2017年12月25日は北野天満宮で「終い天神」の日でした。天神市の年内最後のことを京都では「終い天神」と言います。この日だけで露店が1000軒、15万人が来場するという「天神市」が一番混雑する日だと言われています。
ということで、この大混雑する「終い天神」を見に行って来ました。
2017年12月25日は北野天満宮で「終い天神」
2017年12月25日は、京都の北野天満宮で「終い天神」が開催されました。
毎月25日に行われている「天神市」の年内最終日のことで、京都の師走の風物詩とされています。
師走に迎春の準備をするための買い物に来ている方や、参拝者に観光客などで結構な混雑になっていました。
終い天神:12月25日の天神市
生姜漬の屋台
この年末年始は人が多い季節ですが、今日はいつもより少し人が少ないかなと印象でした。
報道では「終い天神」には15万人が訪問すると書かれており、実際と報道の温度差を感じました。
写真は一袋500円と1000円のがある「生姜漬」の屋台です。
平たくいえば「ガリ」です。
七味唐辛子の屋台
嵯峨嵐山の七味唐辛子の屋台です。
北野天満宮の参道にも七味唐辛子のお店がありますが、京都では神社の鳥居の横に「七味屋」さんがよくあります。
一袋600円で販売されており、蕎麦屋さんでよく見るひょうたん型の容器も売られていました。
歳末大売り出しで掘り出しものもあります
歳末なので、大売り出しの掘り出しものなどが売られているのも「終い天神」の特徴です。
箸屋さんはいつも出店されていますが、年末は「大売出し」の時期なので客の目を引く商品を並べるお店もあるようです。
通常価格864円~2160円の箸が一膳300円(税込)となっていました。
天神市の名物の布屋台は毎月出店されています。
1メートル800円から販売されており、外国人観光客がよく見ているのがこの布販売です。
和柄の布で洋服を仕立てるんだと思いますが、いかにも和風なのがうけているのでしょう。
しめ縄と橙(ダイダイ)
橙(ダイダイ)の付いたしめ縄が売られるのも師走の風物詩です。
ダイダイというのは、写真のミカンみたいなやつのことで、鏡餅にのっているのも本来は蜜柑ではなく「橙(ダイダイ)」です。
「代々続く」ということで縁起物の果実とされています。
12月25日20:45のNHK京都ニュースで、この北野天満宮で催された「終い天神」の様子が放送されましたが、今日の昼に取材に来ていました。
注連縄(しめなわ)の屋台の前でインタビューを受ける家族です。
このシーンは放送では見かけなかったのですが、どこかで使われるかもしれませんね。
数の子やシャケの切り身の屋台
数の子やシャケの切り身も屋台で売られています。
数の子はおせち料理ですが、今でも「年取り魚」として塩鮭も買う方がいるのでしょうか。
年取り魚というのは。年越しの食事で食べる魚のことで、関東だと鮭、関西だと鰤(ブリ)だと言われています。
ただし、京都では運送が発達していなかったので「塩鮭」をよく食べていたそうです。
終い天神 まとめ
北野天満宮の「終い天神」は賑やかで、前述したように報道では15万人が「終い天神」に来るそうです。
京都新聞では露店が1000軒も境内に立ち並んだと報道されていました。
実際に行ったところでは「1000軒も露店はない」し「15万人もいない」と思いましたが、景気が良いのは良いことです。
今年もこれで「天神市」も最終日でしたが、来年も今みたいに「終い天神」が見られれば良いなと思いました。
URL:http://kitanotenmangu.or.jp/