京都では「お盆」が2018年8月9日からスタートしています。8月10日までは「お精霊迎え(おしょうらいむかえ、おしょらいむかえ)」の日で、8月16日の「お精霊送り(おしょうらいおくり、おしょらいおくり)」までお盆が続きます。京都市内では各地の寺に「お精霊さん(おしょうらいさん、おしょらいさん)」と行って先祖の霊を迎えるための準備をされていました。
今回は地元の妙心寺の「お精霊迎え」へ行って来ました。
京都の「お精霊さん」がスタート
8月9日、京都で「お盆が実質的に始まる」日です。
京都では「お精霊さん(おしょうらいさん、おしょらいさん)」と呼ぶ行事が市内のお寺さんで始まり、先祖の霊にお供物を納める行事がスタートします。
・お精霊送り、五山送り火(8月16日)
8月9日~10日が「お精霊迎え(おしょうらいむかえ)」で、先祖供養が各地のお寺さんで始まります。つまり「先祖の霊がお盆に帰ってくる」ので、それを迎える行事です。
8月16日は「お精霊送り(おしょうらいおくり)」となり、お盆も終わって先祖の霊が帰っていくのをお見送りする日です。
お精霊は「おしょうらい、おしょらい」と読みますが、京都では「さん」を付けて「おしょうらいさん、おしょらいさん」と呼んでいます。
上の写真は妙心寺の「お精霊さん」で、「灯籠供養」や「ろうそく・線香による供養」さらに「むかえ鐘」などでご先祖様の霊を迎える行事が行われていました。
「おしょうらいさん」と「う」を付ける付けないの違いはありますが、意味は同じで漢字も同じです。
ただし、他地域では「御招霊(ごしょうらい、ごしょうれい)」と呼ぶ所が多いと思います。
妙心寺 お精霊迎え 2018
近所の「妙心寺」でも、この「おしょうらいさん(お精霊さん)」が始まっていて、お精霊迎えのときだけ撞ける鐘をついたり、ローソクや線香を灯したりして先祖の霊を迎える準備をしている京都市民の姿がありました。
鐘を撞いたり、ローソクを灯すのはご先祖さまが帰って来る場所を間違えないようにという合図のためです。
先にローソクか線香を灯して、その後に鐘を3回撞くことになっています。
・迎え鐘(無料)
・水塔婆(300円)
鐘を撞いたら、次は「水塔婆」を書いてもらいます。
ご先祖様の戒名を書いてもらって、法堂で供養してもらうのが「水塔婆」です。
でも、ここまでしないで「ローソク、迎え鐘」だけして終わる方もいます。
8月9日は初日なので、午前中に水塔婆を書いていただいている方もたくさんいらっしゃいました。
妙心寺青空市場
境内では「妙心寺青空市場」というエリアがあって、コーヒーやアクセサリーの屋台が出ていました。
夜にはテキヤさんの屋台も出るそうです。
今年初出店のカフェ「HOME(オム)」さんの屋台ではアイスコーヒーなどのドリンクが300円で販売されており、ちょっと一休みできるようになっていました。
妙心寺 お精霊迎え への行き方(アクセス方法)
お盆にご先祖様を迎えるための方用に「妙心寺」への行き方も書いておきます。
妙心寺は、JR山陰本線「花園駅」から南門まで徒歩5分ほどの所にあります。
かなり大きなお寺で、京都でも有数の広さがあります。
北門もあって、地元の方は北門や東側の裏道から入ることが多いと思います。私も北門もしくは東側の道からバイクで入って、境内に駐輪してお参りしています。
地元の方なんかは自転車、バイク、自家用車で境内に入っていく方が多いので、自動車が走っていても驚かないでくださいね。
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