今回の「京都案内」は京都でも屈指の隠れた神社です。それも「謎の石盛」による願掛けが行われているという神社です。その神社とは京都・西陣にある「櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)」と言います。この神社は「縁切りと縁戻し」を願う人々が参拝する神社なのです。
では「櫟谷七野神社」とはどのような神社なのでしょうか?
謎の石盛が並ぶ京都の神社とは?
今回の「京都案内」は、京都・西陣にあるという・・・・
とあるいわくつきの神社を紹介します。
その神社では謎の石盛があって、参拝する人々はアルお願いをするのだと言います。
神社の名前は「櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)」と言い・・・・
この神社では・・・・
なんと!「縁切りと縁戻し」を願うことができると言うのです。
櫟谷七野神社 で何かを願掛けしにいくのです!
清廉潔白に生きている我々も、この神社が「縁切りと縁戻し」の神社と聞いて目の色が変わりました。
特に真剣なのが温泉担当です。
温泉担当 「みんな・・・ばいいのに(ŏ﹏ŏ。)」
いったい彼に何があったのでしょうか?
というか、みんなはダメでしょ(笑)
さて、この神社ですが、ものすごく分かりづらい場所にあります。
参道は「上御霊前通」沿いにあるのですが、いわゆる堀川通の「水火天満宮」の南筋を西にまっすぐ行った所にあります。
今回は「智恵光院通」から入るルートですが、この場合も鳥居をくぐっても民家の裏を通って行くようになっており、もはや表からは隔絶された場所にあると言っても過言ではない場所にあるのです。
路地裏とも言えないような道を通っていくと駐車場に至り、そこに縁切りと縁戻しを願う神社「櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)」がありました。
外からは見えない場所にあるので、あまり知られていない神社なのですが、ここは以前紹介した「鉄輪の井戸(かなわのいど)」と同様に「縁切り」の場所として知られています。
櫟谷七野神社の七神
実は、この「櫟谷七野神社」には七神が祀られています。
春日明神(奈良)
伊勢(三重)
石清水
賀茂
平野
松尾
稲荷
奈良の春日大社が祭神で、その後「伊勢・石清水・賀茂・平野・松尾・稲荷」といった大社の神々をも祀ったとされる神社です。
なんか、これだけ聞くと超強力なパワースポット感がありますよね!
謎の石盛とは?
さて、気になる謎の石盛とは何なのでしょうか?
櫟谷七野神社は「縁切り・縁戻し」のご利益があるとされるのですが、それと関係があります。
石盛は「縁切り・縁戻し」を願う人々が盛ったものなのです。
ちなみに「縁結び」ではなく「縁切り・縁戻し」です。
縁切り 絶縁祈願
縁戻し 復縁祈願
つまり、元々縁がある(あった)相手に対する願いをこめる神社で、これは全国的にも珍しい神社なのです。
宇多天皇の皇后でが天皇の離れた心を取り戻したいと考えていた時に、夢の中で神のお告げがあり、白い砂で砂山を作って祈願したことが、この石盛の云われとなっています。
皇后が誰かまでは云われていません。
白砂は社殿の左にビニール袋に入って置かれています。
これを取り、社殿の前に三笠山の形に積んでから、同封の用紙に願いたいことを書いて、初穂料1000円~と一緒に賽銭箱に入れておくと、宮司が月1回まとめて御祈祷してくれるというシステムになっています。
他の方法もあって、それはお守りを使う方法です。
これを、初穂料500円で持って帰るというわけですが、実は「縁切り」のお守りにだけ「白砂」が同封されています。
この白砂を縁切りしたい相手の身近に一粒置くと効果があるとされています。
ただ、縁戻ししたい相手が浮気をしている場合は、お守りを両方(縁切りと縁戻し)持つ必要があります。
つまり、浮気をしている自分の伴侶との復縁のために「縁戻しのお守り」をひとつ。
そして、浮気相手との縁が切れるように「縁切りのお守り」も必要ということです。
なるほど、なるほど(笑)
櫟谷七野神社 行き方
さて、この「櫟谷七野神社」ですが、地図を見ても隔離された場所にあることが分かります。
上御霊通沿いではあるのですが、バイクなどは一方通行で入れませんので、鞍馬口通から智恵光院通を南に下って行く必要があります。
徒歩の場合「建勲神社」や「水火天満宮」までバスで行ってから、住宅街の細い道を通って「櫟谷七野神社」まで歩くと良いでしょう。
京都府京都市上京区社横町277
URL:https://www.ichiidaninananojinja.com/