【京うどん】京都「うどんの種類と特徴」関東や大阪との違いを解説


【京うどん】京都「うどんの種類と特徴」関東や大阪との違いを解説

【京うどん】京都「うどんの種類と特徴」関東や大阪との違いを解説

とにかく分かりづらい京都の一風変わった「うどん」メニューのお話です。京都では「きつね」は甘くないし、「たぬき」は刻み油揚げの餡かけだったりします。また「衣笠(きぬがさ)」とか「しっぽくのっぺい」に「花まき」など聞きなれないメニューがあります。

今回はそれを写真で分かりやすく見比べてみましょう。

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京都の一風変わった「うどん」メニュー


京都には一風変わった「うどん」メニューがある

京都には一風変わった「うどん」メニューがある

京都に生まれて住んでいるなら違和感はないものの、京都以外からやって来た方には違和感があるのが・・・・

京都の「うどん」メニューです。

関西でよく見かける「麺類丼物定食」を提供する看板に「麺類一式」と書かれた大衆食堂で見かけるメニューです。

京都で見かける「うどん・そば」メニュー

きつね(油揚げきざみ・ねぎ、「きざみ」となっている場合もある)

たぬき(油揚げきざみのあんかけ)

甘ぎつね(甘い油揚げ、「きつね」となっている場合もある)

ハイカラ(天かすが入っている)

きぬがさ(甘ぎつねの玉子とじ)

玉とじ(玉子とじ)

けいらん(あんかけ玉子とじ)

しっぽく(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草、志っぽくとも書く)

のっぺい(しっぽくのあんかけ)

おかめ(五目)

花まき(焼き海苔・ほうれん草・わさび)

親子(玉子・鶏肉)

他人(玉子・牛肉や豚肉)

~なんば(青ねぎが入る)

※写真のメニューは「きくや(太秦)」さんのもので2022年3月頃に惜しまれつつも閉店しました。
※「麺類一式」については別記事を参照

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京うどんの「きつね・たぬき・甘ぎつね・きざみ」は関東や大阪とは違う


京都で「きつね」は刻んだ油揚げのうどん

京都で「きつね」は刻んだ油揚げのうどん

きつねうどんは大阪発祥とされていて全国的に「きつねうどん」として広まっています。

一般的には「きつね」は甘い大きな油揚げがのったもので、大阪でも「きつね」と言えば甘い大きな油揚げがのった「きつねうどん」のことを言います。

たぬきは一般的には天かすがのったうどんやそばで関東発祥です。しかし、大阪では「たぬき」というと「きつねそば」のことになります。

※大阪では「きつね=甘い油揚げのうどん」で「たぬき=甘い油揚げのそば」のこと。

大阪では天かすがのったうどん・そばは天かすは捨てるものという認識であったため「関東の人はハイカラやな」と皮肉り「ハイカラ」と呼ぶようになりました。

しかし、京都ではさらに違います。

京都の「きつね・たぬき」

きつね(油揚げきざみ・ねぎ、「きざみ」となっている場合もある)

たぬき(油揚げきざみのあんかけ)

甘ぎつね(甘い油揚げ、普通に「きつね」となっている場合もある)

京都の「きつね」は刻み油揚げ、餡かけが「たぬき」

京都の「きつね」は刻み油揚げ、餡かけが「たぬき」

京都で普通に「きつね」といえば「甘くない油揚げきざみ」がトッピングされています。京都では大きな油揚げをほうばるのは上品といえず刻んで食べるのが普通です。

そして「たぬき」は、それが「餡かけ」になったものです。

一般的な関東の「きつね」は、京都では「甘ぎつね」と呼ばれ区別されていて、甘い油揚げが入ったものです。

ただし、京都の老舗でも「甘ぎつね=きつね」と表記しているお店はあります。その場合、京都のきつねは「きざみ」と書かれている場合もあります。

※写真は「きくや(太秦)」さんのもので2022年3月頃に惜しまれつつも閉店しました。

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きぬがさ(衣笠)


きぬがさ(甘ぎつねに玉子をとじたもの)

きぬがさ(甘ぎつねに玉子をとじたもの)

さて、かなりややこしい「きつねたぬき」の種類から始まりましたが、ここで「きぬがさ(衣笠)」という種類のうどんもあります。

これは「きつねとじ」とも呼ばれ、ここでも「きつね」が出てきますが、どう違うのでしょうか。

京都の「きぬがさ」

きぬがさ(甘ぎつねに玉子をとじたもの)

