京都で「あぶり餅」を食べてきたので実食レビューします。あぶり餅が食べられる今宮神社の境内は家の近所なので頻繁に食べに行っているので詳細に紹介します。あぶり餅の年末年始の営業情報や元旦正月の混雑状況、値段にお店の様子などもお伝えします。一和・かざりやの両方のお店で食べ比べしてきました。
濃厚な甘さが特徴的な和スイーツで、一度食べると忘れられない記憶に残る味が「あぶり餅」の特徴です。
あぶり餅とは

京都の「あぶり餅」(写真はかざりや)
今回の「京都案内」は地元の今宮神社で「あぶり餅」を食べに行ってきました。
あぶり餅は京都でも食べられる場所は「今宮神社」くらいで、昔から地元で食べている一番好きな和スイーツです。
竹串の先に小さいお餅をさして、きな粉をまぶして炭火でおこげを付けた焼き餅で、それに白みそのタレをタップリつけて食べるのが「あぶり餅」の特徴です。

お店の軒先でお餅を炙っています(写真は一和)
昔から地元で愛されているお菓子で、濃厚な甘味があるのが特徴です。
炙った餅の香ばしさに、お餅の香り、そして白みそのタレの甘味が見事にマッチングしています。
お餅は店頭で炙っており、それを見るのも楽しいグルメです。
一和 あぶり餅 実食レビュー

一和の茶席で「あぶり餅」をいただきます
日本最古の和菓子屋さん今宮神社参道の右側にある「一和」さんで、あぶり餅を食べましたので実食レビューします。
一和さんは西暦1000年に創業したという歴史あるお店で、古風な店内は昔ながらの雰囲気です。
上の写真は「茶席」の風景で、奥の右側に「お座敷」もあります。
4人以上だと、混雑状況にもよりますがだいたい座敷に案内されます。
ちなみに、お座敷は1階と2階の両方にあります。

お餅に黄な粉をまぶして炭焼きしてあります
あぶり餅は、たっぷりと黄な粉をまぶして炭焼きしてあります。
それに白味噌の甘いタレを付けて、お茶と一緒にいただくようになっています。
値段は13本で500円で、本数は多いのですが、ひとつひとつは小さなお餅です。たぶん全部合わせると小さいお餅1個分くらいでしょう。

甘味も強く、こんがりと香ばしい味わいです
炭焼きなので、こんがりと香ばしい味わいです。
甘味も強く、焼きたてなので寒い正月には「ほっこり」できるお餅です。
京都でも「あぶり餅」が食べられるのは「今宮神社」界隈くらいですが、食べる価値のある美味しいお餅です。
かざりや あぶり餅 実食レビュー

かざりやのお座敷
今宮神社参道の左側にある「かざりや」さんで、あぶり餅を食べましたので実食レビューします。
一階に広いお座敷があるのと店舗がキレイなので、今宮神社で「あぶり餅」を食べる場合は「かざりや」さんに入ることの方が多いです。
お座敷でいただいたので快適に「あぶり餅」とお茶をいただくことができました。

竹串の先についたお餅を食べるようになっています
あぶり餅は竹串の先に小さい炙った餅が付いている食べ物です。
餅には「きな粉」を付けてから炙ってあります。
白いタレは「白みそ」の甘いもので、これがかなり濃厚な甘さになっています。

かなり濃厚な甘さの白みそのタレです
甘味はガツンと来るほどで、味わいとしては濃厚なキャラメルのような甘さがあります。
これをお茶で喉を潤しながら食べるのが美味しいのです。
老若男女に長い間親しまれている京都の代表的な和菓子なので、京都旅行の際にはぜひ食べていただきたい京都グルメです。
一和・かざりや どちらの「あぶり餅」が美味しいのか

