今回の「京都案内」は、京都の和スイーツ「だんご」ですが、その中でも宇治の名物である「茶だんご」を紹介します。最近は抹茶スイーツというと洋菓子になってしまっていますが、宇治のお菓子といえば「茶だんご」です。米粉を原材料に砂糖で甘味をつけたシンプルな団子に抹茶で味付けがされている和菓子です。
宇治では、多くのお店で「茶だんご」が売られていますが、今回は300年続く老舗稲房安兼(いなふさやすかね)の茶だんごを紹介します。
宇治のお土産「茶だんご」
京都の宇治と言ったら当然のように「お茶」ですが、お土産物としてよく買われるのが宇治のお土産「茶だんご」です。
宇治駅から平等院まで向かう参道の途中にある茶商(ちゃしょう=お茶を売るお店)さんで売られており、宇治観光に訪れる観光客の方々もよく買っていくお土産です。
有名なのは宇治駅前にある老舗「通圓(つうえん)」の茶だんごですが、大手の「伊藤久右衛門」などでも売られています。
そこで今回は、創業が享保2年という「御菓子司 稲房安兼(いなふさやすかね)」さんの茶だんごを食べてみることにしましょう。
稲房安兼の「茶だんご」
宇治平等院へと続く参道にあるのが「御菓子司 稲房安兼(いなふさやすかね)」さんです。
他の茶商さんが店頭に「茶、茶菓子」などを目立つように並べているのとは対照的に、こちらは非常にシンプルな飾りつけになっています。
そのため、逆に気になっていたお店なのです。
普通、団子というと串にさしてあるものですが、稲房安兼の「茶だんご」は「串にささっていない茶だんご」になっています。
値段は30粒で440円(税込)からとなっており、粒数で販売されているのが特徴です。
・54粒 710円
・83粒 1100円
・111粒 1440円
茶だんご 実食レビュー
お店は「御菓子司 能登掾 稲房安兼」というのが正確な表記で、読み方は「おかしづかさ のとじょう いねふさやすけん」です。
この「茶だんご」は、とてもシンプルなもので「米粉、砂糖、抹茶」を材料にして作られているのですが、かなりの弾力がある歯ごたえがあります。
他店と比較すると、色合いや甘さなどが店によってマチマチで、稲房安兼さんの茶団子はちょうど標準的な甘さと色合いかなと思われました。
ちなみに、色は着色料です。
適度な甘味の団子で、それに抹茶の香りが口の中に広がる団子になっていました。
お茶菓子としての食べ方を想定しているのか、ややクドイ甘さがあるので、宇治茶などと一緒に食べるのがベストなお菓子と言えそうです。
前述のように、こちらの稲房安兼さんの茶だんごは「串なし」のものなので、小皿に盛り付けるのがちょっと大変です。そのため、お茶菓子として客人に出すような場合は「串付き」のものを他店で購入した方が良いかもしれません。
稲房安兼への行き方(アクセス方法)
さて、今回の「稲房安兼(いなふさやすかね)」さんへの行き方(アクセス方法)ですが、京都からだと京阪宇治線「宇治駅」もしくはJR奈良線「宇治駅」を利用します。
お店は、宇治平等院の参道にあるので、京阪宇治線でいく方が分かりやすいかと思います。
駅から徒歩5分くらいの場所で、有名な「伊藤久右衛門」や「上林」などの茶商が集中する一角に店舗があるのでスグに分かります。