京都の竹の子「京たけのこ」4大ブランドまとめ

京都の食材「京たけのこ」が2018年4月15日放送『相葉マナブ』で紹介されます。京都の筍産地は大きく4箇所「嵯峨野産(右京区)、大枝塚原産(西京区)、大原野産(西京区)、西山産」があるのですが、『相葉マナブ』で紹介される竹の子は「長岡京市で採れた西山産」だと思われます。

ということで、今回はこの「京たけのこ」についてまとめてみたいと思います。

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京都の食材「京たけのこ」が『相葉マナブ』で紹介されます


京都の食材「京たけのこ」が『相葉マナブ』で紹介

京都の食材「京たけのこ」が『相葉マナブ』で紹介

2018年4月15日放送『相葉マナブ』で、京都の食材「京たけのこ」が紹介されることになっています。

上の写真が2018年の初物の竹の子で、3月下旬に入荷された実物です。

予告では、京都の竹林で嵐の相葉雅紀さん本人が「たけのこ掘り」をしたと書かれているのですが、詳細な場所については書かれておらず「京都の竹林にやってきました」とだけ書かれていました。

では、相葉雅紀さんはどこの「京たけのこ」を紹介するのでしょうか?

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京たけのこ の産地は大きく4つある


洛西ニュータウンにある広大な竹林

洛西ニュータウンにある広大な竹林

京都以外の方だと、京都の竹の子は「京たけのこ」と一括りで考えてしまうかもしれません。

しかし、地元ではエリア(どの地区)で採れた竹の子か明記されて売られているのが普通です。

というのも、京たけのこで大事なのは「京都のどこで採れたのか?」だからですが、「京都の竹の子」は産地で大きく4つに分類されるからで、それによってある種のブランドというものがあるからです。

・嵯峨野産(右京区
・大枝塚原産(西京区
・大原野産(西京区
・西山産(大枝・向日市・長岡京・大山崎)

嵯峨野産」は北嵯峨の大沢池(大覚寺)周辺の竹林で採れた竹の子のことです。江戸時代には年貢逃れの田畑があった土地で、今でも地名度が低く「京たけのこ」でもレアな竹の子産地です。

有名なのは「大枝塚原産」です。

国道9号線の沓掛(くつかけ)の北側にある「塚原」、そして洛西ニュータウンの西側の京都縦貫自動車道が通る「大枝」で採れた竹の子を「大枝塚原産」としています。

次に知られているのは「大原野産」で、洛西ニュータウンの南側あたりで採れた竹の子です。なお、洛西ニュータウンも1970年代に開発されるまでは広大な竹林だった場所です。

また、大きなエリア分けとして「西山地域」と呼ばれる場所で採れた竹の子のことを「西山産」と言う場合もあります。西山地域とは「西山一帯乙訓地方(大枝・大原野・向日市、長岡京・大山崎)」のことで、一部で「大枝塚原産」の大枝、さらに「大原野産」がエリア的に被ります。ただ「西山産」という呼称は京都ではあまり見かけません。

いずれにしろ、いずれも京都市の南西エリアに竹林が集中しており、東山に対して西山に竹林が多く存在しているのが分かります。

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嵯峨野(右京区)産 京たけのこ


嵯峨野 白子筍(2018年3月29日撮影)

嵯峨野 白子筍(2018年3月29日撮影)

嵯峨野産のタケノコは、値段が比較的安価ですが、あまり流通していないレアなタケノコです。

大覚寺の北側エリアなど嵯峨野エリアで採れた竹の子のことで、大覚寺の北西あたりの農家さんで販売されていたりします。

2018年の初物は、上の写真にある「嵯峨野 白子筍」を食べたのですが、苦味などもなく美味しい竹の子でした。

・比較的安価
・嵯峨野の竹林の竹の子
・京たけのこではレアな存在

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大枝塚原(西京区)産 京たけのこ


大枝塚原 白子筍

大枝塚原 白子筍

太枝塚原(おおえつかはら)産の竹の子は、京都でも有名な竹の子の産地ですが、特にブランド視されているのが「塚原産たけのこ」です。

早採りの白子筍でも「塚原産」というと少々お値段高くなり、国道9号線沿いの「沓掛(くつかけ)」付近ではこの竹の子を1本2500円程度で販売していたりします。

竹の子って面白いもので、産地に近いほど高いと思うのですが、特にこの「太枝塚原」あたりは観光農家さんも多く観光地的な感じだったりします。

・少々お高め
・国道9号「沓掛」付近で売られている
・京たけのこでは一番有名

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大原野(西京区)産 京たけのこ


大原野産 朝採りたけのこ(2017年4月19日撮影)

大原野産 朝採りたけのこ(2017年4月19日撮影)

