今回の「京都案内」は、京都の「山椒文化」についてです。京都独特のグルメ文化といえば「山椒を使う料理」が多いという点なのですが、実はこれはまだあまり知られているとは言えません。そこで、京都で食べることができる山椒を使った食べ物やスイーツなどを紹介したいと思います。
紹介するのは、山椒がかかっている「鳥岩樓の親子丼」や、山椒のスイーツ「山椒もち」など京都の山椒グルメです。
京都は山椒文化
京都では、ひとつの特徴的な食材をよく見かけます。
その食材とは・・・・
山椒(さんしょ、さんしょう)
です。
関東でも「鰻重」には使いますが、京都では「親子丼・カツ丼・衣笠丼、うどん、天ぷら」などには必ずといっていいほど山椒がかかっています。
京都旅行に来て「親子丼を食べたら山椒がかかっていた」と不思議がる観光客の方もいらっしゃるくらい珍しいのが「京都の山椒文化」なのです。
関西食材「山椒」を使った京都グルメ
京都以外の地域ではあまり見ないのが「山椒文化」で、京都では食事をしていると「山椒」が普通にかかっている食べ物があったりします。
有名なのは「ちりめん山椒」なんかですが、京都では山椒自体がデフォルトで親子丼やラーメンにかかっていたりするほど「山椒愛」が強い地域なのです。
・親子丼(かつ丼、衣笠丼)
・山椒もち(さんしょ餅)
・鞍馬山らーめん
・ちりめん山椒
特に「親子丼」ではほぼ使われていると考えていただいて問題ありません。
東京では「親子丼に山椒をかける」ということは、まずなかったので当初は珍しく思ったものです。
鳥岩樓の親子丼(山椒がかかっている)
京都で一番よく見る「山椒グルメ」といえば「親子丼」です。
写真は京都・西陣にある超人気店「鳥岩樓(とりいわろう)」さんの名物・親子丼(900円)です。
平日でも12時オープンから外国人観光客が行列をつくるお店ですが、味は普通においしいかなという感じです。
京都では他のお店でも親子丼は見かけるのですが、ほぼ山椒がかかっていると思って間違いありません。
京都府京都市上京区五辻町75
営業時間:12時~14時(親子丼は昼のみ)
定休日:木曜
俵屋吉富の山椒もち(さんしょ餅)
こちらは珍しい「さんしょ餅 756円」という京都スイーツです。
京都・上立売「俵屋吉富」さんの名物で山椒を使ったお餅です。
ほんのりと山椒の香りがする爽やかな味わいの和菓子で、夏向けのお茶請けにピッタリだと思いました。
私はこれが大好きなのですが、まだそんなに知られていない京都スイーツでもあります。
京都府京都市上京区室町頭町
営業時間:8時~17時
定休日:日曜
URL:http://www.kyogashi.co.jp/
鞍馬山らーめん(山椒を使ったラーメン)
実は京都には「山椒をつかったラーメン」というのがあります。
これは京都のラーメンマニアでもあまり知らない「鞍馬山らーめん 650円」という京都ラーメンです。
特徴は「山椒がかかっている」ことで、ピリ辛なラーメンになっています。
これは京都の鞍馬でしか食べることができないラーメンなんです。
京都府京都市左京区鞍馬本町
営業時間:9:30~17時
定休日:不定休
鞍馬山ラーメンを食べてきました。鞍馬山(鞍馬寺)の岸本柳蔵老舗さんという食事処兼おみやげ屋さんにある個性的なラーメンで「鞍馬山らーめん」という名前で提供されているのです。実はこれ、とある個性的な味のするラーメンなのです!
京都の山椒 まとめ
この「山椒」ですが、最近ではフランスのパリなどで新しい食材としてフランス料理でも使われ始めています。
山椒は関西の食材と言われ、産地は「和歌山」などが有名です。
京都では「大原」などで生産されており、京都市内のスーパーでも普通に「山椒の実」や「山椒の葉(木の芽)」が売られています。
このスーパーで売っているというのは、かなり関西らしい風景だと言えます。(東京ではあまり見ないです)
旬は梅雨前からで、今の時期なら東京でも一部売っているかなと思います。