京都府亀岡市で日本初となる「レジ袋禁止条例」が2021年1月1日に施行されました。それによって亀岡市内での買物が激変、その様子を実際に亀岡市で買い物をして確認してきました。
亀岡市でプラスチック製レジ袋が全面禁止
2021年1月1日から京都府亀岡市で「レジ袋禁止条例」が発令されました。
プラスチック製レジ袋を有料・無料で配布するのを全面禁止にするという厳しい措置です。
レジ袋禁止条例は2020年3月に可決した条令で亀岡市内にあるスーパー・コンビニ・物品販売店などの小売り店700店舗すべてで一斉に施行されました。
日本では亀岡市が初めてで、2021年現在で亀岡市での買い物でプラスチック製レジ袋を見ることがありません。
では、亀岡市ではどのようにして買い物をするのでしょうか。
市内の店舗を巡って買い物をして、その実態を見てきましたのでレポートします。
コンビニ(セブンイレブン)
亀岡市内のコンビニで買い物をしたところ、買い物袋がないのでそのまま渡されました。
店員から「袋はいりますか?」とも聞かれません(お店によっては有料紙袋があります)。
買ったのはパン・ドリンク・カップ麺で袋が欲しいところですが、マイバッグを持っていかなければならない状況となっています。
洋服店(ワークマン)
さて次は「ワークマン」で買い物をしてみました。
買ったのはスリッパ、Lサイズで大きいものですがレジで袋に入れることなく、シールを貼ってそのまま渡されました。
こちらでも袋について聞かれることはなく、亀岡市では袋という存在が消えたかのような錯覚に陥りました。
本屋(大垣書店)
一番衝撃的だったのが本屋です。
大垣書店では本のビニールシートをはがした後にシールを付けた輪ゴムを本に巻き付けるのです。
本に直接シールを貼るのはしのばれるということで、シールのついた輪ゴムを本に巻き付けるという方法です。
なかなかよく考えたものだなと感心しました。
なお、紙袋は有料になっています。
ハンバーガーショップ(マクドナルド)
マクドナルドでは紙バッグが有料化されていました。
何も言わなければ、従来通りに商品を小さい紙袋に入れて渡されます。ここまでは無料です。
品数が多い場合はこれまではビニール袋に入れてくれましたが、今は紙バッグを有料で配布しています。
牛丼店(吉野家)
牛丼店「吉野家」にも行ってみました。
店員さんに袋がいるか聞かれるので、必要な場合は1枚10円で紙袋が提供されていました。
なお、2月28日までは亀岡千代川店限定でマイバッグ持参で買うと合計金額から30円引くというサービスも実施していました。
家電量販店(エディオン)
家電量販店の「エディオン」では紙袋が有料になっていました。
大きさが3種類、値段は9円~30円となっています。
亀岡市のお店ではプラスチック製レジ袋が禁止されただけではなく紙袋も有料化されているのです。
スーパーマーケット(イオン)
では、スーパーマーケットで買い物する場合はどうなるのでしょうか。
イオンでは紙袋が有料で配布されており、必要な場合は購入するようになっていました。
私が小さい頃、昭和の時代にはスーパーに買い物に行くと紙袋に入れて帰ったもので、40年ほど前までプレスチックのレジ袋を見たことがありませんでした。
破れやすくて持ちづらくて、プラスチック製レジ袋が普及しはじめた時は便利だなと感じたものです。
まとめ
さて、レジ袋禁止条例が発令された京都府亀岡市で買い物をした感想ですが、亀岡市が目指すものは脱プラスチックよりも廃棄物を減少させようとする取り組みだと思われました。
プラスチックの代わりに紙袋を使えば良いという話ではなく、紙袋も有料化してマイバッグを使ってもらいたいということなのだと思います。
そうすることで廃棄物は減り、地球温暖化・石油資源の節約・森林保護などに貢献できるという話です。
私は不便だなとは思いましたが亀岡の皆さんは普通に買い物をされていました。