一和の「あぶり餅」
今宮神社にある2軒のお店「一和・かざりや」をネット検索すると「どちらのお店がおいしい?」とか「かざりやは形が不ぞろいとか」書かれたブログがトップページにたくさん表示されますが、本当に行って食べているのかと疑問を持つようなページが多くあります。
キュレーションサイトの記事は引用ばかりで役に立たないものばかりです。
しかし、本ブログは「今宮神社」が氏神です。
近くに住んで何度も食べているのが「あぶり餅」なので、その経験で比較してみます。

かざりやの「あぶり餅」
まず「一和」と「かざりや」でお餅の大きさや形は変わりません。
全部手作りなので、ひとつひとつ形も大きさも変わりますので、1度食べたくらいで「どっちがどう」とか言えるものではありません。
お座敷は「かざりや」の方が広く見えますが「一和」は二階席もあります。
茶席はどちらも同じくらいの広さです。
香ばしさは「一和」で、甘さは「かざりや」です。
個人的には、甘さがある「かざりや」さんが好みでタレの量も多めです。
・お店の雰囲気は「一和」が古くて雰囲気がある
・座敷は「かざりや」の方が広いが、「一和」は二階席もあるので同じ
・茶席はどちらも同じ広さくらいだが「一和」は目の前で焼くのでよく見える
・一和の「あぶり餅」の方が香ばしい
・かざりやの「あぶり餅」の方が甘味が強い
・白みそのタレは「かざりや」の方が多い
・お餅の大きさや形は、どちらも同じ
・「京都ツウは一和を選ぶ」とかも曖昧な話で、私は「かざりや」で食べることが多い
あぶり餅の値段

あぶり餅の値段は500円(10本)
これはどちらのお店でも同じ価格で、あぶり餅の値段は500円です。
お茶と13本の「あぶり餅」をお座敷でいただけ、京都らしい雰囲気を味わえる場所で500円ならお得だと思います。
16本と書かれた紹介記事もありますが、前から13本です。
お土産・お持ち帰りは何人前からなのか

あぶり餅はお持ち帰りもできます(写真は一和)
あぶり餅はお持ち帰り(土産)もできるので、家で食べるために持って帰る方もいらっしゃいます。
値段は「三人前 1500円」からとなっています。3人前が基本ですが、正月以外では一人前でも売ってもらえたこともあります。
お餅は紙袋に入ったもので、3人前だと手提げの紙袋に入れてくれます。
・四人前 2000円
・五人前 2500円
座敷でいただくこともできます

和座敷で「あぶり餅」をいただきました(写真はかざりや)
あぶり餅は、どちらのお店でも「軒先の茶席もしくは座敷」で食べることができます。
軒先で食べるのもまた粋なものですが、席が空いていれば暖房もあるお座敷で食べることもできます。
冬は寒いので座敷がオススメです。

一和のお座敷
お座敷は広く、15畳ほどあるお部屋が複数あって、かなりの人を収容できます。
最初の写真は「かざりや」さんで、二枚目が「一和」さんです。
「一和」さんは、店奥に座敷がありますますが、二階にもあります。
「かざりや」さんはお座敷専用の入口も用意されています。
元旦正月の混雑状況

元旦正月は初詣の参拝者で大行列ができます(写真はかざりや)
元旦正月の混雑状況です。
写真はお正月(元旦)の「あぶり餅」を買い求める人々ですが、かなりの行列になっています。
行列は100人くらいになることもあって、待ち時間はだいたい1時間~2時間くらいです。
観光客も多いのですが、地元の方も結構いらっしゃいます。
1月3日くらいになると待ち時間はありませんので、すぐに食べることができます。

オフシーズンならお茶を飲みながらのんびりできます(写真はかざりや)
オフシーズンの平日であればお座敷でのんびりとお茶を飲みながら「あぶり餅」を食べることができます。
空いていれば日当たりの良いお部屋に案内してもらえます。
気分良く食べることができるので、オフシーズンに食べに行くのがオススメです。
年末年始は長期休業

2017年の年末は12月16日~31日までお休みです
あぶり餅のお店「一和」も「かざりや」どちらも「年末に2週間休み」になります。
これは意外とご存じない方が多いようで、年末に今宮神社へ行くと「やってないの?」と困惑している方を結構見ます。
2017年の年末は12月16日~31日までお休みなので、もし食べたい場合は2018年1月1日(元旦)からの営業開始で食べるようにしてください。
あぶり餅とお正月の関係

