京都にある静かすぎる図書館(私設図書館)が、10月27日放送NHK『ドキュメント72時間』で紹介されます。なんと京都に72時間が来たのです。場所は京都・白川にある「私設図書館」という店名のカフェのような自習室のような図書館のような空間です。今回は、この「私設図書館」を実際に利用してきましたので「営業時間、利用料金、座席の雰囲気、利用方法、電源やwifiの有無、駐車場や駐輪場の有無」などを詳細に紹介します。
訪問は2017年10月4日です。
京都の静かすぎる図書館が『ドキュメント72時間』で紹介されるので事前に調査してきました
10月27日放送NHK『ドキュメント72時間』で、京都が紹介されます。
予告では「京都 静かすぎる図書館」とだけ書かれているのですが、これは京都・白川にある図書館のことなのです。
紹介されるのは「私設図書館」です。
これ実は屋号で、「私設図書館」というのがお店の名前なのです。
京都の静かすぎる図書館「私設図書館」とは
では「私設図書館」とはどのような図書館なのでしょうか。
創業は1973年5月7日で、今出川通沿いにある洋風のカフェみたいなお店です。
外観からは何のお店かは分かりづらいので、地元の方でも「図書館」だとは思っていないようです。
入口に旧字体で「私設圖書館」と書かれており、普通では入る勇気が出てこないと思います。
しかし、ここ誰でも入れるカフェ利用やちょっとした休憩にも使える格安な図書館なのです。
NHK『ドキュメント72時間』は、毎週楽しみにしている番組で、なにげない場所のなにげない日常で出会う人々が持つ事情や人生観などが見られる優れた番組でもあります。
この京都にある「私設図書館」は、実際に行ってみると「まさにそんな番組に適した場所だ」と感じました。
実際に行ってみると様々な年齢層の方がご利用になっていたからです。
『ドキュメント72時間』というテーマの番組で一番大事な「いろいろな方がいる図書館」が、この「私設図書館」だったので選ばれたのでしょう。
私設図書館のルールは静かにすること(利用上の注意事項)
ただし、ひとつだけルールがあります。
「静かにすること」
だって、ここは図書館だからです。
だから「静かすぎる図書館」なんです。
なお、電卓が使用できない「2階席」の方がさらに静かになっています。
・電卓利用などは1階で行う
私設図書館 利用方法
京都にある「私設図書館」の利用方法は簡単です。
入店して座りたい席を指定、もし初めてでわからなければ、店内を見せてもらえます。
フロアは1階と2階、両方見て好みの場所を言ってチケットを発行してもらいます。
座席は仕切りがあるので、近くの京大生が自習で使ったり、地元の方がちょっと休憩という使い方をしています。
本もあって「新聞・雑誌・コミック・書籍」があります。
・どちらにするか見て決めることができる
電源とwifi(無線LAN)は全館利用可能
ゆっくり静かに読書するだけではなく、机に電源があるのでノートパソコンを持ち込むこともできます。
FreeWiFi も完備されているので、ちょっとしたパソコン作業もできたりします。
2階席では電卓作業はできませんので、電卓を使いたい場合は1階席を指定してください。
・wifiは全館完備
・電卓利用は1階のみ
私設図書館 料金
私設図書館の利用料金は至って格安です。
なんと、2時間で270円なんです。
2時間以内 (平日)270円・(土日祝)利用できません
3時間~4時間以内 (平日)370円・(土日祝)370円
4時間~6時間以内 (平日)470円・(土日祝)470円
6時間~8時間以内 (平日)570円・(土日祝)370円
8時間~10時間以内 (平日)670円・(土日祝)670円
10時間以上 (平日)利用できません・(土日祝)770円
コーヒー1杯が無料
この値段には、コーヒー1杯無料(ホット)、お茶・お水飲み放題が含まれています。
自習目的でなくても、ちょっと休憩とか、コーヒーを飲みたいという利用でも使うことができます。
別にコーヒーチケットがもらえますので、砂糖の数やミルクの有無を書いて受付に持って行くとコーヒーを運んできてくれます。
・コーヒーはほっとのみ
・コーヒーチケットに砂糖の数やミルクの有無を書いて受付に持って行く
