京都にある世界遺産のひとつ「銀閣寺(慈照寺)」、日本史の教科書にも出てくる有名な建物ですが、この屋根の上に「サワラ」がいるのはあまり知られていません。お詳しい方であれば、屋根の上にいるのが「鳳凰(ほうおう)」というのはご存知だと思いますが、サワラもいるのです。
よーく見ないと分からないので、写真を多く用意して「銀閣寺のサワラ」を紹介したいと思います。
京都「銀閣の屋根にはサワラ」がいる?
京都の銀閣寺、世界遺産のひとつで、正式には「慈照寺」という名前のお寺です。
東山の山麓にまるで隠居するかのように建っています。
この銀閣の屋根には秘密があるそうで、2018年6月23日放送『世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団』で、その秘密が紹介されます。
その秘密とは・・・・
銀閣寺の屋根にはサワラがいる
というもの。
これ、知っている人は知っているし、もし一度でも行って記憶力が良い方ならすぐに思い出すことでしょう。
銀閣の屋根にはサワラがいるんです。
では、写真で銀閣の屋根を見てみましょう!
銀閣の屋根にサワラがいるのか検証する
ということで、上の写真が銀閣の屋根の上です。
見えるのは「鳳凰(ほうおう)」だけですが、よく目を凝らしてみてください。
見えますよね?「サワラ」
わかりづらい方のために、角度を変えてもう一度見てみましょう。
鳳凰のすぐ下、サワラがいます。
ということで見えましたでしょうか、そうなんです!
銀閣寺の屋根の上には「サワラ」がいるんです!(えー)
銀閣の屋根にいるサワラの正体とは?!
この銀閣の屋根にいる「サワラ」ですが、見学路の途中でサンプルがあるので、触ってみることもできます。
上の写真が、その「サワラ」です。
銀閣の屋根は、屋根の上に厚さ3ミリ程度の板が敷き詰められており、それを少しずつずらしながら重ねて「竹釘」で固定する工法で作られています。
この板を「サワラ」というのです。
サワラはヒノキのひとつで、寺社仏閣の屋根で多く使われています。
この屋根を「杮葺(こけらぶき)」というのですが、湿気に強く、年輪に直角に割ってできた板は割れにくいので、こういった屋根で使われているのです。
柿葺では「サワラ」を使うので、屋根の上には「サワラ」がいるということになるわけです。
これ日本語の「同音異義語」の話ですが、まぁなんとなく茶目っ気のある話ですよね。
柿(かき)
ちなみに「こけら(柿)」と「かき(柿)」も別の文字です。
JISでは同じフォントになっているので区別が出来ませんが、カキって右が「市」なので五画の漢字です。
コケラは右が「市」といってもJISでは同じ文字ですが、中央の縦線は2画ではなく1画で書きます。
コンピューターでは処理できないことが世の中にはまだまだありますね。
世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団 2018年6月23日 予告
世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団 2018年6月23日 予告は以下のとおりです。
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