あぶり餅の竹串は、今宮神社の「斎串(いぐし)」で作られています
では、なんでお正月に「あぶり餅」を食べる方が多いのでしょうか。
初詣に来て、今宮神社名物を食べる方が多いのは当たり前なのですが、あぶり餅には「厄除け」のご利益があると言われており、元旦正月に食べる方が多いのも理由のひとつです。
あぶり餅は竹串の先についていますが、この竹串は今宮神社の「斎串(いぐし)」という清められた串であるため、地元では有難い食べ物と言われています。
あぶり餅が食べられるお店

あぶり餅が食べられるお店「かざりや」
あぶり餅は、京都市北区にある「今宮神社」の参道にある2軒のお店で食べることができます。
どちらのお店も美味しく、お店の雰囲気(座敷)なども大差ないので好きな方に行けば良いと思いますが、老舗は「一和(一文字屋和輔)」さんという1000年に創業したというお店です。
もう1店舗は広いお座敷もある「かざりや」さんで、こちらも1637年創業なので相当な老舗と言えるでしょう。
京都では他に嵯峨「清凉寺」の境内にも「大文字屋(630円)」があります(閉店しました)。
・かざりや【参道左手】寛永14年(1637年)創業
・大文字屋【清凉寺】630円で販売(閉店)
一和 日本最古の和菓子屋

一和 長保2年(1000年)創業
参道右手にある「一和」さんは長保2年(1000年)創業で日本最古の和菓子屋とされています。
正式には「一文字屋和輔」という屋号です。
営業時間は10時~17時で、定休日は水曜日と年末になっています。

一和 中の様子(2018年1月3日撮影)
一和さんは、席と座敷があります。
4名くらいだとお座敷に通してくれますが、1月3日頃でもお座敷は混雑しています。
かざりや 寛永14年(1637年)創業

かざりや 寛永14年(1637年)創業
参道左手にある「かざりや」さんは寛永14年(1637年)創業でこちらも老舗のお店です。
お店が少し広く、私がよく行くのは「かざりや」です。
営業時間は10時~17時で、定休日は水曜日と年末になっています。

かざりや 中の様子(2018年1月3日撮影)
かざりやさんにも、席と座敷があります。
1月3日でも、一和さんと同様に混雑していますが、お座敷があいている可能性が高いのは「かざりや」さんの方かと思います。
今宮神社 駐車場

今宮神社の境内に提携駐車場があります
あぶり餅のある参道にコインパーキングがあって、あぶり餅の2店の提携駐車場になっています。
店舗を利用すれば60分無料のチケットがもらえますので、それを使ってください。(オレンジ枠の駐車場のみ)
ただし、元旦正月はかなり混雑しますので駐車場は満車になるとの、正月価格で60分500円に値上げになりますので電車とバスがオススメです。
・以降30分ごとに100円
・18時~9時は60分100円均一
・年末年始(1月1日~5日)は終日60分500円
今宮神社 アクセス方法

京都の「今宮神社」は地元の信仰を集める神社です
あぶり餅が食べられるのは京都「今宮神社」境内です。
バスの場合は地下鉄烏丸線「北大路駅」から市バス(205系統)で金閣寺方面に向かい、大徳寺で下車して少し歩く必要があります。
大徳寺も一緒に見られる観光コースとも言えます。
バス停「今宮神社前」もあり京都市バス「46系統」が直通バスとしてあります。こちらは「四条大宮駅、四条河原町、岡崎」なども経由するバスです。
URL:http://www.imamiyajinja.org/jpn/imamiya_JPN/toppu.html
京都の穴場案内 「京いってみた」 や「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
※紹介したいお店は「美味しいお店」ではなく「気持ちよく食事ができるお店」です。お客様に対して失礼な対応があるお店は記事掲載後でも削除しています。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2600件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。