今回の「京都案内」は「祠(ほこら)」の紹介です。いわゆる「地蔵祠」という、中に地蔵さんが入っている祠のことです。しかし、そんじょそこらの祠ではありません。なんと!マジョリカタイルで作られた「銭湯風の祠」なんです。主税町にある祠で、タイルの祠は京都市内にいくつかありますが・・・・
デザインがおもいっきり銭湯の祠は珍しいです。
祠のデザインが銭湯になっている場所が京都にある
京都を歩いていると、色々と物珍しいものを見かけることがよくあります。
最近見かけたのが「銭湯の祠」です。
銭湯に祠があるのは別に珍しくないのですが、祠が銭湯なのはかなり珍しい事例です。
さて「何を言っているのか意味不明」と思われそうなので、平たくいうと・・・・
祠のデザインが銭湯になっている場所が京都にあるのです。
京都・主税町の珍しい「銭湯風」祠
さて「デザインが銭湯になっている祠」なのですが、よくよく見ると「タイル」で出来ているのです。
銭湯にある「マジョリカタイル」というやつが使われており、なかなか情緒あふれる祠になっています。
もちろん、床面には「モザイクタイル」が使われていました。
今では駐車場になっている主税町の路地裏なのですが、昔はここに銭湯があったのでしょうか?
この主税町の場所には「龍宮温泉」がすぐ北にあって、特にここに銭湯があったという話は聞きません。
実は、京都のあるエリアでは祠に「タイルを使う」のは珍しいことではないのです。
実際に京都市内の特に我々がよく回るエリア(北西)には、このタイルを使った祠がいくつか存在しています。
ただし、今回紹介した「主税町の祠」は、下部に「ボイラー」をイメージした凝ったデザインになっており、これはかなり珍しい事例と言えます。
もし、京都の町を歩くことがあったら、タイルの祠かどうか注意して見ておくと面白いかもしれませんよ。
マジョリカタイルの銭湯風「祠」
さて、このマジョリカタイルの銭湯風「祠」が作られたのは昭和29年3月という、かなり古いものなのです。
場所は「二条城」の北にある「主税町(しゅぜいちょう)」という所で、お察しのとおり「平安京」の時代に税金に関する役所があったエリアです。
二条城の周辺は行政組織が集中していたエリアで「職司町(しょくしちょう)」もそうですね。
京都府京都市上京区主税町1067−1