わら天神の屋台うどん 京都で46年の歴史に幕

京都の「わら天神」北側で屋台うどんをだしていたお店(通称:わら天神の屋台うどん)が、2016年7月9日の営業をもって地元の常連さんに見送られて営業を終了しました。取材は最終日の深夜(7/10 3時)に行いましたが、すでに23時には完売御礼の状態だったといいます。

金閣寺近くのバイカル脇の駐車場で46年も営業していた屋台ですが、地元の方でも知らない方は多かったと思います。しかし、閉店を聞きつけた常連さんでここ1週間ほどは賑わったそうです。

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わら天神の屋台うどん


わら天神の屋台うどん 外観

わら天神の屋台うどんは、京都のわら天神を北上したところにある「バイカル金閣寺店」の南側の駐車場「小草ガレージ」で46年もの間営業しつづけてきた伝説のおうどん屋さんです。

しかし、2016年7月9日の営業をもって、京都で46年間も駐車場の片隅で営業していたお店が閉店となりました。

最終日は、5/9 21時から営業開始で、常連さんが閉店の知らせを聞いて多くの方が集まったそうです。

伺ったのは、5/10深夜の閉店間近(深夜2:30頃)で、その時間にはすでに完売御礼状態となっていました。お話では、23時には売り切れてしまったとのことです。

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最後の団らん


わら天神の屋台うどん 内観

訪問した時には、常連さん3人とご主人が会話を楽しんでいました。

突然の訪問でしたが、皆さん気さくに受け入れてくださり、少しの間でしたがお話など聞かせていただくことができました。

常連さんと語り合うご主人

常連さんのひとりは、「ここで奥様と出会って結婚された思い出の地」だと語り、もうひとりの方は「伏見区から自転車で通った」とかなり遠方から来ているようでした。それにしても、伏見からここまで自転車で来るとかすごいです。

また、「裏メニューに、ニシンうどんがあってね」などのお話も聞かせていただきました。

常連さんは20年ほど通われている皆さんで、「テレビのアンテナは自分が設置したんだ」と昔を懐かしむようにお話もされていました。

わら天神の屋台うどん 内観2

わら天神の屋台うどん 屋台部分

お店は本当に屋台ですが、運動会などで使うテントになっていて、その上にブルーシートをかぶせて雨露をしのげるようになっています。

その中には丸椅子が置いてあります。

メニューは一応あるのですが、お客さんの好みとかでいかようにもなるという気軽なお店とのことで、辛さの調節とかなどもできたそうです。

わら天神の屋台うどん メニュー

メニュー札は常連さんに配られ、記念に持ち帰るとのことだったので、撮影させてもらいました。

きつね うどん・そば 550円
天麩羅 うどん・そば 600円
かやく うどん・そば 600円
肉 うどん・そば 650円
カレー うどん・そば 700円

口コミでは、お出汁のとてもおいしいお店だったとのことで、ある常連さんは「カレーうどんがおいしい」、また他の常連さんは「きつねうどんがおいしい」と聞かせてくれました。

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地図には「おいしいカレーうどんの屋台」と記載

場所は、西大路通と氷室道の十字路のところで、その南西の「小草ガレージ」の一角です。

西大路通を通った方なら、一度は目についたことがあると思います。

小さな屋台が、片隅にポツンとあり、昼間はやっていませんが、夜になるとうっすらと灯りがともされるお店でした。

わら天神の屋台うどん ご主人

ご主人も、とても気さくな方で、今年72歳とのことでした。

ネットの地図では「おいしいカレーうどんの屋台」と書かれていますが、正式な店名などはないようで、46年もの間「名無し屋台」として営業してきました。一部では「おかざき」とも呼ばれているようですが定かではありません。

一般的には「わら天神の屋台うどん」などと呼ばれて親しまれてきたようです。

京都府京都市北区衣笠北天神森町40付近
営業時間:21時~深夜3時
定休日:不定休

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46年の歴史に幕


46年の歴史に幕

お店のご主人は、2016年7月10日深夜2時45分にお店の灯りを消し、その瞬間をもって開店から46年の歴史が終了しました。

写真は「わら天神の屋台うどん」として地元の皆さんに親しまれたお店の終了の瞬間です。

屋台は地元の常連さんなども加わって、少しずつ解体していくとのことです。

ご主人、本当に46年間お疲れ様でした!


うどん

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