実は、甘ぎつねに玉子をとじたものを「きぬがさ」というのです。

写真は「きざみ」の刻み方より少し大きめで、甘い油揚げが玉子とじになったものです。

なお、上の写真のものは「海苔九条ネギ山椒」も入っています。

※写真は「きくや(太秦)」さんのもので2022年3月頃に惜しまれつつも閉店しました。

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玉とじ・けいらん


「けいらん」は餡かけ玉子とじのこと

「けいらん」は餡かけ玉子とじのこと

京都の麺類一式のお店に行くと、だいたいあるのが「けいらん」です。

京都の方だと「けいらんうどん」は結構身近で、京都うどんらしさを感じるのではないでしょうか。

京都の「玉とじ・けいらん」

玉とじ(玉子でとじたもの)

けいらん(鶏卵)(あんかけ玉子とじ)

玉子とじ」と「けいらん」の2種類ありますが、これは後者が餡かけのことです。

地元では、この「けいらん」を食べている地元のお客さんを結構見かけ、私もこれが一番お気に入りです。

※「力餅食堂」さんにて撮影

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しっぽく・のっぺい


しっぽく(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草)

しっぽく(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草)

京都では「しっぽく」というトッピングに「しいたけかまぼこ湯葉ほうれん草」などが乗ったものがあります。

それが餡かけになると「のっぺい」になります。

※写真は「きくや(太秦)」さんのもので2022年3月頃に惜しまれつつも閉店しました。

のっぺい(しっぽくのあんかけ)

のっぺい(しっぽくのあんかけ)

京都の「しっぽく・のっぺい」

しっぽく(志っぽく)(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草などがトッピング)

のっぺい(しっぽくのあんかけ)

ぱっと見は「おかめ」や「五目うどん」に似たものですが、シイタケと湯葉が入っているのが特徴です。

※わら天神「大力餅」さんにて撮影地図

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おかめ(五目)


おかめ(五目)は関東発祥で京都の店ではあまり見ない

おかめ(五目)は関東発祥で京都の店ではあまり見ない

おかめ」は京都でも稀に見かけるのですが、京都のものではないため、扱うお店は少ないようです。

おかめ」はトッピングに「ナルトかまぼこわかめ鶏肉ほうれん草しいたけうずら卵」などが乗ったものです。

いわゆる「五目」と呼ばれるものと同じで、東京が発祥とされています。

「しっぽく・のっぺい」と似ていますが別のものです。

京都の「おかめ」

おかめ(東京が発祥で京都でも見かけるが多くはなく、鶏肉やうずら玉子が使われている)

※太子道「招福亭支店(閉店)」さんで撮影地図

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花まき


京都の上七軒界隈で食べられている「花まき」

京都の上七軒界隈で食べられている「花まき」

京うどんの中でも、あまり聞かないのが「花まき」です。

花まきとは「焼き海苔ほうれん草わさび」が入ったもので、トッピングがお茶漬けに似たものになっています。

京都の上七軒界隈で食べられているもので、飲んだ後の「お茶漬け」のような感覚で食べられていたそうです。

京都の「花まき」

花まき(焼き海苔・ほうれん草・わさびがトッピングされたお茶漬けに似た内容)

※上七軒「ふた葉」さんにて撮影地図

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関西・京都では「なんば」が付くと青ねぎが入っている


カレーなんば(カレーうどんに青ねぎが入っている)

カレーなんば(カレーうどんに青ねぎが入っている)

大阪や京都では、うどんの種類に「なんば」と付いたメニューがあります。

関東では「南蛮(なんばん)」と呼ばれますが、大阪や京都では「なんば=難波」で大阪の「ねぎ」のことを意味します。

もちろん京都では「九条ねぎ」が使われますが、メニューに「~なんば」と書かれていれば「青ねぎ」が入っているという意味です。

※鴨南蛮と鴨なんばの違いについてはこちらの記事が詳しいです、
※大阪のねぎ「難波ねぎ」についてはこちらの記事を参照

※上京区「一休庵」さんにて撮影地図

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京都の「うどん」の種類 まとめ


一番ややこしいのは「きつね・たぬき」の違い

一番ややこしいのは「きつね・たぬき」の違い

京都の分かりづらい「うどん」の種類まとめでした。

分かりづらいのは特に「きつね・たぬき」のところです。

京都では「きつね」は甘くない油揚げを細かく刻んだものが入っており、それを餡かけとじになると「たぬき」です。

甘い油揚げは「甘ぎつね」と言い、それを玉子でとじると「きぬがさ」です。

他にもある京都のうどん

あんかけ(あんかけ素うどん)

五目あんかけ(あんかけ五目うどん)

他人(牛肉や豚肉の卵とじ)

ハイカラ(天かす)

京都には「麺類一式」と書かれた大衆食堂がたくさんありますが、そういったお店で食べることができます。

修学旅行の際に、中学生や高校生の社会見学のテーマなどで扱うと面白いテーマだと思いますよ。

※「麺類一式」については別記事を参照
※この記事は2017年5月25日に初めて記事として公開され、その後2024年2月26日にリニューアル記事に更新されました。