今回の「京都案内」は「和江神社(わこう神社)」という京都市南区吉祥院にある神社です。和江大龍神とも呼ばれ、京都の有名企業である「ワコール」の神社です。「和江(わこう)」というのは「ワコール」の前社名「和江商事」で、要するに「ワコールの神様」のことになります。
現在でも、ワコール本社敷地内に立派な鳥居と社があります。
京都の「和江神社」にはワコールの龍神が祀られている
今回の「京都案内」は、京都市南区吉祥院にある神社「和江神社」を紹介します。
こちら、一見すると普通の神社ですが、そんじょそこらの神社とは違います。
実は、この「和江神社」には・・・・
ワコールの龍神様
が祀られているのです。
和江大龍神
この「和江神社」なのですが、京都のワコール本社にある神社なのです。
本祭神は「巌の御魂」と「瑞の御魂」そして「和江大龍神」とあります。
瑞の御魂(みずのみたま)
厳の御魂は「天照大神」、瑞の御魂は「玉依姫命」、いわゆる太陽と月でよくある祭神です。
「和江大龍神」は、湖国の北部(滋賀県北部)にいた龍一族のこととされ、京都の守護神としてワコール創業の地(発祥の地 = 京都市中京区二条通東洞院東入)の敷地内にあった古木に鎮まっていたと言われています。
ちなみに「和江」は「わえ」ではなく「わこう」と読みます。これが「ワコール」という会社名の由来です。
滋賀県の近江のことを「江州(こうしゅう)」と言うのですが、江州に和す(やわす)で「和江(わこう)」という創業者の思いがあったそうです。(ワコールの歴史より)
ちなみに、ワコールは1946(昭和21)年7月創業(和江商事株式会社)です。
和江神社 基本情報
和江神社(和江大龍神)は、昭和32年7月にワコール西大路工場が開設された際に勧請され、その後の昭和43年11月に今の「ワコール本社」敷地内に遷座した神社です。
社記を見るかぎりでは、「和江神社(和江大龍神)」と呼ばれたのは、1957年「ワコール株式会社へ商号変更」した時からのようです。
JR「西大路駅」のすぐ近くで、東海道新幹線の線路沿いにあります。
ワコール本社敷地内なので、通常は参拝などはできません。