今日の報道番組でやっていたのですが、マレーシアやタイなどの観光客が行く人気のスポットが、大阪の「ドンキホーテ」なんだそうです。
買われるのも、安くておいしくて、日本でしか入手できないものに人気が集中しています。
憧れの町「京都」では、もう生き残れない
マレーシアやタイなどの観光客が行く、関西の人気スポットは大阪の「ドンキホーテ」なんだそうです。
たいていのツアーコースに、大阪のドンキが入っているのです!
これは、観光関係者には、大変重要な話でしょう。
買われるものは、安くておいしくて、日本でしか入手できないものに人気が集中していると言います。
「キットカットの抹茶味」が飛ぶように売れるといいます。
タイでは人気で、日本でしか買えない商品が選ばれています。
これって「抹茶」なのですが、宇治抹茶といえば京都です。
しかし、京都の出足はとても遅く、2014年春くらいから、やっと「宇治茶」をボチボチとアピールし始めたばかりです。それも、ローカル番組のローカルCMです(笑)
そして、さらに売れているのが「うまい棒」だそうです。
安くておいしいものですね。
京都市の役人はなにをやっているんでしょうか?
「京都あまざけ味」とか京都市から提案すればいいのです。
他にも、日本じゃないと買えないものはたくさんあります。
三ツ矢サイダーの飴
消せるボールペン
こういうものが売れているというのです。
これ、京都の観光地では売っていません!なぜ売らないのでしょうか?
どんどん便乗すべきなのです。
そして、外国人が必ず食べるのが「かに道楽」です。
どちらも観光ガイドブックに大きく取り上げられています。
「かに道楽」が日本を代表するようなおいしいカニを出しているわけではありません。
むしろ、カニ料理では安い部類の庶民的な店です。
安くもありませんが、決して高い部類ではないのです。
こういうところが好まれるのです。
京都にもありませんが、京都の「かに道楽」に外国人観光客が集まっているだなんて聞きません。
京都の観光課は何を見ているのでしょうか?
大阪の大衆食堂のようなお店は京都ではあまり見かけることはありません。
京都にはお高くとまった「京料理」とかありますが、コストパフォーマンス悪いうえに食べたくないような「湯葉」とかアピールしています。
先斗町付近には、結構庶民的な店もあるのですが、そういうところはアピールされません。
京都は別格だと思っていたら、外国人は誰も来なくなるかもしれません。
はたして、それで良いのでしょうか?
京都に観光客は来ているのか?
京都は「日本で一番観光客が多い都市」
ではありません。
京都府は「観光入込客数及び観光消費額」のデータを京都市だけ除外して公開しています。
京都市のデータは、京都市産業観光局が調査した平成24年(2012)の「京都観光総合調査」に掲載されている「月別宿泊者数」を見ると、以下のようになっています。
日本人と外国人の観光客が毎月100万人が宿泊すれば良いというデータになっています。
日本全体では、2014年3月期の単月訪日外国人数が過去最多の105万1千人となっています。
つまり、毎月訪日する外国人観光客数(日本全体)と京都に入洛する全観光客数はほぼ同数と言えます。
実際、京都の観光客を見ていると、外国人客と思われる人が多いとは思えません。ほとんどが日本の高齢者です。
では、京都に外国人観光客はどれくらい来ているのでしょうか?
「月別京都市宿泊外国人客数」のデータです。
京都では、外国人観光客は月に10万人超えれば御の字という結果なのです。
さきほど、日本には毎月100万人の外国人観光客が来るとデータでありましたが、京都にはたった1/10しか来ていないのです!
ちなみに、京都で多い外国人は「台湾」と「アメリカ」だと言われていますが・・・・
このデータを見ると、日本全体では「台湾」も「アメリカ」も主な来訪客ではありません。
訪日する外国人の多くは「韓国」と「中国」で日本全体の観光客で4割超えるのです。
こう見ると、「台湾」と「アメリカ」が多いという京都がニーズにあった観光地ではないということが見えてきます。
「JTB総合研究所」が2014年3月31日に出したデータによると、訪日外国人が一番行きたい都市の1位は「京都」で、2位が「東京」というデータになっています。
しかし、現実には来ていません!
日本で観光客が一番多いのは「東京」です。
・東京(51.3%)
・大阪(24.0%)
・京都(17.3%)
・神奈川(12.7%)
・千葉(9.8%)
ほぼ「東京」で独占です。
京都は、外国人の行きたい場所1位でありながら、実際には東京に行っているのです。
これは「羽田」と「成田」に乗降客が集中するからなのは明白です。
ここに、京都観光を復興させるカギがありそうな気がします。
京都に外国人観光客を誘致するには何が必要?
京都に外国人観光客を誘致するには、まずは何が必要なのでしょうか?
