京都には、毎年3月20日か3月21日の「春分の日」にしか運行しないという幻のバスがあります。昨日はちょうどその運行の日で、2016年は3月20日が「春分の日」でした。それが、京都バス「95系統 大原~鞍馬」で「年に1回しか使われないバス停」というのもあります。
当日は、路線バスマニアの方で盛況とまでは行かないまでも、そこそこ人が乗車して賑わっていました。
年に1便 幻の京都バス 95系統(大原~鞍馬)
京都では、市バスと京都バスがよく走っているのですが、京都バスは主に市内から少し離れた山間部などを走る路線として知られています。
その京都バスに「1年に1便、それも片道のみ」という幻の京都バスがあるというのです。
区間は、大原の京都バス停から鞍馬まで。
いったい、どんなバスなのでしょうか?
(いろんな意味で)伝説の免許維持路線こと京都バス95系統、今年の運行日は今日だったか。
関連の自分のつぶやきに対するの爆発的反応は今でも忘れられねーわ(笑) pic.twitter.com/lj2gq8RpFH
— モッキー (@MokkieKyobiyori) 2016年3月20日
大原~鞍馬を結ぶ路線
京都バス 95 大原〜鞍馬 #noribus pic.twitter.com/vT5RPYIS1Z
— ひじ (@tomeibus) 2016年3月20日
「1年に1便、それも片道のみ」という京都の幻のバスとは、京都バス「95系 大原~鞍馬」という路線バスです。(北山バーディー号)
一応、大原という観光地と鞍馬という観光地を結ぶ路線ではありますが、利用者が少なくて、今では1年に1本(片道のみ)という路線です。
毎年「春分の日」にしか運行しないという幻のバスですが、今年は3/20が「春分の日」で運行が行われました。
1年に1本(片道のみ)
大原~鞍馬間
春分の日にだけ運行許可の出ている路線
2012年までは春・秋の週末や祝日に1日6便運行していた
今は年に1便だが、将来的には復活を目指して1便だけ残している(免許維持路線)
途中には、この日にしか使われないバス停もある
30分ほどの乗車時間
バスの運行免許は申請から許可まで時間がかかるために、1日1便だけ残して、将来的には復活させようという京都バスの思惑で、このようなバスになりました。
発車は10:50で、今日はマニアの方々が集まったそうです。
大原~鞍馬間を結ぶという、かなりマニアックな路線で、道としては山間の集落などを通るバスになります。
出た!京都バスの95系統春分の日バス pic.twitter.com/TqJzqe9xcw
— いろは坂 (@iroha_saka) 2016年3月21日
@tokyo26 違ってたらごめんなさい。
今日の京都バス95系統に乗られて、インタビューされましたか? pic.twitter.com/Jt8ZRSNhJq— 鳩特急 (@hatoexpress) 2016年3月21日
年に1回しか使われないバス停 江文神社前
この京都バス「95系 大原~鞍馬」には、この年に1回しか使われないバス停があります。
それが「江文神社前」「江文峠口」「野村」というバス停です。
普段は一切バスが止まらないバス停です。そして、ここにバス停がある必要性もなさそうです。
春分の日のみの運行です。
反対車線には廃線となったバス停があります。
この路線、春分の日に1便だけ、それも片道運行なのです。
年に1回しか使われないバス停 野村
もちろん、他にもバス停はあります。年に一度だけバスが停まるバス停は複数箇所あります。
もうひとつの「野村」のバス停は下鴨警察署大原駐在所の前くらいにあります。
発車バス停は「声明庵呂律茶屋」前からで、そこから4分ほど乗車すると「野村」です。そこから「鞍馬方面」を目指す路線バスです。
【追記】京都バス55系統が新設(2017年3月18日~、大原~貴船口間)
2017年3月18日から京都バスは、従来の95系統(年1本)とルートが重複するバス(55系統)を新設することになっています。
これまで年1回の運行だった「江文峠口~江文峠」に1日片道3便(往復)のバスが通ることになっています。