私設図書館の座席
私設図書館の座席は、自習室のように1席ごとに仕切りのついた座席になっていました。
どの席も半透明のプラスチック板で仕切られており、隣の様子は分からないようになっています。
1階の座席を使ったのですが、他人の視線を気にせずに利用できました。
・隣の席の様子は気にならない
私設図書館 利用可能時間
私設図書館の開店時間は「平日・土日祝」で変わります。
9時~23時(土日祝)
土日祝のみ開店時間は午前9時です。
閉店時間は夜23時までとなっています。
予約について
私設図書館では「日曜・祭日に限り、座席を指定してご予約頂けます」と書かれていました。
ご希望の方は、前日までに「予約券」を購入しておく必要があります。
日曜日の予約券の発売は「前週の日曜日から」で、祭日で連休になる場合は「2週間前から予約可能」となっています。
・前日までに「予約券」を購入する
・日曜日の予約券は1週間前から予約可能
・祝日などで連休のある日は2週間前から予約可能
私設図書館の定休日
私設図書館の定休日は「第三金曜日と前日の木曜日」です。
それ以外にも「年末年始(12月29日~1月3日)」がお休みになりますので、元旦正月の利用はできません。
・年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場や駐輪場について
駐車場などはなく、バイク・自転車も店前に停めることはできません。(見回りあります)
自家用車の場合は近隣のコインパーキングか銀閣寺の市営駐車場、バイク・自転車も銀閣寺の市営駐車場に停めてください。(場所)
市営駐車場の値段は、自動車1000円とちょと高めですが、バイクは400円、自転車は200円です。
・見回りがあります
・車とバイク・自転車は銀閣寺の市営駐車場を利用(有料)
私設図書館 への行き方(アクセス方法)
さて、京都・白川にある「私設図書館」さんの場所ですが、銀閣寺のすぐ近く「白川通今出川」です。
京都の人だったら「ますたに」の前というと分かりやすいかもしれません。
京都市バスの場合は、バス停「銀閣寺道」で下車が最寄りのバス停です。循環バスだと「203系統、204系統」が私設図書館の前まで行くバスです。
京都府京都市左京区浄土寺西田町74
営業時間:12時~24時(平日)、9時~24時(土日祝)
定休日:第三金曜日
URL:http://shisetsu.life.coocan.jp/
私設図書館とオーナーの田中厚生さんについて まとめ
今回訪問した「私設図書館」は、テレビでは紹介されていない京都の施設ですが、新聞では記事で紹介されるなど地元では注目されている場所です。
開業は1973年5月7日で、歴史のある図書館でもあります。
オーナーの田中厚生(たなかあつお)さんは京都大学工学部工学部の学生で、1969年に北海道で日本で初の国産有人熱気球飛行を成功させた人でもあります。
卒業後、就職をする気になれず、今の場所を借りて「本好きな学生のたまり場をつくろう」と考えたのが「私設図書館」の最初だったそうです。
当初は座席数も16席と少なめでしたが、今では改装を重ねて42席にまで増えています。
なので、ちょっと迷路みたいな造りになっているのですが、昔のままの洋館の雰囲気が残っていました。
実は、この場所は元「喫茶店」だった洋館なんです。
この私設図書館を使った感想は「適度な距離感のある人のぬくもりを感じる図書館」というのと「落ち着いた雰囲気の洋館」というものでした。
ぜひ、また訪問したい図書館だなと思いました。
私設図書館の口コミや感想
ドキュメント72時間 10月27日 予告
ドキュメント72時間 10月27日 予告は以下の通りです。
京都 静かすぎる図書館
秋の連休を迎えた京都。観光エリアの一角にある、私語厳禁の図書館が舞台。ただひたすら静寂を守り、ブースに向かう人々。その事情は様々だ。変化が激しい業界で生き抜こうとする人。再就職を夢見る人。明確に将来の目標を掲げる小学生も…。10年以上通う常連は、見知らぬ者同士なのに不思議な連帯感があると語る。独りになりたいけど、孤独はイヤだ。番組史上最も静かな場所から見えてくる、“現代人の孤独との距離感”とは。