滋賀「国宝 彦根城に眠る謎の仕掛け」が『世界の何だコレ!?ミステリー』で紹介

2019年11月20日放送『世界の何だコレ!?ミステリー』では鉄壁の城「彦根城」にある多くの謎の仕掛けが紹介されるそうです。予告では「国宝・彦根城に眠る謎」として「落とし橋」や「鉄砲狭間(てっぽうざま)」に「天守閣の隠し部屋」が紹介されると予告されています。

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滋賀「国宝 彦根城に眠る謎の仕掛け」が『世界の何だコレ!?ミステリー』で紹介


鉄壁の城「彦根城」には多くの謎の仕掛けが隠されている

鉄壁の城「彦根城」には多くの謎の仕掛けが隠されている

2019年11月20日放送『世界の何だコレ!?ミステリー』で、滋賀県にある国宝「彦根城」が紹介されるそうです。

紹介するのは芸人・あばれる君で、彦根城に隠された「謎の仕掛け」を紹介するそうです。

その仕掛けは以下の4箇所にあります。

城の入口
城へ入る橋
鉄砲狭間(てっぽうざま)
天守閣の隠し部屋

彦根城には「城の防御を高めるための仕掛け」が数多くあります。

それらは城の外、そして中、さらには城下町にも防御の工夫が隠されているのが「彦根城」なのです。

では、その「国宝 彦根城に眠る謎の仕掛け」とはどんなものなのでしょうか?

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彦根城の入口は高い石垣の上にある


彦根城の入口、右に見える櫓は天秤櫓の片方

彦根城の入口、右に見える櫓は天秤櫓の片方

彦根城の入口は高い石垣の上に作られています。

これは石垣を高くすることで侵入を防ぐためですが、入口の左右にはが設けられており「天秤櫓(てんびんやぐら)」と呼ばれています。

入口の左側にも櫓があります(天秤櫓)

入口の左側にも櫓があります(天秤櫓)

彦根城へと入城する要(かなめ)の位置にこの櫓が設けられているため、この櫓も防御(監視)を目的にしたものです。

石垣は高く、隙間も少ないので登り辛くなっています

石垣は高く、隙間も少ないので登り辛くなっています

石垣は「牛蒡積(ごぼうづみ)」と呼ばれる表面に見えている部分よりも奥に大きい石で構築されています。

牛蒡のような細長い石で積まれているので、このように呼ばれています。

ただ、嘉永7年(1854年)に大改修が行われており、中央から西半分は「落とし積み」と呼ばれる方法で石垣が組まれています。

石垣は高く、隙間も少ないので登り辛くなっていて、彦根城の防御力を高めています。

【落とし橋】彦根城へ入る橋はすぐに使えなくできるようになっている


彦根城へ入る橋はすぐに使えなくできるようになっている

彦根城へ入る橋はすぐに使えなくできるようになっている

彦根城へと入る入口にはまだ秘密があります。

この入口に架かる橋、土台が橋の規模に比べて「妙に寂しい」のです。

柱も細く本数も少なめ。

これは、敵軍が入口に迫った時に「橋を落とす」ことが簡単にできるようになっているのです(落とし橋)。

ここにも彦根城が鉄壁の城と呼ばれる理由のひとつがありました。

天守閣までは遠回りするかのような曲がった道

天守閣までは遠回りするかのような曲がった道

なお、この橋を渡っても天守閣までは遠回りするかのような曲がった道になっています。

また、城へと続く石段は間隔が異なっており「歩きづらい構造」にもなっているのです。

道からは天守閣は見えない構造になっており、これも敵軍を欺く仕掛けのひとつと言えそうでした。

彦根城(天守閣)

彦根城(天守閣)

さて、結構歩いて天守閣に到着です。

明治時代に廃城になったところは多いですが、この彦根城はこの天守閣が当時のまま残っています。

中にも入れ、城内部にも「彦根城が鉄壁の城」と呼ばれる理由があります。

鉄砲狭間(てっぽうざま)と矢狭間(やざま)


鉄砲狭間(てっぽうざま)

鉄砲狭間(てっぽうざま)

彦根城の内部に入ると、壁に三角形と四角形と長方形の穴が設けられています。

手前に広く、奥に細い穴で三角形と四角形のものは「鉄砲狭間(てっぽうざま)」と呼ばれるものです。

ここから外に向けて鉄砲を撃つための穴です。

矢狭間(やざま)

矢狭間(やざま)