大原野は広大な田畑が広がる農村地帯で、京都縦貫自動車道の西にある「西山」あたりには竹林が多くあり、そこで「京たけのこ」が産出されています。

大原野神社へ向かう道の途中では「タケノコの無人販売」も多く見られ、小さいものだと200円程度から大きいものでも800円程度で購入することができます。

一般的にタケノコは大きいものだと2500円程度、小さいものでも2本で2000円ほどで売られていますが、出荷できなかった竹の子が安く売られているので、地元の人がよく買いに来たりする場所でもあります。

・現地では比較的安価なものが出回ることがある
・大原野神社周辺で竹の子の無人販売などがある
・京たけのこでは有名な産地

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西山産 京たけのこ


西山(丹波街道エリア)の竹林

西山(丹波街道エリア)の竹林

西山地区というのは「西山一帯乙訓地方(大枝・大原野・向日市、長岡京・大山崎)」のことで、京都市の南西部にある大阪に隣接するエリアのことです。

西山(大枝・大原野・向日市)乙訓(長岡京・大山崎)一帯のエリアのことで、いずれも竹の子の産地です。

927年に発行された『延喜式(えんぎしき)』にも「乙訓園」の竹で作った箸が朝廷に献上されたことが記録されており、竹の産地として歴史のあるエリアです。

江戸時代には竹を年貢として納めていたというほどのエリアで、食用たけのこの代表格である「孟宗竹」発祥の地が長岡京市にあります。

丹波街道を走っていると、ところどころで竹林を見かけることでしょう。

・大枝、大原野、向日市、長岡京、大山崎などで産出された竹の子のこと
・長岡京市は「孟宗竹」発祥の地でもある
・京たけのこでは有名とまでは言われないがテレビなどでは西山産が紹介されることが多い
・長岡天満宮の中に有名な竹の子料理店「錦水亭」がある

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『相葉マナブ』で紹介するのは長岡京市の西山産 京たけのこ?


長岡天満宮にある「たけのこの会席専門店 錦水亭」

長岡天満宮にある「たけのこの会席専門店 錦水亭」

さて、『相葉マナブ』紹介するのは「京たけのこ」のどこの産地のものなのでしょうか。

これについては憶測でしかありませんが、テレビに出そうな「京たけのこ」は・・・・

長岡京市で採れた「西山産たけのこ」であろうと思われます。

というのも、だいたい「京たけのこ」で紹介されるのは、長岡天満宮の中にある「錦水亭」さんの竹林なんです。

長岡天満宮の八条ケ池に数奇屋づくりの建物があるのですが、それが「たけのこの会席専門店 錦水亭」で、この敷地内には竹林もあります。

※実際の放送を確認したところ長岡京市の竹の子農家さんの竹林へ行っていました。

京都府長岡京市天神2丁目2−15−15
URL:http://www.kinsuitei.co.jp/

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京都の竹の子「京たけのこ」4大ブランドまとめ


京都の西山地区では、3月下旬~4月まで朝採り竹の子が無人販売されています

京都の西山地区では、3月下旬~4月まで朝採り竹の子が無人販売されています

京都には大きく「嵯峨野産(右京区)、大枝塚原産(西京区)、大原野産(西京区)、西山産」という京たけのこの産地があるとしました。

これらの竹の子の産地の多くが「京都市西京区」です。

この「西京区」、実は「竹取物語」にも出てくる竹の産地で、洛西ニュータウンの近くには「洛西竹林公園(地図)」という「100種類以上の竹」を整備している公園もあったりします。

また、食用たけのこの代表品種である「孟宗竹(もうそうちく)」は、長岡京市(西山地区)の「海印寺寂照院地図)」が発祥の地だとされていて、寂照院の開祖「道雄上人」が唐から持ち帰ったのが最初だと伝えられています。

テレビ的には「孟宗竹 発祥の地」がある長岡京市が紹介しやすいはずなので、2018年4月15日放送『相葉マナブ』で紹介される「京たけのこ」は西山産ということになるでしょう。

西山産竹の子(京たけのこ)で作った筍ごはん

西山産竹の子(京たけのこ)で作った筍ごはん

さて、最後にひとつ豆知識です。

竹の子といえば「アク抜き」が必要ですが、竹の子を買うと「米ぬか」が一緒に付いてくることが多いと思います。

竹の子を煮てアクを取る際に「米ぬか鷹の爪」などを一緒に入れて煮るとアクが抜けやすいとされているからです。

しかしながら、農家さんではそんなものは使っていません。

理由は「臭いがつくから、洗うのが面倒だから」で、さらにいえば「お湯でも十分アク抜きできる」からです。

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相葉マナブ 2018年4月15日 予告


相葉マナブ 2018年4月15日 予告は以下の通りです。

『ニッポンのブランド食材を学べ!京たけのこ』京都のたけのこに衝撃!
マナブメンバー、初京都!まずはたけのこ掘りを学びます。いままでと方法が違い戸惑う相葉くん。うまく掘れるのか?京たけのこを使った絶品郷土料理に一同感激!