京都の街角に「カルピコ」のステッカーが残っていたので二度見してしまいました。
京都市上京区の酒屋だった家屋の柱に貼られているステッカーで、左が紫色の「グレープソーダ」で右が緑色の「プラムソーダ」です。
1970年頃から1980年代まで主流だった内容量250mlの細長いアルミ缶にイージーオープン缶と記載があり、値段は標準小売価格¥60と書かれています。
文字は上から「カルピス K.K.」「カルピコ」「グレープソーダ・プラムソーダ」と書かれています。カルピコのアルファベット表記は「Calpico」です。
中身はジュースでグレープ味とプラム味のカルピスソーダ(炭酸飲料)です。合成(人工)着色料や保存料に人工甘味料などの合成添加物は使用されていません。
販売は1973年(昭和48年)でカルピスソーダも同年販売です。カルピスソーダのフルーツ味付きが「カルピコ」でライバルの「ファンタ(コカ・コーラ社)」に対抗する商品として販売されました。
私が小さい頃、カルピスソーダはよく見る飲料でしたがカルピコは見かけませんでした。私が覚えている缶ジュースの値段は60円ではなく70円だったので60円だった頃の記憶がないだけかもしれません。販売は1970年代後半に売れ行き不調で終了したようです。
前述のイージーオープン缶は缶切りが不要なふたの開け方のことで、カルピコの場合はプルトップ式のふた(プルタブ分離式)が採用されています。1965年以降の缶ジュースに採用されているふたの開け方で、それ以前は缶に二か所の穴を開けて飲むという方法が主流でした。1989年以降はプルタブがゴミとして路上に捨てられることが多かったためプルタブが本体に残る方式(ステイオンタブ)に切り替わっています。
ちなみに大阪の喫茶店ではカルピスのコーラ割りを「キューピット」や「カルピコ」と呼んでいることがあります。
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