・当尾ごぼうおにぎりの販売
・カフェとホットドッグの屋台
・当尾の人々が作った工芸品の展示
・当野の歴史の展示
当尾の食べ物 を紹介
ということで、今回は「当尾野菜」や「当尾の産物」などを紹介したいと思います。
食べたのは「当尾野菜(当尾ごぼう)、当尾ごぼうおにぎり、イノシシ汁、当尾キウイ、当尾の漬物、当尾ふるふるプリン、ねこだんご」など当尾でしか食べることができないものばかりです。
当尾野菜
当尾野菜は京都野菜の中でも美味しいという声を聞く野菜です。
土・水・空気がキレイなので、大きくみずみずしい野菜が育つのか、当尾野菜の直売所にには大きな「白菜、白ねぎ、大根、人参、かぶら、壬生菜」などが並んでいました。
値段は「白菜、ねぎ」が150円で「大根」は50円と一般の直販価格よりも50円ほど安く販売されています。
奈良県との県境にあることから、当尾では「京野菜」と「大和野菜(奈良野菜)」の両方が栽培されているのも当尾野菜の特徴のひとつです。
秘境と言えるほどの場所にあることから出荷量は少なく、特に「当尾ごぼう」は希少価値が高く東京の割烹などに出荷されているだけの幻のゴボウだったりします(当尾ゴボウの詳細紹介はこちらです)。
この「当尾ごぼう」は、この当尾文化祭か年末の当尾郷まつりでしか購入する機会がないので、多くの方が「当尾ごぼう」を買い求めていました。
当尾ごぼうおにぎり
前回の「当尾郷まつり」でも食べた「当尾ごぼうおにぎり」が今回も出店されていました。
おにぎりの中に当尾ごぼうの味噌が入ったおにぎりで、とても田舎グルメらしい「ごぼう+味噌」の組み合わせです。
味噌もゴボウも当尾の農家さんが作ったもので、これぞ「当尾の味」と言われる代表的な当尾グルメなんです。
イノシシ汁
前述のように当尾の山間の集落なので、当然ですが「イノシシ」が出没するような場所です。
そのイノシシ肉を使ったイノシシ汁が200円で販売されていました。
イノシシ肉以外にも当尾の野菜(人参、里芋、しめじ、ねぎ)などが入っており、おにぎりと一緒に美味しくいただきました。
当尾キウイ(100円)
キウイといえば暖かい土地のフルーツと思われていますが、ところがどっこい寒い山間部でも栽培されていることがあります。
以前も京北の「山国キウイ」を紹介したことがありますが、ここ当尾でもキウイが作られていました。
追熟させて食べたところ甘酸っぱい美味しいキウイです。
やや小ぶりですが、これで値段は100円とお安く販売されていました。
当尾の加工食品
今回はこちらの当尾の加工食品を扱う屋台のマダム達に色々と教えてもらって記事を書いています。
前回訪問した時にもお世話になりましたが、今回も顔を覚えていてくれました。
前回も食べた「手作りこんにゃく」を筆頭に「切干大根(200円)、あおさ一味入切りもち(300円)、当尾ごぼう味噌(200円)、当尾Qちゃん漬け(200円)、大根・好美ちゃん漬け(200円)」などが販売されています。
当尾ふるふるプリン
先ほどの当尾マダムたちの屋台で売られていたのが、この「当尾ふるふるプリン(250円)」です。
トロリとした固まっていないプリンで、トロトロした食感を味わうプリンです。
こちらは全国で4箇所でしか生産されていない特別牛乳を使ったプリンで、同じ木津川市にある「クローバー牧場」で生産された牛乳を使用しています(特別牛乳についてはこちらを参照)。
卵は「ナカムラポートリー」さんのもので、少し離れた笠置町で昭和21年から養鶏場を営んでいます。ちなみに、この卵はひと玉80円近いお値段がします。
これまで食べた「大原 有精卵 野たまご」や「清阪terrace 平飼い自然卵」と同じ価格帯でかなりの高級品です。
ねこだんご
たぶん、この「ねこだんご」はネット初の紹介になると思います。
当尾ではお餅を丸く猫背のように形を整えるそうで、その形から「ねこだんご」と呼ばれているのだそうです。
1本600円で、白いのは普通の餅で赤いのは海老入りになっています。
平たく言えば餅ですが、ネーミングに惹かれて買ってしまいました(笑)
当尾 への行き方
ということで、今回は京都府木津川市の「当尾(とうの)」でしか食べられない食材を紹介しました。
当尾文化祭は来年までありませんが、毎月第一日曜日には「当尾郷まつり」が開催されていますので、当尾野菜やおにぎりはそちらでも食べることができます。
では、この当尾へ行くにはどのようにすれば良いのでしょうか。
目的地としては「当尾の郷会館(当尾公民館)」で、元は小学校の建物を目指して行くことになります。
唯一ある公共交通機関が「木津市コミュニティバス 当尾線」で、JR関西本線「加茂駅」から出ているバスです。
下車するのは「辻バス停」です。
駐車場があるので自家用車で行くのがお薦めです。
その場合は、分かりやすい行き方としてはJR関西本線「加茂駅」東口まで行って、そこから「南加茂台1丁目」まで向かい、交差点で左折する行き方です。
地図で見ると、他の道より細く描画されていますが、この行き方が一番道が走りやすくて近い行き方です。