今回の京都秘境ハンターは四国88ヶ所(お遍路)を京都市内で回れちゃうというお気楽極楽な「成就山八十八カ所霊場(御室八十八ヶ所霊場)」にチャレンジしてきました。実は京都市内を一望できる数少ないスポットでもあります。そして、今年はなんと!「ご利益マックス」の2016年という60年に一度のお遍路の年なのです!
ということで、京都で楽して四国八十八カ所霊場を回るベストな方法を実践する「京都秘境ハンター」が始まります!
京都秘境ハンター
我々の企画「京都秘境ハンター」は苦境に陥っていました。
なんと、秘境ハンターネタの宝庫である温泉担当がゴールデンウィーク前からグッタリしちゃって長期療養に入っているのです。つまり、ネタがないという話なのです。
そこで、今回は温泉担当の全快を祈願しに、四国お遍路を敢行しようという話になったのです!
ご利益MAX!行くなら今だ!
実は、今年2016年には「四国お遍路」の当たり年だったりします。
2016年は60年に一度だけの「逆打ち」の年と言われており、この年にだけ「八十八ヶ所」を逆に回ると、ご利益が一番良いとされ、さらに「弘法大師」様に会えるという伝説があるのです。
(1)60年に1度の「逆打ち」はご利益MAX!
(2)四国「八十八ヶ所」を逆から回る(88番~1番)
(3)すると、なんと「弘法大師」様に会える!(かもしれない)
成就山八十八カ所霊場 京都お遍路入門に最適な激短なお遍路!
とはいえ、四国の88ヶ所巡りは、行程にして1450kmと、時間にすれば二ヶ月の道のりです。
しかし、そんなお金はもちろんありません(笑)
でも、実は・・・・あるんですよ・・・・・京都で簡単にお遍路できる場所が!!
なんと!京都市内にお気楽極楽な四国の88ヶ所巡りができる簡単な秘境スポットがあるんです!
それが「成就山八十八カ所霊場」(御室八十八カ所巡り)です。まさに「お遍路入門」ともいえる、長さ3キロで回れちゃうという超激短お遍路なのです!
成就山八十八カ所霊場
「成就山八十八カ所霊場」というのは「じょうじゅざん~」と読みますが、これは御室仁和寺の裏山にある成就山(じょうじゅざん)に設けられた四国88カ所のミニコピーのことです。
以前の京都秘境ハンター記事「京都市内にサルはいるのか?」でも、チラッと出てきたのですが、京都市内を一望できる数少ない景観スポットでもあります。
場所は御室仁和寺の西門を右に回ると88番(大窪寺)があり、仁和寺西門を出てまっすぐいくと「一番札所」(霊山寺)があります。
今回は、逆向きなので88番(大窪寺)から回るわけです。
ここは、京都の森の深い山の中ですが、そこに登山道が設置されており、四国では1450キロの道のりが、たったの3キロに縮小されています。
下の地図を見ていただけると、だいたい一周しているのが分かると思います。
ここには四国88ヶ所お遍路の砂を実際に持ってきて、そこに小さいお堂を88カ所建ててあり、それを3キロの道のりで一周できるようになっています。
さて、ここに小さいお堂が集まっているのですが、上の写真は途中の「成就山八十八カ所霊場 43番明石寺」というように、順番に回っていくと全ての霊場を回れるという、お気軽極楽なお遍路を体験できるようになっています。
お堂には木造の仏像が安置してあり、ひとつひとつにどこの霊場かが書かれています。
また、昔の国名でエリアも分かれており「ここから阿波の国」などの表記もあって、なんとなく四国巡りしている気がするような(しないような)感じにもなれます。
成就山八十八カ所霊場 八十八番札所
さて、一番最初に「成就山八十八カ所霊場 八十八番札所」に向かいました。
本来は最後なので「結願所」になっていますが、大窪寺というお寺でもあります。
「結願所」は、もちろん八十八カ所全部回って最後に願い事をする所です。
実際には、ここ機能してなくて、仁和寺で行うことになっています。
ちなみに、おがくずだらけのおみくじ売ってました。30年くらい誰もひいてない感じがします(笑)
一番の難所!第53番円明寺
88番から登山していくと、一番の難所である「第53番円明寺」があります。
ここは崖の上にあるお堂で、石段を上っていかないといけない上に、幅30センチほどの細い道を通る必要があります。
ちなみに、ここが最初で最後のクライマックスで、ここ以外は特に面白いことありません!(笑)
京都市内を一望できる数少ないスポット
この「成就山八十八カ所霊場」ですが、実は京都市内を一望できる数少ないスポットでもあります。
京都市内って京都を一望できる場所ってあまりないのです。
(1)京都タワー
(2)将軍塚
(3)成就山八十八カ所霊場の51番先
成就山八十八カ所霊場には、51番をこえたところに景色の良い休憩所があります。
この休憩所から、なんと京都市内が一望できるのです!
上の写真は「京都タワー」方面です。
ちょっともやっていますが、晴れている日です。ただ、雲が少しだけ低い位置にあるので、奥の方がもやって見えています。
もう少し条件が良ければ、遠くまでクッキリ見える日もあります。
成就山八十八カ所霊場 一番札所
というわけで、わずか3キロの行程で、見所は石崖の難所と京都市内を一望できるだけなので、すぐに全部回ってしまいました。
一応、温泉担当の回復祈願もしてきたので、サクッサクッと巡って、2時間くらいの道のりでしょうか。
本来であれば、この「やすらぎの道」(一番札所)からスタートですが、今年は2016年で四国お遍路の「逆打ち」の年であるため、ここがゴールとなりました。
これで、きっと温泉担当も回復しますよね!
成就山八十八カ所霊場 まとめ
ということで、温泉担当に「成就山八十八カ所霊場」を巡ったことを報告しました。
(1)四国の八十八カ所霊場巡り(お遍路)のミニコピー版
(2)京都市右京区「御室仁和寺」の西門近くからスタート
(3)わずか3キロの長さで、実際には1450キロある四国お遍路を体験
(4)本物の四国のお寺の砂を撒いた敷地にお堂が88ヶ所ある
(5)2016年は「逆打ち」の年で88番から1番に向かって回る
(6)「逆打ち」の年はご利益が最大とされる
(7)「逆打ち」の年は「弘法大師」様に会えるという伝説がある
というわけで、温泉担当回復後の「京都秘境ハンター」もお楽しみに!