今回の「京都案内」は観光地である嵐山でも、観光客があまり来ない場所(秘境)である「奥嵐山」まで歩いてみました。書いたとおり嵐山の奥のことですが、そこには渓谷があって絶景を間近に見ることができます。
では、そんな「奥嵐山」とはどんな所なのでしょうか。
京都の渡月小橋の先にある秘境「奥嵐山」を見に行ってみた
京都の有名な観光地「嵐山」、ここに「奥嵐山」があるのをご存知でしょうか?
清滝?それとも化野(あだしの)?
いえ違います。
大堰川(おおいがわ)の上流域にある秘境のことです。
渡月小橋の脇道が「奥嵐山」への入口
嵐山モンキーパークへ行く道、桂川の上流域である大堰川にかかる橋「渡月小橋」の脇道が「奥嵐山」への入口です。
といっても分かりづらいと思いますので地図を一度ご覧ください。
この大堰川(桂川上流域)の南西側を通る小道を行くと嵐山の奥に行くことができるのです。
ちなみに、この道の北東側(川の対岸)が「嵯峨野」であり、この道がある側を「嵐山」と言います。
嵐電「嵐山駅」があるのが嵯峨野で、地名的には嵐山ではありません。
渡月橋の撮影にオススメな絶好ポイント
さて、この奥嵐山へ続く道を歩いていると対岸の嵯峨野が見えます。
そして有名な「渡月橋」が見えるのですが、渡月橋の撮影は「渡月橋北詰右側」か「奥嵐山へ続く道」で行うのがオススメです。
特にこのポイント(上写真)は西側から逆光にならないで撮影できるポイントになっています。
同じ話で、この道から大堰川を遊覧する船を撮影すると風情のある写真が撮影できます。
対岸の嵯峨野から同じ場所を撮影すると、時間帯や天候によっては逆光になるので、こちら側から撮影するのもオススメです。
ということで、ここでしばし渡月橋や遊覧船を撮影して、さらに奥へ行ってみます。
史跡名勝「嵐山」
さて、嵐山というのは渡月橋の南側にある山のことです。
地名として言われている「嵐山」というのは山の名前のことで「イワタ山、嵐山、カラスヶ岳」を総称して「嵐山」と呼ぶのです。
・嵐山(360m)
・カラスヶ岳(400m)
その嵐山と大堰川の間にあるのが、今回歩いている道です。
ちなみに「嵐山」というのは、元は「荒巣山(あらすやま)」と呼ばれていた山のことで、それが転化して「嵐山」と呼ばれるようになりました。
戸無瀬の滝
歩いていると「戸無瀬の滝(となせのたき)」が見えてきます。
平安時代から和歌に詠まれる滝で、江戸時代には嵐山の名所だったところです。
今はなんか小さい滝でしかありませんが、昔は対岸からも見えるほどの大きな滝だったのだそうです。
滝が縮小したのは、江戸時代に角倉了以による保津川の開削工事が行われたからで、その時に滝の大半が削られたとのことです。
琴ケ瀬茶屋
さて、この道の半分くらい行ったところで「琴ケ瀬茶屋」が見えてきます。
ここテレビやネットで話題になることがあるのですが、ボートでしか行けない茶屋として紹介されています。
でも、実際には歩いていけたりします。
冬は営業していないので寂しいものですが、紅葉の時期まではここで飲み物などの販売が行われています。
GREAT VIEW
道の途中に「GREAT VIEW」と書かれている看板が数箇所ありました。
これは「千光寺」さんの看板で、西洋人観光客向けに設置されたもので英語で書かれていました。
「GREAT VIEW」いわゆる絶景のことですが、この先には確かに絶景があるのです。
奥嵐山の絶景
ということで、奥嵐山まで到着です。
大堰川の遊覧船がたくさんいて、河原の広い渓谷になっていました。
ここ、前々から紹介している「嵐山公園 亀山地区」の展望台から見える場所なのです。
上から見るか、現地まで行って下から見るかですが、ここあまり観光客が来ない場所なので、そういう場所が好きな方にはおすすめです。
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