京都には「くるくる回転する神社」があります。場所は二条城のすぐ南にある平安京の遺構で華麗な庭園のある「神泉苑」という場所です。京都の絶景スポットで、今は桜も咲いておりパワーアップした状態です。そこに「恵方社」というのがあり、それが「回転する神社」なのです。
では、この回転する神社とはどのようなものなのでしょうか?
くるくる回転する神社が京都にはある
京都の二条城近くにある「神泉苑」は平安京の時代からある池(御池)があります。
すぐ南の「御池通」の名前の由来とも言われる(諸説あり)この場所は、平安貴族たちの庭園として栄雅を極めた場所でもありました。
この「御池」はどんな日照りでも水が枯れない水源を持ち、現在でもまだ一か所水源が残っています。
平安京の大内裏に近い場所にあったことから、この場所は「平安京の遺構」とされています。
外国人観光客も多く訪問しますが、この「神泉苑」には日本ではここにしかないとされる「回転する神社」があります。
日本で唯一の回転する神社「恵方社」
「神泉苑」はお庭で有名ですが、実はあまり目を引かない神社があります。
京都で一番古い神社でもあり、日本で唯一という回転する神社です。
「恵方社」と呼ぶ小さなお社で、歳徳神(としとくじん)の社です。
陰陽道では福の神「歳徳神(としとくじん)」が恵方の方向からやってくる(いらっしゃる)とされ、その年の恵方(よい方向)に向かって初詣や事を行えば吉となると言われています。
この「恵方社」は大晦日の夜に陰陽道で決めた新年の恵方に従って、社を持ち上げて回転させているので、毎年違う方向を向いている神社なのです。
なお、回転するといっても、実際には四方向(下に石畳がある方向)のいずれかに向かせるだけです。
2017年は「北北西」が恵方なので、お参りする際にはお社の右斜め前から向いてお参りすれば良いでしょう。
神泉苑
平安京の遺構とされる御池がある「神泉苑」は京都市中京区にあります。
二条城のすぐ南にある開放的なお庭で、南側に鳥居があります。
北側からも入ることができ、料亭の入口の門から入ります。
天気が良い日で特に今の時期(桜の時期)だと、鮮やかな色の社にピンクの桜、そして池の緑が絶好の撮影スポットになっていました。
京都府京都市中京区門前町166
2019年の元旦正月に行っておきたい京都の神社のまとめです。有名神社から空いている神社、一風変わった神社まで「厳選した京都のお薦め神社」のみ紹介しています。