もうひとつ長方形の穴もあるのですが、これは「矢狭間(やざま)」と呼ばれる弓を射るための穴です。

実はこれらの穴は通常は開いていません。

外からは見えないように板や壁を塗ってあるので「隠狭間(かくしざま)」と言います

外からは見えないように板や壁を塗ってあるので「隠狭間(かくしざま)」と言います

どちらも外からは見えないように板や壁を塗ってあるので「隠狭間(かくしざま)」とも呼ばれています。

外から見ても鉄砲狭間(てっぽうざま)と矢狭間(やざま)は見えません。

しかし、いざという時に中から壁を壊して鉄砲や矢で応戦することができるようになっているのです。

天守閣の隠し部屋(破風の間)


天守閣の隠し部屋(破風の間)

天守閣の隠し部屋(破風の間)

彦根城の中、急な階段を登ると天守閣へと至ります。

そこはもちろん殿様のいる場所なわけですが、そこにはいざという時の「隠し部屋」があります。

上の写真がその「隠し部屋」ですが、さほど隠れているようには見えませんね。

敵軍が天守閣に侵入してきた時にここに隠れてもスグに見つかってしまいます。

実はこの隠し部屋も「鉄砲狭間」のひとつです

実はこの隠し部屋も「鉄砲狭間」のひとつです

実はこの隠し部屋も「鉄砲狭間」のひとつです。

中はそこそこ広く、鉄砲狭間(隠狭間)が2箇所設置されています

中はそこそこ広く、鉄砲狭間(隠狭間)が2箇所設置されています

隠し部屋と呼ばれてもいるのですが、実際には鉄砲狭間(隠狭間)の中でも一番攻撃力が高い(外が良く見える)箇所のことです。

破風(はふ)はこの三角の部分のことです

破風(はふ)はこの三角の部分のことです

城の外側に「破風(はふ)」と呼ばれる突き出た箇所があります。

下屋根がないので、外を見やすいという利点があり、そこにも鉄砲狭間(隠狭間)を設けてあるのです。

天守閣にはある隠し部屋というのは、城の中でも一番攻撃力の高い鉄砲狭間(隠狭間)のことなんです。

これらは「破風の間」と呼ばれています。

鉄壁の城「彦根城」

鉄壁の城「彦根城」

ということで、2019年11月20日放送『世界の何だコレ!?ミステリー』では鉄壁の城「彦根城」にあるこれらの謎の仕掛けが紹介されるはずです。

滋賀県民の皆さんは絶対見たほうが良いですね。

世界の何だコレ!?ミステリー 2019年11月20日 予告


世界の何だコレ!?ミステリー 2019年11月20日 予告は以下の通りです。

鉄壁の防御!国宝・彦根城に隠された謎!入り口の罠&危険な橋&隠し部屋▽山奥に1300年立入禁止の謎エリア!その名もオソロシドコロどんな場所?▽児童26名が消えた
▼長崎県のとある島に“1300年間立ち入り禁止”の場所があるという。その名も「オソロシドコロ」。地元では「足を踏み入れると災いが起こる」とされ、恐れられてきた場所。そこは一体どんな場所なのか?なぜ長年立ち入り禁止なのか?今回、許可を頂き取材を進めると、山の中には鳥居や石積みなど、不思議な光景が次々と現れる! ▼アメリカ・カリフォルニア州のとある小さな町で摩訶不思議な事件が…。学校から帰宅する子どもたち26名を乗せたスクールバスが、こつぜんと消えた…。警察は捜査を始めるが、目撃者も手がかりもない。事故なのか?誘拐なのか?捜査は難航を極めた。しかし、ある時、事件は急展開を迎える。子どもたちが突然姿を現したのだ…彼らに一体何が!?現地の記者や捜査の指揮を取った警察官へ取材を敢行し、事件の真相に迫る! ▼徳川家康の命により約400年前に築城された彦根城。国宝の天守をはじめ、今もなお、多くの城郭が当時のまま残る貴重な建造物。そんな彦根城は「鉄壁の防御」を誇ることから“難攻不落の城”とも称されるほど。番組でおなじみ“あばれる先生”が現地を訪れ、彦根城に隠された「謎の仕掛け」に迫る!城の入り口、奥へとつながる橋、さらには城下町にまで驚きの防御策が講じられ、最後は天守最上階にある「隠し部屋」にも特別潜入!歴史ロマン満載の国宝・彦根城の謎を、ぜひお楽しみいただきたい。