今回の「京都秘境ハンター」は、京都が「納豆発祥の地」と言われる謎を探しに「京北」まで行ってきました。日本を代表する発酵食品「納豆」は京都が誕生の地だった?京都の京北には「山国納豆」や「つと納豆」という伝統ある納豆が存在する?京北の常照皇寺(じょうしょうこうじ)には証拠の絵巻が存在するなど盛りだくさんの内容です。
ということで、京都秘境ハンター始まります!
納豆と京都との関係
納豆は今や日本を代表する発酵食品ですが、ちょっと前の昭和時代では「関西では納豆は食べない」という話もよく聞く話でした。
今では全国的に食べられますが、納豆発祥の地とはどこなのでしょうか?
実は、日本各地に「納豆発祥の地」というのがあり、秋田や水戸市などがよく知られています。
しかし・・・・
うちの困ったちゃん温泉担当は「納豆発祥の地は京都」だと言い張ります。
温泉担当 「キョ!きょきょキョッ!京都は納豆発祥の地なんだな!⸜(* ॑ ॑* )⸝」
まさかの関西「京都は納豆発祥の地」発言ですが、京都のどこにそんなものがあるというのでしょうか!
ということで、今回の「京都秘境ハンター」は、納豆発祥の地へ行くことになったのです。
京都秘境ハンター始まります!
納豆発祥の地が京都の秘境にある
さて、我々は温泉担当の言うままに「京都・京北」までやって来ました。
京都市内から国道162号線を高雄経由で京北まで行くことができるわけですが、この道は別名「周山街道(しゅうざんかいどう)」と呼ばれています。
どこを見ても「山だらけ」ということで「周山」とはよく言ったものです。
・周山街道(青色の太線)
・山国エリア(黒線)
・常照皇寺(紫アイコン)
・山国さきがけセンター(青アイコン)
立ち寄ったのは「山国」の農家さんでした。
ここに「納豆の謎」が隠されているのでしょうか?!
温泉担当 「ハイッ!これが珍しい紫オクラですっ!d(ŐдŐ๑)」
あいかわらず当初の目的を忘れているようですが、彼はオクラを入手すると農家さんにお礼を行って次の場所へ行くと言い出したのです!
京北納豆「山国納豆」
着いたのは「山国さきがけセンター」さんという場所でした。
実は、こちらは「大豆食品専門店」さんで、有名な「山国納豆」を製造されている所なのです。
大豆の栽培から行っていて、生産された大豆を加工して「味噌、豆腐、納豆」にして販売しています。
大粒の大豆で臭みのない納豆が逸品とされている「京北自慢の納豆」です。
昔ながらの藁納豆「わらつと納豆」
京北では「山国納豆」の他に「わらつと」に包まれた「つと納豆」もあります。
わらつと納豆は「道の駅 ウッディ京北」などで入手が可能ですが、今回は納豆発祥の地である「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」を見に行ってみましょう。
実は、京北にこの「わらつと」に包まれた納豆が書かれた絵巻が残っているのです!
常照皇寺(じょうしょうこうじ)が納豆発祥の地
この常照皇寺(じょうしょうこうじ)に「わらつと」に包まれた納豆が書かれた絵巻が残っているのです。
かつて「常照寺(じょうしょうじ)」と呼ばれていたお寺で、光厳天皇(こうごんてんのう)が開山したと伝えられています。
それを記録した絵巻が実在しているのですが、絵の中に住職が納豆をふるまっているシーンが描かれているのです。
納豆はお寺で精進料理として作られていることが多いのですが、「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」に伝わる絵巻に納豆が登場することから「京都の常照皇寺が納豆発祥の地のひとつではないか」とされているのです。(諸説あります)
また、先ほどの「山国納豆」も1056年の「奥州攻め」の際に山国から農兵が援軍に出ているのですが、その時に納豆を持参したと伝えられています。その納豆が今は「山国納豆」として京北に残っています。
京都府京都市右京区京北井戸町丸山14−6
開門時間:9時~16時
京都・京北では正月に「納豆餅」を食べる風習がある
京都・京北というのは、納豆との縁が深い場所です。
正月三が日には「納豆もち」を食べる風習が残っていたりもします。
常照皇寺(じょうしょうこうじ)に伝わる絵巻に描かれた「つと納豆」、そして奥州攻めで山国(今の京北)の農兵が持参したという納豆が「山国納豆」として残っている土地でもあります。
とはいえ、納豆発祥の地は正確にはわかっていません。
しかし、温泉担当は納豆とオクラ(さっき入手した)をマゼマゼしながらこう言ったのです・・・・
温泉担当 「商業的にも京都は納豆発祥の地って言っとけばいいんだなっ!⸜(* ॑ ॑* )⸝」
お前ってやつは・・・・(笑)
ということで、次回の「京都秘境ハンター」もお楽しみに!