中国料理のお店「中国料理白雲」さんが2017年11月初旬から休業となっていました。中国料理白雲は京都では「鳳舞系」と呼ばれるお店のひとつです。休業理由は不明ですが、店頭に貼紙がされており「誠に勝手ながら暫くの間休業させていただきます。」と書かれていました。
今回は「白雲さん休業」と「鳳舞系とは何か」の話題です。
最新情報:こちらの店舗は閉店しています。
中国料理白雲が「休業」中
京都の下鴨にある中国料理のお店「中国料理白雲」さんへ行ったところ、当面の間休業となっていました。
理由は分かりませんが、店頭の貼紙には「誠に勝手ながら暫くの間休業させていただきます。」と書かれており、何らかしらの原因で休業されているようでした。
休業になったのは2017年11月初旬のようです。
中国料理白雲は「鳳舞系」と呼ばれるお店のひとつです。
名物は「椒醤酥鶏(からし鶏)」で、これを食べに来るお客さんでオープンから満席になるようなお店でした。
「鳳舞系」というのは、地元では大変人気のある中華料理を出すお店であった「鳳舞」というお店で修行された方のお店という意味です。
「鳳舞」は2009年までお店があり、私もよく食べに行っていた行列店でしたが、二代目のオーナーが高齢ということもあって閉店しています。
鳳舞系とは
鳳舞のオーナーシェフであった高華吉(こうかきち、1900年頃生~1979年没)さんは、料理店「ハマムラ」の料理長をされていた方で、自分のお店「飛雲、第一樓、鳳舞」を出していたのですが、現在ではすべて閉店されており、お店で働いていた料理人が「飛雲」や「鳳舞」の名を残したお店を続けていらっしゃいます。
それを「鳳舞系」とか「飛雲系」と京都では呼んでいます。
第一樓(高華吉の3店舗目、今の大丸駐車場の場所、閉業)
鳳舞(高華吉の4店舗目で氏自身が内装設計した、読みは「ほうまい」、1967年開業、二代目で2009年閉業)
飛雲白川(高華吉さんのご子息のお店)
鳳泉(鳳舞の料理長である福田功雄さんの店、2009年開業)
龍鳳(飛雲と第一樓と鳳舞で働いていた料理人の店、1975年開業)
白雲(飛雲で働いていた方の店、1978年頃開業か)
鳳飛(飛雲と第一樓と鳳舞で働いていた鳳舞料理長の店、1982年開業、今は二代目)
蕪庵(初代時に第一樓の料理人を使っていた、1930年開業、今は二代目)
芙蓉園(初代は第一樓の初代料理長、1955年開業、読みは「ふようえん」、次男が二代目)
ぎをん森幸(初代はハマムラと飛雲で修行、1955年開業、今は二代目で創業時とは別の場所)
糸仙(芙蓉園で働いていた方の店、1981年開業、芙蓉園の親戚)
竹香(芙蓉園で働いていた方の店、1966年開業、今は二代目)
平安(第一樓で働いていた方の店、2007年開業)
ぎおん翠雲苑(初代はハマムラと飛雲で修行、1962年開業、読みは「すいうんえん」、今は二代目)
鳳扇(鳳舞で働いていた料理人の店、読みは「おおとりおうぎ」、2010年頃に閉店)
鳳舞楼(鳳舞で働いていた料理人の店、2015年開業)
鳳麟(鳳舞で働いていた料理人の店らしい、2010年開業)
なお、高華吉さんが料理長をしていた「ハマムラ」は、京都で最初の中華料理店です。
中国料理白雲 基本情報
「中国料理白雲」さんの場所ですが、下鴨の北大路通沿いにあるお店です。
下鴨といっても、ほぼ鴨川寄り(北大路駅近く)で、京都府立植物園の南側にあります。
北大路駅からなら歩いていくことも可能ですが、自動車などの場合は駐車場がないので、近隣のコインパーキングを使う必要があります。
営業時間:12時~14時、17時~20:30
定休日:火曜、水曜