京都の原爆投下計画の候補地は梅小路

8/6の『NHKスペシャル』で京都が登場しました。広島への原爆投下のドキュメンタリー『決断なき原爆投下 ~米大統領 71年目の真実~』です。その中で京都が原爆投下計画の候補地だったことが描かれており、その場所は今の京都鉄道博物館にある「Round House」(扇形車庫)であることが映像から分かりました。

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京都の原爆投下計画の候補地は?


アメリカの原爆責任者グローヴス准将は京都に投下しようとしていた(画像は研究用のため引用)

アメリカの原爆責任者グローヴス准将は京都に投下しようとしていた(画像は研究用のため引用)

8/6夜に『NHKスペシャル』が放送され、終戦関連番組として広島への原爆投下のドキュメンタリーを放送していました。

その中で、京都が原爆投下の候補だったことが描かれていました。

今回の取材で、軍部主導で進められていたことが描かれていたのですが、原爆投下の2週間前まで、米国軍部は京都に原爆を投下することに固執していたことが描かれています。

(1)原爆投下の2週間前まで京都に投下しようと米国軍部「グローブス准将」はすすめていた
(2)軍部は京都の紡績工場を軍事施設だとしていた
(3)陸軍長官「ヘンリー・スティムソン陸軍長官」は京都投下に反対
(4)京都への投下は軍事的意義がないと却下される
(5)米国陸軍は広島を軍事工場だとして投下を進言
(6)広島と長崎に原爆投下される

原爆計画責任者であった「グローブス准将」は、京都にあった紡績工場を軍事施設だと報告してまで、懸命に京都への投下を進言します。

相手は、当時の米国大統領「ハリー・トルーマン大統領」です。

しかし、京都に6回以上も訪問していたことがある当時の陸軍長官「ヘンリー・スティムソン陸軍長官」は、それに対して「軍事的意義がない」と異議を述べます。

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京都の原爆投下候補地は「梅小路」


京都の原爆投下候補地(画像は研究用として引用)

京都の原爆投下候補地(画像は研究用として引用)

では、その京都の「原爆投下予定地」とはどこだったのでしょうか?

当時の「グローブス准将」が持っていた地図には、今の梅小路付近にバツ印がついています。

京都駅から西へ、鉄道路線が延びています。

これは現在の「東海道本線」と位置関係がソックリで、操車場(そうしゃじょう)のように複数の線路が描かれている場所の上になっています。

この当時1945年(昭和20年)の米国海軍の京都の地図で確認すると、ここには「Round house」や「Water Tower」があることがわかります。「Umekoji Freight Station」(コンテナターミナル)とも書かれています。

地図には今の「京都市立梅小路小学校」も描かれていました。

現在の「京都鉄道博物館(旧:梅小路蒸気機関車館)」で間違いないでしょう。

その場所にあったのは鉄道施設

その場所とは、京都鉄道博物館(旧:梅小路蒸気機関車館)になるのですが、当時の米国で作成された京都の地図にもすでに存在していたことが描かれています。

そして、そこに何があるのかですが・・・・

そこにあったのは「放射線状」の「Round House(扇形車庫)」だったのです。