空港? (無理です)
リニア? (違います)
「日本の将来、関西の将来を考えた場合、最もふさわしいのは京都ルート。われわれには、そう主張する責務がある」(山田啓司・京都府知事)。
「これまでも“オール京都”で、一丸となって取り組んできた。いよいよこれから。世論形成が勝敗を決める」(門川大作・京都市長)。
京都ではリニア誘致をしたいと考えている政治家が多いです。
つまり、東京から大阪に行く前に京都に立ち寄ってもらいたいのです。
しかし、京都にリニアを誘致するのは間違っています。
外国人は高いホテルなどには泊まりません。欧米人なんかTシャツにGパンでリュックを背負って、京都の簡易宿泊所に泊まっていたりします。韓国人も豪勢なホテルに泊まらないような若い女の子が多いです。
中国人はホテルに宿泊する人も多いのですが、大阪に宿泊することが多いのです。
そう考えれば、必要なのは大阪~京都間の直通電車なのです。
リニアは京都には不要?
いくら時間が短いといっても、大阪~京都間でリニアを使うとか料金が高すぎます。
それに、リニアが開通するのは「2045年」です。あと30年以上先の話です。
どうでもいい、なんの影響もない京都に無関係の話なのが「リニア」なのです。
観光地としての京都は実質的に「清水・祇園」のことを言う
京都が観光地として「東京に負けている」のは、「観光資源」がニーズに合っていないからではないでしょうか?
それもそうかもしれません。京都には「観光資源」が少ないのです。
・有名なのは「清水」「祇園」くらい
・人が集中するのも「清水」「祇園」くらい
・「清水」「祇園」にあるのが繁華街
・他は寺社仏閣しかない
・それも、観光資源が集中せず、分散している
・かといって、市内を移動する手段が少ない
・結局、見られるだけじゃダメ
・観光ついで寄れるものも必要
京都観光されるとわかりますが、京都市内で観光客が集まるのは、「清水」周辺と、近くの「祇園」界隈です。
それ以外だと、「金閣・嵐山エリア」や「宇治」がありますが、上に比べたら規模は相当小さくなります。
京都観光というのは、実質的には「清水・祇園」周辺観光のことを言うのだと思います。
京都はつまらない?
京都観光で「銀閣寺」とか行ってあまりのつまらなさに激怒した方も多いのではないでしょうか?
よくよく考えると、京都ってこういう場所ばかりです。
では、なぜそれで成り立っているのでしょうか?
それは、観光業者に聞けばこう答えます。
「修学旅行客が多いからだよ」
京都で一番多い観光客は修学旅行なのです。
実際、この時期は、コンビニなどでマイクロバスやタクシーに乗った修学旅行生をたくさん見ます。
高校生のくせに、あらかじめマイクロバスやタクシーをチャーターして豪勢な旅行をするのですが、タクシーにするのはお寺や神社を巡ったりするのに都合が良いからです。
大阪は観光誘致を頑張っていた
大阪市では、関空へのLCC増便も行い、観光客誘致の施策も行ってきました。
そのために専用の職員を、2012年頃から一般募集していました。
そして、大阪に人が集まるようにしていました。
しかし、京都ではそんなことはまったくしていません。リニア誘致を叫んでいるだけです。
京都の政治が取り組んでいるのは、京都の北の丹後の方ばかりです。
過疎著しい日本海側のなにもない地域を活気づけようとしています。
ちょっと視点がズレているような気がします。
必要なのは企業の誘致
京都で必要なのは、経済の復興です。
主に「観光業」なのですが、それだけではもう人は集まりません。
必要なのは恒常的にいる人々で、それを増やすには企業誘致しかありません。
京都水族館とかつくっている場合ではなく、企業誘致すべきなのです。
人が集まれば、周囲の出店も増えて活気が出ます。
活気が出れば、観光客も訪れます。
観光客は増えれば、さらに出店も増えます。
この循環構造が経済には大事なのです。
これがまったく出来てないのが「京都」だと思います。
京都駅から主要観光地まで行く最適な行き方(手段)を地元視点でまとめました。京都をバスで観光するのは時間の無駄で、JRや地下鉄にタクシーなどを適切に使っていくのが時短にもなります。「三十三間堂・清水寺・祇園四条・八坂神社・南禅寺・下鴨神社・上賀茂神社・金閣寺・北野天満宮・嵐山・伏見稲荷大社」など京都の主要観光地を完全網羅しました。
京都と言えば観光地ですが、今回は住んでいる者から見た京都の便利な生活ハックを書いてみたいと思います。「京都に住んでみたい方」また「観光でお金使いたくない方」に向いた記事になります。「激安スーパー・食べ放題バイキング・激安賃貸」などの情報も豊富です。
京都の穴場案内 「京いってみた」 や「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。京都の起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。