今回の「京都案内」は京都の豆腐(京豆腐)です。市内にはまだたくさんの豆腐店がありますが、その中でも誰もが名前を挙げるであろう京都三大豆腐を実食して食べ比べてみました。その「京都三大豆腐」とは「服部・とようけ屋山本・男前豆腐」です。
この記事は「京都三大豆腐」の食べ比べ紹介(紹介)です。
京都三大豆腐
今回の「京都案内」は、京都で作られている京都のお豆腐を食べ比べてみました。
対象となる豆腐店は、自分が「京都の豆腐」と聞いて即座に思いつく上位3店舗の食べ比べになります。
服部
とようけ屋山本
男前豆腐
服部
創業明治43年、南禅寺の御用達豆腐「服部」さんの絹ごし豆腐です。
京都では一番こだわって作られているお豆腐とされ、南禅寺にある湯豆腐の名店「順正」さんでも使われています。
京都のスーパーでは、修学院と常盤にある「いかりライクス」で取り扱いがあります。
濃度:超濃厚
にがり:感じない
舌触り:クリーミーでとろける
価格:若干高め(220円)
価格は一丁220円とお高めですが、次で紹介する「とようけ屋山本」さんと価格差はほぼありません。
しかし、そうでありながら突出するほど濃厚でクリーミーな大豆の味を感じられるお豆腐です。
舌触りはなめらかの極みで、トロッと口の中でとろけていきます。
お豆腐好きにはたまらないレベルの豆腐ですが、逆に言えば「濃厚すぎて食べづらい」とも言えます。
とようけ屋山本
創業明治30年、北野天満宮のお膝元にお店を構える町のお豆腐屋さんです。
「とようけ屋山本」さんは今では人気のある有名店ですが、知られているのは湯豆腐や湯葉のレストラン「とようけ茶屋」さんという大行列店の方でしょう。
本店はお豆腐屋さんで、こちらも北野天満宮近くにお店があります。
濃度:濃いめ
にがり:程よい
舌触り:しっかりしている
価格:若干高め(210円)
食べやすさでは、今回紹介した中では一番と言えます。
先ほどの「服部」さんほどの大豆の濃厚さはないものの、よくある市販のお豆腐よりはかなり濃厚な味わいがします。
絹ごしでも、舌触りはややザラッとするタイプです。若干のニガリの味わいが程よい感じです。
お味噌汁や麻婆豆腐よりも、冷ややっこにする方が合います。
男前豆腐
10年ほど前に起業した豆腐店で、南丹市八木町に工場があります。
その時からネーミングのユニークさからテレビで紹介されることが多く、2017年5月28日に放送される『所さんお届けモノです!』でも男前豆腐店が取り上げられます。
種類が多く、冷ややっこで食べるなら「特濃ケンちゃん」という豆腐です。
濃度:やや濃い
にがり:十分に感じる
舌触り:やわらかい
価格:普通(100円)
京都であれば、どこのスーパーにもある豆腐です。
ややクリーミーですが、さきほどの「服部・とようけ屋山本」には少し及びません。
薬味や醤油なしで、このまま何もつけずに食べるには良い豆腐と感じました。
麻婆豆腐やお味噌汁で使うなら、同社製品「信吾港町」という普通の豆腐に近いシッカリしたものが良いでしょう。
京都の三大豆腐 まとめ
ということで「京都三大豆腐」の食べ比べ紹介(紹介)でした。
今回紹介したこれらのお豆腐は、京都のスーパーなどでも売られているほどの知名度がある豆腐店ばかりです。
京都で最高峰とも言われる「服部」さんの豆腐は消泡剤不使用などこだわりの逸品で、濃厚さでも突出する存在です。
一番食べやすいのは「とようけ屋山本」さんで、にがりと大豆の風味がバランスが良く、かつ濃厚さもあるお豆腐でした。
「男前豆腐」さんは、濃厚さではやや落ちますが、価格は半分以下でどこでも購入できるのがメリットでしょう。
価格も様々で味わいも大きく異なり、好みのお豆腐を探す参考にしてみてください。