イザベラ・バードの見た京都

イザベラ・バード(イザベラ・ルーシー・バード)は英国の婦人で、世界中を50年近くかけて旅行した旅行家です。そのイザベラ・バードは1878年5月(明治11年)に日本に来日し、10月には京都のキリスト教の伝道活動を視察に来ています。旅行記『日本紀行』では京都に滞在した記録が残っています。また、山形県を「東洋のアルカディア」と評したことでも知られています。

では、このイザベラ・バードは京都で何を見たのでしょうか?

ふしぎの国のバード


ビームコミックスから『ふしぎの国のバード』という佐々大河さん作の漫画が発売されています。

このバードとは、英国の女性旅行家「イザベラ・バード」のことで、1878年5月(明治11年)に日本に来日して、激動激しい明治の日本の古い文化を記録に残すという偉業をした方です。正確には「イザベラ・ルーシー・バード」です。

この女性は50年もかけて世界中を探検した女性探検家でもあります。

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ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

現在、2巻まで漫画は刊行されていますが、この原作となっているのがイザベラ・バードの記した『日本奥地紀行』と『日本紀行』で、後者の『日本紀行』では主に関西を巡り京都に滞在していました。

では、イザベラ・バードは京都で何を見たのでしょうか?

イザベラ・バードの見た京都

イザベラ・バードが書いた旅行記『日本奥地紀行』では、東北・北海道を紹介。『日本紀行』で新潟の他に「伊勢・京都・奈良・大阪・神戸」を訪問したことが記録されています。

旅行家イザベラ・バードが京都を訪問したのは、1878年10月(明治11年)のことです。

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完訳 日本奥地紀行4: 東京—関西—伊勢 日本の国政 (東洋文庫)

関西については、全4巻が刊行されている「完訳 日本奥地紀行」の第四巻に詳しく記述されています。

日本奥地紀行 東北・北海道
日本紀行 新潟・伊勢・京都・奈良・大阪・神戸

京都に入ったのは1878年10月(明治11年)。

常磐井殿町にある同志社女学校に2週間滞在し、京都を巡る旅をしています。当時、新島襄が校長をしていた女学校のことで、米国からの寄付金で設置された学校です。

京都ではキリスト教の伝道活動を視察するために訪問しているため、キリスト教徒であった新島襄の設立した同志社(京都カレッジ)を活動拠点としています。

1878年5月 来日
1878年10月 常磐井殿町にある同志社女学校に宿泊
1894年 京都に再訪

また、イザベラ・バードは、この近くにある「新島旧邸」を訪問してもいます。

イザベラ・バードの見た新島旧邸

「新島旧邸」(新島襄)は、京都御所の東を通る「寺町通」にある旧お屋敷です。

イザベラ・バードは、この新島襄の家に招かれて訪問をしており、新島襄を士族出身で外国暮らしの長い洋服の着こなしが板についている紳士だと評しています。

白い壁に茶色の柱が特徴の二階建て家屋で、当時は新築されたばかりでした。

現在は「同志社大学 今出川校地同志社新島会館」の敷地にありますが、4月の京都御所の一般公開時に、こちらも一般公開が行われていました。

西本願寺


イザベラ・バードは、京都では史跡や神社仏閣も見ているのですが、京都水族館に近い「西本願寺」にも訪問しています。

イザベラ・バードの旅行記では、日本人の形容を「平たい顔族」的な表現で書き記しており、随分と辛口な批評となっていますが、見たことを率直に書いており「不衛生だ」とか「すごく美しい」など、当時の日本の文化度の低さを書きつつも、美しい自然を評価したりもしています。

また、日本人のことを「まじめで責任感があり、礼儀正しく勤勉でやさしい」とし「大きな罪はおかさない」とも書いています。

伊勢の旅では「外国人女性が旅をしても安全だ」と驚き、当時の日本人が文明開化の中で、外国人に対して恥じない行動をするよう心がけていたことも記述から垣間見られます。

しかし、新島襄が「日本人は嘘をつく」と評したことも記述しており、当時の日本人がどのような人々であったのかがよく分かります。

なお、宗教については「日本人を無宗教だ」と当時すでに見抜くなど、眼識のある記録が残っています。

京都府京都市下京区

東洋のアルカディア 山形県置賜地方の赤湯温泉


実はイザベラ・バードの記録では東北を旅したものの方が有名で、京都の記録はさほどありません。

よく知られているのは、山形県の赤湯温泉を「東洋のアルカディア」と評したことです。

イザベラ・バード まとめ


イザベラ・バード

イザベラ・バードは英国の旅行家で、世界中を旅して記録に残しています。

日本には、明治11年に訪日して、人力車で東北や北海道に新潟、関西では伊勢・京都・奈良・大阪・神戸を旅行しています。

日本には1878年に初来日していますが、1894年~1895年にも3度の訪日をしています。

(1)同志社女学校
(2)新島旧邸

日本では東京や大阪などの都市も見ていますが、北海道(蝦夷)や東北などを訪問して、明治初期の日本の山村の貧困を「不衛生」などと克明に記述し、当時の日本人の様相なども見たまま記録に残しています。

ただ、日本人の性格や自然については大きな評価をしてもいます。

まじめで責任感がある
勤勉
礼儀正しい
大きな罪はおかさない
安全に旅行ができる国

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ふしぎの国のバード 2巻<ふしぎの国のバード> (ビームコミックス(ハルタ))

ガイドブックに載らない京都を集めた「京都案内」はこちらです。

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テレビ関連の記事を書いているライターは全国のフードを食べ歩く旅人「まこちゃん」により書かれています。1965年東京生まれ千葉育ち・千葉県の大学卒。通称「編集」として記事に登場しています。社会人になってから京都に在住し、休みの日には近畿地方をメインに食べ歩く毎日。京都に来て、東京との経済格差に驚き「地方をなんとかしたい」と強く感じてブログを始める。テレビ大好きっ子なのでカテゴリー「テレビで話題のグルメ・名物」の執筆を担当。その他にも当ブログの人気コンテンツ「京都秘境ハンター」の大部分を執筆しています。このブログの発起人だが、2016年に京都の情報を独自に入手していたノーディレイをブログにスカウト。現在の代表はノーディレイになっている。