京都ではお盆の時期にしか見られない独特な風景があります。それが京都市内に置かれる「お供物入れ」と書かれた段ボールです。8月16日(お盆最終日)に京都のそこらじゅうに置かれるお供物回収の段ボールのことです。でも、これなんでこんなことをしているのでしょうか?
お盆の京都でしか見られない「お供物入れ」

お盆の京都でしか見られない「お供物入れ」
京都では8月16日にしか見られない独特な風景というのがあります。
それが・・・・
お供物入れ
街中の至るところに段ボールが並んでおり、段ボールには「お供物入れ 京都市」と書かれているものが置かれています。
・地蔵盆
・お供物入れの段ボール

街中の至るところでみられる京都市によるお供物の回収
お盆というのは先祖の霊をお迎えして供養し、またお戻りいただくという風習です。
毎年8月13日に先祖を迎える「迎え盆」が始まり、お盆最後の16日には「送り盆」でしめくくります。
その際にお供えものをするのですが、お供えものは野菜だったり果物だったり、飾り物とか、その地域でいろいろなお供えの仕方があります。

なすで作った牛をお供えしたりします
キュウリで作った馬(精霊馬)とかナスで作った牛とかお盆の時期に見ることがあるはずです。
こういったお供え物を回収するのが「お供物入れ」です。
お精霊送り(おしょうりょうおくり)の代用が「お供物入れ」

お供え物を回収するのが「お供物入れ」
これは京都市が行っていて、16日から街中に段ボールが公園やお寺の周辺に川の近くに置かれます。
地域の人々は使ったお供物をこの段ボールに入れて回収を待つのです。
でも、なんでこんなことをしているのでしょうか?

お精霊送り(おしょうりょうおくり)でお供物を川に流す風習
これ「お精霊送り(おしょうりょうおくり)」という風習を「お供物入れ」と書かれた段ボールで代用しているのです。
京都ではお精霊送りの際に精霊舟にお供物や飾りものを乗せて川に流すということが行われていました。
川というのはあの世に繋がっていると考えられたので「送り盆」の時に川にお供物や飾りものを流していたのです。

要するにお供物を川に流さずにゴミとして捨てましょうという話なのですが
でも、普通に考えて「川にお供物流す」のはゴミを捨ててるのと同じじゃないのかって話になって、古くからの風習ではあるものの、お供物は川に流さないでねということになったわけです。
で「お供物はどうするの?」って話になった時に、ゴミとして捨てるしかないのですが・・・・
お供物をゴミとして捨てるのどういうこと?
という話になるので・・・・
京都市が「お供物入れ」でお供物を回収しますということになっているのです。
お供物入れはどこに行く?

京都市内に貼られる「お精霊おくり」の告知
では回収したお供物はどこに行くのでしょうか?
これは京都市内の街中に貼られたポスターに書かれています。
上の写真は京都市による「お供物を川へ流さないようにしましょう」という告知なのですが、そこには「北部まち美化事務所」と書かれています(地域で異なります)。
これいわゆるグリーンセンターのことなのですが、平たく言うとゴミ焼却場のことです。
そうです、お供物は焼却されるのです。
ただ、扱いはゴミではなく、あくまでも・・・・
お供物
です。
京都では「い、一、蛇、長刀、鈴」の送り火が実在していた。
左大文字がよく見える場所はどこ?
京都の五山送り火の親火はどこから来る?
お供物入れ @お盆の京都で見られる独特な風景とは?
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2400件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。