京都では「ゆでたまご」のことを「にぬき(煮抜き)」と呼ぶことがあります。ほとんど使いませんが、嵯峨嵐山のお店では茹で卵のことを「赤にぬき」と呼んで販売しているのです。
京都で見つけた「赤にぬき」
ある日、京都の嵐山をトボトボと歩いていたうちの困ったちゃん「温泉担当」がこんな京都グルメを見つけてきました。
それが・・・・
赤にぬき
お値段は1個100円、とってもお安いのですが、ここは世界有数の観光地である「嵐山」です。
そんな値段で売られているものなんぞ実在しないのですが「名物」とも書かれています。
温泉担当 「こッ、ココ・・・これは!Σ(‘◉⌓◉’)」
なんですか? これはいったいなんですか!?
温泉担当 「赤いたぬきぃ~o(。’▽’。)o」
違います(笑)
つか、たぬきは緑です!
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京都グルメ「赤にぬき」って何なのさ?
さて、茶番はこれくらいにして・・・・
実はこの「赤にぬき」とは・・・・
ゆで卵
のことなんです。
ちょうど、その時に横を通った人力車の兄ちゃんが観光客にこう説明していました。
「にぬき とは京都弁で ゆで卵 のことなんです」
そう!赤がつくのは単に赤い殻の卵ということだけで「にぬき=ゆでたまご」のことなんです。
※京都では方言を「京都弁」とは言わず「京ことば」と表現します。
では、熱湯で卵を茹でるから「煮る」で、お湯から抜き取るから「ぬき」なのでしょうか?
実はそうではなく・・・・
しっかりと「煮ぬいた」ものという意味で「煮ぬき」と呼ばれています。
本来は「煮抜き玉子」ですが、それが短くなって「にぬき」で固茹でも半熟も同じく「にぬき」と呼ばれています。
ただ、関西圏では「にぬき」は使われることがある言葉なので、これ京ことば限定というわけではないそうです。
京都や近郊の他府県を巡って見つけたその土地独特の言葉の意味や使い方を紹介しています。